NHK連続テレビ小説『なつぞら』第17週「なつよ、テレビ漫画の幕開けだ」では、昭和38年になり、なつ(広瀬すず)は優秀な女性アニメーターとして注目されていた。その実力を買われ、坂場(中川大志)と一緒に新設されたテレビ班に行くよう、仲(井浦新)から命じられる。


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 『鉄腕アトム』が大ヒットしたのを受け、東洋動画では本格的にテレビ漫画に進出することになった。映画に未練を感じる坂場を励ましつつ、なつはテレビの世界に飛び込んでいく。テレビ特有の効率優先のアニメ作りに戸惑いつつも、なつは新たな表現の開発に取り組む。

 一方風車では、咲太郎(岡田将生)が、劇団の中で雪次郎(山田裕貴)と蘭子(鈴木杏樹)の仲が噂になっていると口にする。雪次郎が気にしていないか、心配になったなつは部屋を訪ねる。

 先週放送の第16週「なつよ、恋の季節が来た」では、東洋動画では『ヘンゼルとグレーテル』の製作が佳境に入っていた。坂場は、仲たちから社会風刺の作品にならないように釘を刺されるが、「質の高いものをつくるべき」だと主張する。そんな坂場を問い詰めるなつに、その思いのルーツとして、子どものころ空襲に遭った体験を語る。

 なつに、世の中の表も裏も見せられるようなアニメーターになってもらいたい、と告げる坂場。そして目を見据え「一生をかけてもあなたと作りたい」と言われたなつは戸惑う。その後も、坂場の度重なる描き直し指示に、麻子(貫地谷しほり)やなつは不満を爆発させながらもようやく完成へ。坂場の情熱を、麻子もなつも理解し始めていた。


 一方、突然上京してきた夕見子(福地桃子)は、大学を辞め恋人の高山(須藤蓮)と駆け落ちし、一緒に東京でジャズ喫茶を開きたいという。なつは戸惑い、ついに電話で富士子(松嶋菜々子)に相談してしまう。それを知った夕見子は激怒、東京を離れようとする。

 なつは本当に好きならなぜ逃げるのかと問い詰めるが、高山は「本気で駆け落ちが上手くいくと思ってなかった。」とこぼすと、夕見子と口論に。やりとりをすべて聞いていた泰樹は高山を殴り、「夕見子、迎えに来た。一緒に帰るべ」と告げると、夕見子は泰樹の胸に飛び込む、という内容だった。

 連続テレビ小説『なつぞら』は総合テレビにて月曜~土曜あさ8時放送。
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