宝塚歌劇花組公演『ハンナのお花屋さん‐Hanna's Florist‐』の制作発表会が12日、都内にて行われ、同組トップスターの明日海りお、トップ娘役の仙名彩世らが登壇した。大の花好きを公言してきた明日海は「舞台の上で花屋さんになれるなんて。
夢が叶った」と喜びを表し、「お花を身近に感じる心を生かして演じたい」と意気込んだ。

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 ロンドンの閑静な高級住宅地・ハムステッドヒース、その一角にある花屋“Hanna's Florist(ハンナのお花屋さん)が物語の舞台。この店を営むデンマーク人のクリスを主人公に、本当の幸せ、人生の豊かさを問いかける、ハートウォーミングなオリジナルミュージカルだ。

 明日海演じるクリスは、花屋を始めてそれが軌道に乗り始め、今の自分にとって幸せってなんだろうと考えている時期という役どころ。自身も「タカラジェンヌになりたい」と家を飛び出して、主役がしたい、こういう芝居がしたいなどさまざまな思いを経て10年以上が過ぎ、「自分とリンクするところがたくさんありそうな役」という明日海。

 そんな明日海と自身の初舞台『ME AND MY GIRL』で共演している仙名は、明日海の相方を演じることにあたり「いつも、相手と心の交流やそのときに生まれたもの、その空気感を大切にされてきたんだなと思います。
その根底には舞台に対する愛情や人に対しての心の底からの信頼や感謝があるんだなと思います」とコメント。

 今年103周年の宝塚歌劇。100周年の年に花組トップに就いた明日海は、「日々舞台に立っていていつも心にあるのは、宝塚を今につないでくださった先輩方の力、愛。それが常に流れているなと感じています。新しい時代に向けて、真心など変わらぬ宝塚ならではのものを受け継いでいかなければならないと感じています」と意気込んでいた。

 宝塚歌劇花組ミュージカル『ハンナのお花屋さん‐Hanna's Florist‐』は、10月9日~29日までTBS赤坂ACTシアターで上演。