生まれ年が、その年の干支にあたる男性を指す「年男」。年男とは、お正月に各家に幸せをもたらす年神様のご加護を多く受け取ることができ、縁起がよいとされている。
そこで、2018年にさらなる躍進が期待できる、戌年の彼らをピックアップしてご紹介しよう。

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 2018年に24歳を迎える芸能人をざっと挙げれば、吉沢亮、須賀健太、中山優馬などの若手実力派俳優や、フィギュアスケートの王子・羽生結弦や野球の大谷翔平など、見た目も中身もしっかりとしたタイプが揃う印象。意外なところでは、海外からお騒がせ歌手のジャスティン・ビーバーなども実は戌年の年男だったりする。

 ここ数年、映画界で若手トップランナーとして名前が挙がるのが、2017年『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』の主人公「ジョジョ」こと東方仗助を演じた山崎賢人だろう。本作以外にも『一週間フレンズ。』や『斉木楠雄のΨ難』、『氷菓』と2017年公開された映画にはすべて主演として登場し、脚光を浴びた。山崎の活動は映画だけにとどまらず、大団円を迎えたドラマ『陸王』への出演で、父親役の役所広司や大御所俳優・寺尾聡と渡り合ったり、2014年の舞台『里見八犬伝』の再演を全33公演をやり切るなど、休む間もなく走り続けている。今年も1月期のドラマ『トドメの接吻』でイケメンナンバーワンホスト役として主演するというから、また新たな一面が花開きそうだ。

 ちなみに、山崎とは『氷菓』で共演し、プライベートでも親交の深い岡山天音も年男。岡山と言えば、斉藤由貴と親子役で出演したauの「森家シリーズ」で注目を集め、朝の連続テレビ小説『ひよっこ』では売れない漫画家・新田啓輔役をコミカルに演じたことも記憶に新しい。実は、2017年は『氷菓』含め4本もの映画に出演するなど、変幻自在の俳優として暗躍した。実に伸びしろがある俳優だ。


 同じ24歳組で忘れてはならない男といえば、中島健人だろう。「ジャニーズのネクスト王子様」で必ず名前が挙がる中島は、ファンのことも大切に扱い「姫」と呼ぶことは、もはや周知の事実。そんな彼に「演技なんてできるのか?」と皮肉も飛んだが、その疑惑を吹き飛ばしたのが、『黒崎くんの言いなりになんてならない』で見せたどS王子の姿。共演の小松菜奈、千葉雄大をしのぐ存在感で作品をけん引した。何よりも特筆すべきは、2017年の主演映画『心が叫びたがってるんだ。』だろう。他人に本音で向き合うことが苦手な坂上拓実を好演し、最後、見せ場となる学園劇のシーンではその場の空気ごと持って行った。2018年も、より一層の活躍が望まれる。 戌年の年男は、36歳組も層が厚く、濃い。ここ数年、映画にドラマに引っ張りだこの俳優・綾野剛という猛者がいる。2017年は、『フランケンシュタインの恋』で人ではない「怪物」役に挑戦、先日まで放送していた『コウノドリ』では鴻鳥サクラ役を続投し、温かみのある演技でお茶の間の人気をさらった。一方、映画では荒ぶる男の役が続いた印象。
村上虹郎と剣を交えた『武曲 MUKOKU』、佐藤健とのバトルアクションが話題を呼んだ『亜人』の2作では、鍛え上げた肉体を露わにする場面もあり、役におけるストイックな向き合い方にも注目が集まった。常に進化する綾野から、2018年ももちろん目を離すまい。

 綾野と同じ36歳組には、この夏のブロックバスター映画『銀魂』で主人公を演じた小栗旬の存在が突出している。監督を務めた福田雄一が演出を手掛けるミュージカル『ヤングフランケンシュタイン』でも主演のフレデリック役となり、もはや福田組常連俳優となった。そのほか、本年『ラプラスの魔女』の主演で7年ぶりにスクリーンに返ってくる櫻井翔や、『22年目の告白-私が殺人犯です-』で伊藤英明と激しくぶつかり合った藤原竜也など、明日の映像界を担う面々が揃っている。来年の邦画も、にぎやかになりそうだ。(文:赤山恭子)
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