大野拓朗が3日、都内にてNHKの終戦企画ドラマ『ラスト・アタック ~引き裂かれた島の記憶』の試写会に竹中直人と登壇。主演を務めた大野は本作が1つの作品として完成したことに、感極まって「本当に感無量です」と涙を浮かべた。


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 本作は、米軍の上陸を受けて全島民が降伏した沖縄を舞台に、正体を隠して潜伏していた日本海軍少尉・飯井敏雄の姿を描くドキュメンタリー・ドラマ。同ドラマのために頭を丸めて飯井を熱演した大野は、「改めて思うのは、大変だったなということ。悪い意味の大変ではなくて、島の人たちみんなが悩んで、前を向こうと、一生懸命に生きていたなという…。沖縄でずっと悩んでいたんです」とコメント。そして「生きていて良いのか、守るって何だろうとか。こうやって一つの作品になって完成したのを見ると、本当に感無量です」と涙を流す。


 一方、沖縄・伊平屋島の区長であり、飯井をあたたかく見守る東江慶栄役の竹中は、「大野君の美しいたたずまいにも圧倒されつつ、なんか僕、帰るときに泣きそうになるくらい、すげえ楽しかったなと。何にも大変じゃありませんでした!」と涙目の大野を気遣い、撮影を振り返り笑いを誘った。

 大野は、中学生以来だという坊主頭について聞かれると「坊主の方がカッコイイねと言われることが多かったので、ラッキーでした」とにっこり。撮影中は“虫”に苦労させられたようで「宿泊施設の街灯が点いていると、ドアにびっしり虫がくっついているんです。虫がいるから、触れないんですよ。1秒くらいで入っても、数匹入ってしまうので、それを追い出すのがしんどかったです(笑)」と明かした。


 終戦企画ドラマ『ラスト・アタック ~引き裂かれた島の記憶』は、8月15日にBSプレミアムにて21時から放送。