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原作は現在も世界中で読み継がれているマーガレット・ミッチェルによる同名小説。
レット・バトラーを演じる凰稀は「今回は久々の『風と共に去りぬ』ということで、とてもプレッシャーを感じましたが、みんなで頑張ってまいりましたので、どうぞ千秋楽までよろしくお願いします」と話し、アシュレの妻、メラニーを演じる実咲も「東京のお客様には首を長くしてお待ちいただいていると話を聞いていますので、一日一日を大切に公演を務めてまいりたいと思います」とそれぞれ挨拶。
“宝塚最強の男役”と呼ばれるレット・バトラーを演じるということについて凰稀は「レット・バトラーという役は宝塚でも何度も繰り返し演じられてきた人物ですが、そのときに演じるトップの魅力が加わるからこそ“宝塚における最強の男役”と言われるのだと思います。だから今回演じる上で、自分の中にある不安であったり、迷いをすべて解消させ、洗い直した上で臨んでいます」と自らを一から見つめ直し役作りに励んだことを明かした。
対して慈悲深く“天使”と称されるメラニーを演じることについて実咲は「私もメラニーは天使のような人物だと思っています。人に対して優しくできるということは、自分の中に強い思いがあるからこそ。優しさの中にある彼女の強さを感じながら演じていきたい」と意気込みを語り、「メラニーはアシュレという自分の夫が戦争に行き、そのとき自分には何が出来るのかということを現実的に見ることができますし、実は一番現実的に考えることができる人物。彼への想いが自分の強さやバネにしているのだと思います」と厳しい時代を生き抜く女性の強さについて語った。
宝塚歌劇宙組公演・宝塚グランドロマン『風と共に去りぬ』(脚本・演出/植田紳爾、演出/谷正純)は東京宝塚劇場にて、11月22日から12月23日まで上演。