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“大パルコ人”はNHK連続テレビ小説『あまちゃん』や映画『謝罪の王様』などで、現在飛ぶ鳥を落とす勢いの宮藤官九郎が作・演出を務めるオリジナルロックオペラシリーズとして話題の舞台。第二弾となる「高校中パニック!小激突!!」は近未来の渋谷を舞台に、不良高校同士の抗争と高校生たちの成長を青春感満載で、派手に、楽しく、バカバカしく描いていく。
「最近、舞台を観に行く機会が多くなっていて『いつか自分もできたらいいな』って思っていた時にちょうどこのお話をいただいたんです。まさかこんなに早くそのチャンスがいただけるなんて」と初舞台へのオファーは、自身にとって絶妙なタイミングでのめぐり合わせだった。
佐藤隆太、勝地涼、永山絢斗、三宅弘城、皆川猿時、さらには綾小路翔と個性的なメンバーが顔を揃える本作の世界観を、川島は「プレゼントボックスが爆発してる感じ」と表現する。けいこを重ねての感想は「とりあえず自由ですね(笑)」とコメント。「開放的でぶっとんでる。でも筋はちゃんと通ってて。繋がらなさそうなことをもう無理やりにでも繋げるっていう、何でもアリにしちゃうっていうのがこの舞台の特徴かなって思います」と現実ではありえない設定の面白さとクドカン演出の魅力を語る。
川島演じる地下之チカは「みんなが一番共感しやすい役」と分析する。「しっかり役作りをしようと思って臨んだ」そうだが、やはりそこは一筋縄ではいかなかったようで「自分が思い描くようなチカっぽくないお芝居を、宮藤さんは付けてくださるんです」と明かす。しかし一方では「変に定着したイメージがないっていうのは、自分自身も楽しんでできる一つの理由なのかなと思います。
この夏はドラマ『ぴんとこな』に出演。川島にとっては「悩んで考えた夏」でもあった。「出番が多い役で責任感も大きかったので、その役と向き合うっていうことがどういうことなのか、すごく考えさせられました。特に恋愛ドラマは初めてのテイストでしたし、恋するとどんな感じなんだろうと想像したりとか。以前は勢いだけで演じていたところもあったので、役の気持ちを理解するって難しいんだなって改めて思いましたね」。 さらに9nineとして、いわゆるアイドルという枠にとらわれず、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2013、サマーソニックと大型ロックフェスにも参加。アーティストとしても貴重な経験の場を得た。そんな中、質問を重ねていくと「すごい欲深いんです、私」と意外なひと言。「もっともっといろんな人に9nineを聴いてほしいって思っちゃいます。
先日20日には、ドラマ『リーガルハイ』(フジテレビ系列)のオープニング曲として流れる9nineのニューシングル「Re:」が発売になったばかり。「一見クールに見えるんですが、私はアツい曲だなって思いますね。PVもちょっとクールっぽいんですけど、私たちも背伸びしすぎないようにしようって言ってて。力んで逆に子供っぽく見えちゃう時もあると思うし。ちょっと余裕があるぐらいがカッコいいと思うし、自分にとっても等身大だなと思うので」と無理をしない“9nineらしさ”を楽曲に込めた。
来年は20歳。「絶対20歳に見えないって自分でも分かるんですけど…」と苦笑いをしながらも、「最近はあまり早く大人になる必要もないかなと思って。子供っぽかったら子供っぽかったでいいやって(笑)。
「思いっきりやるところは思いっきりやりたいなと。ちゃんと恥は捨てようと思います」。注目の舞台で“女優・川島海荷”はどんな芝居を魅せてくれるのだろうか注目したい。(文:林田真季)
<舞台『高校中パニック!小激突!!』公演日程>
【東京公演】2013年11月24日(日)~12月29日(日)パルコ劇場
【仙台公演】2014年 1月 4日(土)・ 5日(日)仙台サンプラザホール
【大阪公演】2014年 1月11日(土)~19日(日)森ノ宮ピロティホール
【愛知公演】2014年 1月24日(金)~26日(日)刈谷市総合文化センター