【写真】安達祐実のかわいいフォト特集
作品の内容は、安達演じる“安達さん”が、女性誌の連載企画の依頼を受けたことをきっかけに、自分の代表作がダビングされた“完パケDVD”をはじめ、これまで“捨てられなかったモノ”をいかにして捨てていくかが描かれる。安達が捨てられない “モノ”たちは、臼田あさ美、梶原ひかり、片桐はいり、加藤諒、貫地谷しほり、北村匠海ら豪華な俳優たちによって擬人化される。
■「同情するならカネをくれ」で一世風靡(ふうび) “天才子役”の地位を確立
今年9月で39歳となる安達だが、2歳のころからモデルを務めており、今年デビュー36周年を迎える大ベテランだ。まずお茶の間で大きな話題となったのが、ハウス食品「カリー工房」のテレビCM。オンエアは1991年ということなので、安達が小学校中学年ぐらいのころのCMだが、小林稔侍がカレーを食べているところに「お父さん、ほらうまくできたでしょ」と「ぐ」の字が大きい“どんぐり”と書かれた習字を見せる“どんぐり眼”の安達。「具が大きい」のフレーズとともに、安達のかわいらしい姿は大反響を呼んだ。
1993年公開の『REX 恐竜物語』では、映画初出演ながら主演を務め、配給収入20億円を超えるスマッシュヒットを記録。天才子役と称されると、翌1994年には野島伸司企画の連続ドラマ『家なき子』(日本テレビ系)で、養父から家庭内暴力を受ける少女・相沢すずを演じ「同情するならカネをくれ」というフレーズは、新語・流行語大賞(現ユーキャン新語・流行語大賞)の年間大賞に選ばれるなど、社会現象にもなった。■20年ぶりの主演作で激しい濡れ場に挑戦 広がり続ける役柄の幅
その後も『ガラスの仮面』(テレビ朝日系・1997年)で、天才女優・北島マヤ、『青い鳥症候群』(同系・1999年)で主演を務めるなどコンスタントに女優業を続けるなか、24歳のときに結婚すると、出産、離婚、そして再婚を経験するなど、大人の女性としての人生経験も積んでいく。
そんななか、映画『家なき子』(1994年)以来、20年ぶりの主演映画『花宵道中』では、女郎役に扮し、劇中では激しい濡れ場も披露。
スクリーンで魅せる艶めかしさは、安達の持つ“かわいらしい”イメージに新たな魅力を加えた。その後は、グッと役柄の幅も広がり、かわいらしい役はもちろん、『婚外恋愛に似たもの』(dTV・2018年)では、普通の専業主婦が、アイドルオタクに変ぼうする役を演じ、連続ドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系・2019年)では、深田恭子演じる人生や恋に悩む予備校教師・春見順子の親友でキャバクラオーナーの松岡美和として、姉御肌のサバサバキャラを好演した。
■セルフメイク動画が大反響 女性の憧れの存在に
さらに前述したように今年39歳を迎えるが、安達の変わらぬ若さと可れんさは、多くの女性から羨望のまなざしを向けられている。昨年YouTubeで公開したセルフメイク動画は541万回再生を突破(2020年4月17日現在)し、「2児の母とは思えないみずみずしさ」と大反響を呼んだ。
『捨ててよ、安達さん。』放送決定に際して安達は「自分の役を演じるという、なかなか巡り合えない、おそらく最初で最後の機会。どこが私の素に近く、どこが演じている部分なのか、曖昧な狭間を楽しんでいただけたら」とコメントしている。子役としてブレイクし、年を重ね、今や女性から憧れの存在として充実一途の彼女が、どんな表情を見せてくれるのか、今から楽しみだ。(文:磯部正和)