TBSのラブコメドラマ『ダメな私に恋してください』が、3月15日の最終回に向けていよいよ佳境に入っている。本作は中原アヤの同名漫画のドラマ化。
アラサー独身、職なし、金なし、彼氏なし、そして貢ぎ体質というダメ女・柴田ミチコ(深田恭子)をドSの元上司・黒沢歩(ディーン・フジオカ)が毎回叱咤しながら支える姿を描くが、ミチコの相談相手で黒沢の元彼女、生嶋晶を演じるのが女優の野波麻帆だ。気が強く姉御肌の性格という役柄であるからか、一部の男性からは「麻帆さんに叱られたい」という声もあがっている模様。今回、異性同性どちらからも好かれる女優の野波に、ドラマの魅力と「“いい女”とはなにか」を聞いた。

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 「原作も読みましたが、晶は本当にやりたいと感じられた役だったので、すごい楽しみでした。実際現場に入ってみても、恭子ちゃんやディーンさんと共に漫画の世界にいる気がするくらいです」と野波。深田とは共演数が多いそうで「恭子ちゃんは学校も後輩だったので、昔から知っているんです。こんなにかわいく何も変わらず33歳になる人ってあまりいないんじゃないかと思います。性格もしっかりしていますし、お芝居でもすごく信頼しています」とその間柄を明かす。初共演のディーンに関しては「本当に漫画の黒沢君そっくり。同い年なんですけど、いろんなことを知っていますし、話せば話すほど面白い」と称賛する。

 現場ではクロちゃん安田大サーカス)が盛り上げ役になっているよう。「LINEのグループをつくっているんですけど、皆で写真を撮りあったりしてやりとりをしています。
私がオフの日は『今日はこんな撮影だよ』って写真が送られてきて、クロちゃんが『今日はジムです』って言ってきたら、『聞いてないです』とツッコミが並ぶ。LINEの中でもイジられています」と笑顔がこぼれる。

 気が強いが人情味にあふれる役柄の晶。ハマリ役を演じる野波は「すごく好きな役。表裏なく、真っ直ぐな性格で、たぶん同姓から好かれる役なんだろうなと思いながら演じていました」と明かす。姉御肌的役柄の多い印象の野波だが「あんな風にカッコよければいいなと思いますけど、私、晶みたいにカッコよくない。でも晶は居酒屋で『うえーん』って泣いたりしますから、そこは人間らしいですよね」。自身については「姉御肌かどうか自分ではわかんないですね。マイペースなのかな。皆ワタワタしていても気にならない性格ですね」と答えた。 本作が第2子出産後の復帰作となる野波。「第2子なので1人目でわかっていることもあって、今はなんでも来いって感じ。
1人目のときも4ヵ月くらいで復帰したんですけど、そのときは全然余裕はなくて。台詞を覚えるのも、夜にミルクをあげるのもバタバタしたりして、ペースが分からなくて『どういうふうにしよう』って慌てていましたね」と振り返る。

 しかし気持ちは独身時代と変わらず、時間の使い方が上手になったという野波。そんな彼女にとって“いい女”とはどんな女性のことを指すのだろうか。「ちゃんと相手の気持ちをわかってあげて立てられる人ですね。全てが見えているんだけど、でもそれを見せない人。サラッとした気遣いができる人がカッコいいですよね」。(取材・文・撮影:梶原誠司)

 ドラマ『ダメな私に恋してください』はTBS系列にて毎週火曜22時放送。
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