俳優の小栗旬と映画『さくらん』『ヘルタースケルター』の蜷川実花が初タッグを組み、作家・太宰治の代表作誕生秘話を映画化する『人間失格 太宰治と3人の女たち』より、予告編と本ビジュアルが到着。併せて主題歌を東京スカパラダイスオーケストラが担当することも決定した。


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 累計1200万部以上の売り上げを誇る『人間失格』は、太宰が死の直前に発表した遺作。本作ではその誕生秘話を、太宰自身と彼を愛した3人の女たちの目線から、事実を基にしたフィクションとして初めて映画化する。正妻と2人の愛人という3人の女性と並行して関係を持ちながら、自堕落な生活を送り、自殺未遂を繰り返した果てに、愛人と川に身を投げた太宰。その恋と生涯を、膨大なリサーチを経て、蜷川ならではの新解釈とビジュアルで描き出す。3人の女たちを宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみが演じる。

 解禁された予告編は、冒頭から、小栗演じる太宰が愛人の富栄(二階堂)に愛をささやくなど、太宰の危うい色男ぶりが映し出される。
「お父さんは天才」と子供たちに語りかける妻の美知子(宮沢)、「愛されない妻より、ずっと恋される愛人でいたい」と太宰に抱かれる静子(沢尻)、「死にたいんです、一緒に」と刹那的な笑顔で太宰に迫る富栄が次々と登場し、3人の女たちと太宰のスキャンダラスな関係性が垣間見える。

 後半では、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也といった男性キャスト陣が次々に登場。太宰に「たかが不倫小説じゃないですか!?」と詰め寄る編集者・佐倉(成田)や、「地獄に堕ちて書いてるか?」と悪魔のように太宰を挑発する同志の作家・坂口安吾(藤原)の気迫に満ちた姿も。次第に狂気を帯びながら苦悩し、執筆と格闘する太宰を演じる小栗の、さまざまな表情に心奪われる予告編となっている。

 本ビジュアルは、小栗演じる太宰がこちらを見つめる姿が大きく映し出され、その下に3人の女たちや男性キャスト陣を配置。「死ぬほどの恋。
ヤバすぎる実話。」というキャッチが印象的だ。

 また主題歌は東京スカパラダイスオーケストラの「カナリヤ鳴く空 feat.チバユウスケ」に決定。構想段階から、2001年にリリースされたこの楽曲をイメージしていたという蜷川監督のオファーにより実現した。

 映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』は9月13日より全国公開。