2023年5月に英ロンドンのウェストミンスター寺院にて、戴冠式を執り行ったイギリスのチャールズ国王。この度、文化・メディア・スポーツ省(DCMS)が年次報告書を発表し、戴冠式にかかった費用を公表。
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BBCによると、現地時間11月21日にDCMSが公表した年次報告書で、チャールズ国王とカミラ王妃の戴冠式にかかった費用が、7200万ポンド(約141.8億円)だったことが分かった。報告書によると、戴冠式を手掛けたDCMSが5000万ポンド(約97.3億円)強、警備費用として内務省に約2200万ポンド(42.8億円)の予算があてられた。DCMSでは、予算を5000万~1億ポンドと見積もっていたといい、予算内に収められたようだ。
戴冠式は国家行事であるため、費用はイギリス政府と王室が負担。それぞれ王室助成金と、ランカスター公領から得られる国王の私財を通じて支払ったという。
昨年5月6日に行われた戴冠式は、1953年に行われたエリザベス女王の時よりも、式典の時間を3時間から2時間に短縮し、ゲストの数を8251人から2000人へと大幅に減らすなど、規模を縮小して行われた。また、複数宗教・宗派の指導者が参加するなど多様性のある式となった。
ゲストとして、カナダのトルドー首相夫妻やアメリカ大統領夫人ジル・バイデン、モナコ公国のアルベール大公とシャルレーヌ公妃夫妻やスペインのフェリペ国王とレティシア王妃夫妻ら各国のロイヤルファミリー、リシ・スナク英首相に加え、英連邦各国の総督や首相名が招かれた。
日本からも秋篠宮ご夫妻が参加したほか、エマ・トンプソンやスティーヴン・フライ、ライオネル・リッチーやケイティ・ペリー、ニック・ケイヴらセレブの姿もあった。戴冠式を祝うイベントは3日間にわたって行われ、7日には祝賀コンサートも開かれている。
Peopleによると、2022年9月に行われたエリザベス女王の葬儀には、2億400万ドル(約311.2億円)の経費が掛かったそうで、チャールズ国王の戴冠式は半額以下に抑えられた形となった。
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