【写真】どの表情もかわいい! 深田恭子、インタビューカット
深田演じる三雲華は、代々泥棒を家業としている家に生まれた図書館で働く女性。運命の出会いを果たした桜庭和馬(瀬戸康史)とは結婚を意識しているが、彼の実家が代々警察一家であることを知り絶望。自らの運命と恋のはざまで葛藤する女性をコミカルに演じる。
昼間は真面目な図書館司書、夜は運命に抗えず泥棒スーツを身にまとい、盗みの才能を発揮するという二面性が見どころの一つとなっているが、前述したように深田はこれまでも数々の作品で、印象的な衣装で“深田でなければ演じられないだろう”という役柄を好演してきた。
本作についても「泥棒スーツの力は大きいですね。『ここであったが運のつき、あんたが犯した罪、悔い改めな』というセリフがあるのですが、段取りやテストのときは、すごく恥ずかしいのですが、マスクをつけて泥棒スーツを着るとスイッチが入るんです(笑)」と衣装に助けられていることを明かす。
台本を元にキャラクターを演じるのは役者だが「やっぱり、演じるということは自分一人だけの力でできることではないと思っています」とキッパリ。続けて「衣装を着ることによって、より役柄に入り込むことがありますし、役作りという意味でも、監督はもちろん、衣装さん、メイクさんなどスタッフさんと一緒に作り上げていくもの」ということを身にしみて感じているという。 コメディでありつつ、アクションシーンやミュージカルシーンなど“動”の深田を堪能できる本作。「アクションは練習だけで筋肉痛になっちゃうんです(笑)」と苦笑いを浮かべていたが「基本的にはコメディなのですが、みんなが大真面目に取り組んでいるからこそのおかしさがあると思います。本当に見どころ盛りだくさんの作品なんです」と力強く作品をアピール。
演出を務める武内英樹は、深田が16歳のときに出演した連続ドラマ『神様、もう少しだけ』でも演出を務めているが「お芝居に対してはっきりした絵を持っている監督です。コミカルな部分も、どこまでやったらいいのか、やり過ぎなのか、的確に指示してくださいます」と全幅の信頼を寄せているようだ。
「みんなを引っ張るのは苦手なんです」と苦笑いを浮かべた深田。連続ドラマ撮影中は「決めごとを作らない」ことを意識しているという。「美容や体調面もそうですが『これをしよう』ということに囚われ過ぎてしまうと、心に余裕がなくなってしまうので…」とマイペースで撮影に臨むことの大切さを述べていた。(取材・文・写真:磯部正和)