柴田錬三郎の豪剣小説を原作とし、田村正和主演で1972年から1973年に連続ドラマ化され人気を博した時代劇の最新作『眠狂四郎 The Final』(フジテレビ系/放送日未定)が放送されることが分かった。およそ半世紀ぶりのドラマ化では前回と同じく田村が主演を務めるほか、八嶋智人津川雅彦、名取裕子、椎名桔平ら豪華キャストが集結する。


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 本作は、武家社会の醜さや町人世界のあくどさを嫌悪しながら、悪徳大名や商人に正義の剣を振るう狂四郎(田村)を主人公にした作品。最新作で対峙するのは、狂四郎と同じく“円月殺法”を駆使する妖術の使い手・加賀美耀蔵(椎名)。シリーズ史上最大の的に狂死郎を前にして、みずからの残酷な運命へ立ち向かう。

 本作の出演にあたり、田村は「大正14年に親父がつくった東映京都撮影所で時代劇を撮影できるということで今回のお話を受けました」と出演決定までの経緯を告白。自身にとって代表作の一つでもある眠狂四郎は、「柴田先生の『岡っ引きどぶ』に出演させていただいたときに、先生が『狂死郎は田村にぜひやらせたい』とおっしゃっていただいたことから演じることになったんです。原作者から指名されるというのも光栄で、僕にとっては大事な作品です」と思いを述べている。


 また、今年8月で74歳を迎える田村だが殺陣なども交えた本作について「大詰めの立ち回り、円月殺法の撮影は、3日ほどかけて撮ったので大変なスケールでお届けできると思います」と振り返り、「見どころは、この歳でもこのくらいできるというところかな(笑)」と明かす。「半分オリジナルだけど、今日の世界に生きる狂四郎に光がさして最後には大きな対決が待っている。お年寄りにはもちろん、若い人たちにも見てもらいたいですね」と視聴者へメッセージを送った。