【写真】驚きの小室哲哉のビジュアル、“怪演コンビ”田中みな実、高嶋政伸…ツッコミどころ満載の第1話
■第1話は、“平成の歌姫”アユとマサの出会いが焦点に
本作は、“平成の歌姫”浜崎あゆみ誕生に秘められた出会いと別れを描いた小松成美の同名小説(幻冬舎刊)を原作に、鈴木おさむが脚本を務めたラブストーリー。音楽界の頂点を目指すアユを歌手の安斉かれんが、アユを見い出すプロデューサー・マサを俳優の三浦翔平が演じている。
1993年、福岡から上京してきたアユ(安斉)は、東京で芸能活動をスタートさせる。一方、レコード会社「A VICTORY」専務のマサ(三浦)は、会社の売り上げを天才音楽プロデューサーの輝楽天明(新納慎也)1人が担っていることに強い危機感を抱いていた。ある日、アユは同級生・理沙(久保田紗友)に連れられてやってきたディスコ「ベルファイン」で、新人の発掘のために来ていたマサと出会う…というのが第1話の導入だった。
■小室哲哉!? 天才音楽プロデューサー、驚きのビジュアル
マサの前に立ちはだかるキャラの1人が輝楽だ。劇中の輝楽はTRFをモデルにしたと思われるダンス&ボーカルグループ「usg」のプロデュースをしているほか、1995年に大ヒットしたダウンタウン浜田雅功と小室哲哉のユニット「H Jungle with T」を連想させる「スーパー・ジャングル」が200万枚の大ヒットを記録しているという設定。
輝楽はいうまでもなく小室哲哉がベースになったキャラクターなのだが、驚くべきはそのビジュアル。登場シーンでは紫色のスラックスにド派手な柄シャツ&ブルーのジャケットというインパクト大のファッションで登場。
■田中みな実&高嶋政伸、キャラ濃すぎ問題
本作の見どころといえば強烈すぎる個性を持った登場人物たちだ。俳優の高嶋政伸演じる「A VICTORY」社長・大浜は、稼ぎ頭の輝楽を信奉し、マサとは対立しているという設定。登場シーンではマサに対して、アニメキャラのようなクセの強い声色で「調子こいてると足をすくわれるからお気をつけてねぇ?」と言い放つなど、視聴者にその濃すぎるキャラを印象付けた。
中でも群を抜いてヤバいキャラは、田中みな実演じる専務秘書の姫野礼香だ。姫野はストーカーばりの執着でマサに接近。演じる田中の狂気じみた芝居が緊張感を高める中、彼女の右目の“謎の眼帯”に視聴者は注目。眼帯がオレンジ色であることからネット上には「みかんの皮感が凄い」「ほんとだーみかんの皮だー(笑)」などのツッコミが殺到していた。今後の展開次第では彼女の眼帯に秘められた過去も描かれるかもしれないので要注目だ。■奇跡! 夜空に虹が
個性派キャラの熱演に加えて、製作陣によるサービス精神おう盛な演出も見逃せない。
製作陣の“こういうのが見たいんだろぉ!”という気概の込もった演出に応えるように、ネット上には「夜に虹演出で激アツ」「レインボー演出は確定でお願いします」などのツッコミが寄せられていた。
■ツッコミ待ち? 第2話では水野美紀が登場
25日放送の第2話では、鈴木おさむ脚本のドラマ『奪い愛、冬』『奪い愛、夏』(共にテレビ朝日)で規格外の怪演を見せた水野美紀がアユを鍛えるトレーナー役で登場。この“分かってる”配役には、作り手の「さぁ、ツッコンでみせよ」という気骨を感じさせる。
往年の大映ドラマを思わせる大仰なセリフや独創的すぎる演出で90年代の芸能界の光と影を描く本作。番組オンエア中は、SNSを会場にした応援上映に参加する気持ちで、ツッコミ鑑賞してみるのも一興だ。(文:スズキヒロシ)