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井関氏は、「舞台『ムサシ』の柳生宗矩役を拝見したときから、吉田鋼太郎さんに注目していました。というのも、当時、『ソロモン流』という番組で藤原竜也さんを密着していた際、(同舞台で藤原と共演する)吉田さんを目にして、なんて存在感のある演技をされる方なんだと感じていました」と、初めて吉田と出会ったときのことを振り返る。
そして、『東京センチメンタル』で主人公・久留里卓三役をオファーすることに。その起用理由とは?
「『半沢直樹』『MOZU』など、どんなドラマでも独自の存在感を出されていたからです。また、『孤独のグルメ』の松重豊さんの成功例が示しているように、存在感のあるバイプレーヤーでドラマを作るというのは、非常にテレビ東京っぽいな、と思いまして。その後、最初に直接挨拶に行ったとき、“俺でいいんですか?”と笑顔ながら謙遜されていて、こちらが逆に恐縮してしまいました。そして、面白いのでぜひやらせて欲しいと…吉田さんありきの企画だったので、あの時は本当にほっとしました。久留里卓三の設定“いい仕事はするけど酒好き、女性に惚れっぽい”等は、その後吉田さんと話して、吉田さんの地のキャラクターから頂いたものです(笑)」。 主役が決まり、高畑充希、片桐仁、高岡早紀、黒川芽以といった脇を固めるキャストも決定。
「今や吉田さんのスケジュールは本当に過密です。同じ日に舞台の稽古や別の撮影が入っていることも多い。そんな中でも疲れた素振り一つ見せずに現場にいらっしゃいます。ですので、現場の雰囲気は終始なごやか。あと、本作の『深川の恋』編で日本酒がたくさんある酒屋に行ったのですが、撮影後、きっちり自分のお気に入りのお酒を一本買っていました。本当にお酒好きなんですよ。あと、“それだけ色々なドラマや舞台の仕事があるのに、どうやってセリフを覚えられるんですか?”と聞いたことがあるのですが、“覚えるのも早いんだが、忘れるのも早いんだ。だから覚えられるのかな?”と、言われていました。まさに熟練された方ならではの特殊技能ですね」。
最期に、俳優・吉田鋼太郎の魅力を聞いた。
「役者としても1人の男性としても、いろんな人生を生きてこられて、それが積み重なって、ぶつかり合って、にじみ出ている方だと思います。
12月30日23時放送の『東京センチメンタル』。吉田ファンも、初・吉田の人も、吉田鋼太郎の魅力を存分に味わえる作品だ。