香取慎吾が、『24時間テレビ47』のスペシャルドラマ『欽ちゃんのスミちゃん ~萩本欽一を愛した女性~』(日本テレビ系/8月31日21時すぎ放送)に出演することが決定した。萩本欽一を半世紀以上支え続けるマネージャー役を演じる。



【写真】香取慎吾が17歳の頃から慕う欽ちゃんのドラマに出演! 『欽ちゃんのスミちゃん』場面写真

 本作は、日本のエンターテインメント史を塗り替えた偉大なコメディアン・萩本欽一(欽ちゃん)と、そんなスターに寄り添い続けた妻・澄子(スミちゃん)の、不器用だけど、ぐっと心に迫る愛の物語。萩本欽一役を伊藤淳史、妻・澄子役を波瑠が演じる。

 今回、欽ちゃんの若かりし頃から約半世紀にもわたり、今なお伴走し続けるマネージャー役を、欽ちゃんと特別な関係でもある香取慎吾が演じることが決定した。

 香取が欽ちゃんと日本テレビ『全日本仮装大賞』で20年以上も一緒に司会でタッグを組んでいることは有名だが、実は2人の歴史は、さらに古く、そして濃密だ。初共演となったのは1994年。若干17歳にしてレギュラーに抜擢された香取だったが、バラエティ番組での対応力、瞬発力や愛嬌を見て取り、その才能を見抜いた萩本は、熱心に香取を導き、香取もその教えに貪欲に食らいついていった。

 香取は当時をこう振り返る。「欽ちゃんからもう本当にいろんなことを教えてもらいましたが、大きかったのは、僕が10代の頃、『慎吾ちゃん、何も考えなくていい。思ったこと言って』と言ってくれたこと。そこから僕はバラエティー番組などで、頭に浮かんだことを声にするスタイルを作ることができました。香取慎吾というものを形成してくれた、大きな1つだったと思っています。他にもたくさん技を学ばせてもらいましたが、単純にバラエティーとしての技というだけではなくて、『そこにはちゃんと心が必要で、愛を持っていないと』と教わりました」。


 こうして2人は30年、親子のような、師弟のような、古くからの親友のような、一言では表しがたい関係を築いている。「欽ちゃんは僕にとってすごく大きな存在です。大好きです」。

 香取は、昨年の第99回全日本仮装大賞の収録前に、今は亡き欽ちゃんの妻・スミちゃんの肖像画を描いて欽ちゃんにサプライズでプレゼントしている。香取がこの絵につけたタイトルは「スミちゃんの欽ちゃん」。

 香取「スミちゃんは、きっと欽ちゃんのことを否定も肯定もせずに、だけど温かく寄り添う人だったんだろうなと思います。欽ちゃんはスミちゃんが奥さんで、幸せだったろうな。欽ちゃんとスミちゃんのお2人にしか作り上げられない、この上ない夫婦の形を描くドラマに参加させてもらうことがとても楽しみです」。

 本作は、欽ちゃんが第1回放送の司会を務めた『24時間テレビ』や、そのほか欽ちゃんがエンタメ界に変革をもたらした数々の伝説番組のアーカイブ映像・初出しの密着映像も織り交ぜて送る。中には、香取との心温まる場面も。珠玉のドキュメンタリー編にもドラマとあわせて注目してほしい。

 また、香取と主演・萩本欽一役の伊藤淳史との18年ぶりのドラマ共演も見どころだ。
2006年フジテレビ『西遊記』で、香取は主人公・孫悟空を演じたが、その大切な仲間である猪八戒に扮したのが伊藤だった。18年の時を経て、コメディアンとそのマネージャーという、またしても「仲間」の間柄での久しぶりの“再会”となった。

 香取「またご一緒できてすごく嬉しかった! 今回久々に会って、懐かしい話もできてすごく楽しかったです。本作では僕の大好きな欽ちゃんを、伊藤さんという大好きな俳優さんが演じていて…。伊藤さんは欽ちゃんでしたよ! 欽ちゃんの、すごく特徴がある話し方が急にぽこっと入る、そんな感じもとても似ています。大好きな俳優さんが、僕の大好きな欽ちゃんを演じることも嬉しかったです」。

 伊藤「久々の共演でドキドキしていましたが、支度中に『悟空! お久しぶりです!』と呼びかけたら、『猪八戒!』と呼び返してくれて(笑)。香取さんは身近に欽ちゃんを見て、マネージャーさんもご存じの方。香取さんが今日、マネージャーさんが欽ちゃんをとても大事にして、大好きでいてくれているということを表現してくださったおかげで、とても楽しく演じることができました」。

 最後の共演シーンを撮影したあとは「写真撮ろうよ!」と仲良く互いに記念撮影。「また何年後か…共演したいね!」と笑顔で語り合っていた。

 24時間テレビ47スペシャルドラマ『欽ちゃんのスミちゃん ~萩本欽一を愛した女性~』は、日本テレビ系にて8月31日21時すぎ放送。


 香取慎吾のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■香取慎吾

――本作は、欽ちゃんがこれまであまり語ってこなかった妻・スミちゃんとのストーリーです。脚本を読んでどう感じ、どのように役作りをされましたか?

 僕は結構欽ちゃんのことを知っている人間だと思っているんですが、このドラマでは、その僕でも知らないことが描かれていてびっくりしました。僕でも見たことのない欽ちゃんが描かれているんだから、これは映像になった時に、さらに僕も皆さんもびっくりすると思います。こんなことを経験されて、欽ちゃんは今に至るんだなと、いろんなことを知ることができるドラマになっていると思います。

――今回演じるのは欽ちゃんの若き日から伴走するマネージャーさんの役。役作りはされましたか?

 欽ちゃんの近くに何10年も僕もいさせてもらっているので、欽ちゃんのマネージャーさんもよく知っていまして。いつも欽ちゃんの近くにいる本当のマネージャーさんの心が、僕の役にも宿っていると思います。

――欽ちゃんを演じる伊藤淳史さんとは18年ぶりの本格共演です。久々に一緒にお芝居をされて、どう感じましたか?

 すごく嬉しかったです。僕の大好きな欽ちゃんを大好きな俳優さんの伊藤君が…伊藤君って言ったことないんですけどね。今回久々に会っても、伊藤君が「悟空さん!」って。
僕も「ああ! 八戒!」って。『西遊記』っていうドラマで一緒だったので。途中合間に話したら彼が、「いや~何度か香取さんって言おうとしたけど、無理ですね。やっぱり『悟空さん』は抜けない」って。懐かしい話もできてすごく楽しかったです。これからはもしかしたら「欽ちゃん」って呼べるかもしれないですね。

――伊藤淳史さんの演じる欽ちゃんは、香取さんからご覧になって似ていましたか?

 あのね、欽ちゃんでしたよ。欽ちゃんの話し方は、全部が特徴的なのではなくて、急にポコッと特徴的な口調が入ってくるんです。それが本当にそういう感じで。リハーサルしていても「ん? 欽ちゃん…?」となりました。しかも欽ちゃんのパターンをいくつも持っていて、監督との話し合いを受けてまた違うパターンの、僕の知っている欽ちゃんを出してくるの。すごいですよ!

――欽ちゃんは、香取さんにとってどんな存在ですか?

 もう本当にいろんなことを教えてもらいましたね。
大きくは、僕が10代の頃、欽ちゃんが「考えるな」と。無言の欽ちゃんと2人きりの狭い部屋で、僕としては本当に体感2時間くらい、お説教されるのかな? 何かを教えてもらうのかな? なんだろう…と思っていたら、欽ちゃんが最後に「慎吾ちゃん何も考えなくていい。思ったこと言って」と言ってくれた。

 そこから僕はバラエティー番組などで、頭に浮かんだことを声にするスタイルを作ることができました。他にもたくさん技を学ばせてもらいましたが、単純にバラエティーとしての技というだけではなくて、「そこにはちゃんと心が必要で、愛を持っていないと」と教わりました。欽ちゃんの存在は、香取慎吾というものを形成してくれた、大きなひとつだったと思っています。欽ちゃんはすごい存在で、大好きです。

――久しぶりの『24時間』テレビご出演となりますね。

 久々に参加できて嬉しいです! しかも欽ちゃんのドラマの中で、ご一緒したことのある伊藤淳史君との共演、すごく嬉しいですね。参加できてない時もテレビの前で見るという形で応援させてもらっていましたが、今回は参加できて本当にうれしいので、たくさんの人に見てもらいたいと思います。

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