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パーキンソン病と26年間付き合ってきたマイケルは「自分の病気を笑わずにはいられない時が大抵の日にあるんだ。先日も朝、キッチンに行き、“いいね、コーヒーがある。飲もう!そうだ、トレイシーにも持っていってあげよう”と思ってね。テーブルで新聞を読んでいたトレイシーのために、僕はカップにコーヒーを注いだけど、そこで少し問題が生じた」と、自虐的なエピソードを語っている。
「それで両手でカップを抑えたら、見ていた妻が“私がやろうか?”と。僕は“大丈夫!”と答えてキッチンを歩き出した。幸先のいいスタートではないばかりか、悪くなる一方だ。熱いコーヒーがバシャバシャと僕の手にこぼれ、床にこぼれ…」。それでもマイケルは「もうすぐ到着するから」と、トレイシーの申し出を断りカップを持って歩き続けたそうだが、「テーブルに着いた頃にはもちろん、カップの中は空っぽだった。“コーヒーをどうぞ”と(妻に)差し出した」と、コーヒーエピソードの顛末を明かした。
マイケルとトレイシーの一日はいつもそんなふうに始まるという。マイケルは傍目から見ると悲観的な状況に見えるかもしれないことを理解しているが、その状況を見た人が自分の事を可哀想がっている状況を想像するとかえって愉快に思えるという。