宝塚歌劇団星組公演『黒豹の如く』『Dear DIAMOND!!-101カラットの永遠の輝き-』の通し舞台稽古が27日、東京・千代田区の東京宝塚劇場で行われ、柚希礼音夢咲ねねが囲み取材に応じた。

【関連】宝塚歌劇『黒豹の如く』ほか通し舞台稽古&囲み<フォトギャラリー>

 本公演で宝塚歌劇団を退団する柚希と夢咲。
記者から「どういう気持ちで最後の公演を迎えたいか」と聞かれた柚希は、「5月10日まで始まったらあっという間な感じがするので、すごく大切にしようと思っています」気合を入れ、「さよならショーみたいな公演かもしれませんが、明るく楽しく星組らしくしていきたいと思います」と意気込んだ。

 さらに、宝塚歌劇団とはどんなところだったか聞かれると、柚希は、「私はコンプレックスだらけだったんですけど、それに向き合い自分を認めて、歩んでいけるような場所。だから自分自身を好きになれるんじゃないかなと思います」と語り、夢咲は「私が入団する前の作品を、今見返してみても、やっぱり夢があるし元気になれるし幸せになれる。エネルギーをくれるものだと思います」と表現した。

 長年コンビを組んできたお互いへの思いについて柚希は、「この公演をしていても、初めてブエノスアイレスで組んだ公演など色々な思いや、2人で山あり谷ありでやってきましたので、それが走馬灯のようにデュエットのときに浮かぶ。手を離さず歩んで来てよかったなと思います」と感謝し、夢咲は「客観的で見てもカッコいいですし、お芝居で2人で見つめ合うんですけど、いつも惚れ惚れしております」と照れ笑いを見せた。


 なお、卒業後の活動の方針について聞かれた柚希は、「今は必死に男役の限りある日を大切にしようと思っているので、(これから)考えていきますね」と笑顔で語った。

 『黒豹の如く』は、第一次世界大戦のスペインを舞台にしたオリジナル・ミュージカルで、「黒豹」の綽名を持つ海軍大佐アントニオが、かつての恋人カテリーナと再会したことから、思わぬ運命の渦に巻き込まれていく様を描き出す。『Dear DIAMOND!!』は星組トップスター・柚希礼音を宝石の中で最高級の輝きを放つダイヤモンドに見立てて構成したショーとなっている。共に3月27日から5月10日まで、東京宝塚劇場にて上演。