俳優の斎藤工が、8月に公開予定のドキュメンタリー映画『もったいないキッチン』の日本語吹き替えを担当することが決定した。

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 無駄をなくすということだけでなく、命あるものに対する畏敬の念が込められた日本独自の美しい言葉“もったいない”。
本作は、日本が大切にしてきた“もったいない”に魅せられオーストリアからやってきた映画監督のダーヴィド・グロスが、日本を旅して食品ロス解決の糸口を探る様子を追ったドキュメンタリー映画だ。

 食材救済人の異名も持つダーヴィドは、前作『0円キッチン』でヨーロッパ5ヵ国をキッチンカーで巡り、捨てられる運命の食材を美味しい料理に変身させてきた。本作では舞台を日本に移し、旅のパートナー・ニキと共にキッチンカーで福島から鹿児島まで1600kmを旅する。そして、コンビニエンスストアや一般家庭に突撃し、まだ食べられるのに捨てられる運命の食材を次々救出。救出した0円食材を、日本のシェフや生産者の力を借りて、美味しい料理に大変身させていく様子を映し出す。

 そんな本作でダーヴィドの声を吹き替えるのが、映画『0円キッチン』のファンでもあるという斎藤。
「もったいない」精神の国でありながら食品ロス大国・日本の矛盾を鋭く突き、一方で日本各地に今も根付く“もったいない”アイデアに感動するダーヴィドを、斎藤がどのように演じるのか注目だ。

 斎藤は、「必要、不要、無駄なモノをまざまざと知らしめられたコロナ禍。来たるアフターコロナの新世界。我々の新たなフードライフラインの基準は、この“もったいない精神”である事を願っています。これ以上地球を怒らせない様に。より多くの日本の方に届く様、心を込めさせて頂きます」とコメントした。


 ドキュメンタリー映画『もったいないキッチン』は8月より全国順次公開。