ロサンゼルス市警察所属の特殊武装戦術部隊“S.W.A.T.”の活躍を描く大ヒットドラマ『S.W.A.T.』。本作の最新シーズンである「シーズン3」の日本初放送を前に、第13話「液体らしく」にゲスト出演している小澤征悦にオンラインインタビューを実施。
オーディションを経て出演が決まったという小澤に、演じた役どころや、東京で行われた撮影の様子などを聞いた。

【写真】小澤征悦&福島リラら日本キャスト出演! 「第13話」場面写真

――海外ドラマへの出演は『クリミナル・マインド 国際捜査班』に続いて2度目となりますね。今回、『S.W.A.T.』に出演することになった経緯を教えてください。

 僕は海外の作品のオーディションを受け続けているんです。今は便利な時代と言いますか、ビデオ・オーディションが受けられるんです。向こうから台本が届いたら、それを練習した上で録画し、データを送ります。
これまで何十回もオーディションに落ちた経験があり、最初の頃は落ち込んでいましたが、海外の作品は役柄に合っているかどうかが重要だとわかってからは、たくさん受ければ受けるだけ勉強になるし、自分の財産になると思うようになりました。そんな中で今回はオーディションに受かったので、夢のようでした。

――警察の情報提供者サトウという役ですが、演じてみていかがでしたか?

 サトウは一言で言うと“小者”です(笑)。最初は強面風にガニ股で座っているんですが、シェマー・ムーアさんが演じるホンドーや、サニー齋藤さんが演じるヨシダ刑事に強く来られると従順になってしまう。そういう小者感が出るように、僕なりに芝居を構築して演じました。もちろん緊張して現場に入ったんですが、キャストもスタッフもすごく優しかったので、とても助かったし、楽しい撮影になりました。


――シェマー・ムーアさんとは何かお話ししましたか?

 「共演できて光栄だし、ありがたいです」と言ったら、シェマーさんは「君が演じるサトウはすごくいいよ。こちこそ、共演できてうれしい」と言ってくれました。

――シェマー・ムーアさんの出演作である『クリミナル・マインド』のスピンオフ『~国際捜査班』に小澤さんが出演したことについては?

 残念ながら、その話はしなかったなぁ(笑)。シェマーさん、とても紳士的な人でした。すごく落ち着いた話し方をされる人で、ちょっとした世間話をしていても、人間としての深みを感じました。現場でも彼が焦っているところは全く見なかったですね。


――シェマー・ムーアさんは『S.W.A.T.』の主演であり、プロデューサーでもあるので、番組への思い入れが深いと思うのですが、それは感じられましたか?

 そうですね。シェマーさんをはじめ、製作陣の番組への愛情を強く感じました。それは、「日本のシーンを撮るんだったら、日本に行って撮ろう」と思ってくれたことに表れていると思いました。『S.W.A.T.』という作品に対する愛情はもちろんのこと、リアリティーを追及するという意味でも、東京でのロケを選択してくれたことがすごくうれしかったです。シェマーさんたち製作陣の想いは、間違いなく作品に出ていると思います。その世界観の中に自分が参加できたことは本当に光栄です。


――今回の東京ロケは、かなりの規模でしたよね。

 特に銃撃戦の迫力が物凄いです。今回のような、日本ではなかなか難しいと思う撮影が実現したのは、やっぱり『S.W.A.T.』が規模の大きい作品だからですよね。これは日本の映像業界にとっても良いことだと思います。

――現在、小澤さんは日本を拠点に俳優のお仕事をしていますが、これまで海外ドラマにゲスト出演したり、ハリウッド映画『JUKAI-樹海-』に出演したりしてきました。今後、海外ドラマにレギュラー出演する機会があったら、海外に拠点を移して活動することは考えていますか?

 そういう機会があれば、できる限り挑戦したいですし、撮影のために1~2年、海外に住むことが必要ならそうします。
仕事として成立させられるように頑張ります!

――期待しています! それでは最後に、『S.W.A.T.』シーズン3の第13話を楽しみにしている人たちに向けて、見どころを教えてください。

 いかにサトウの小者感が出ているかを楽しんで見ていただけたらなと(笑)。『S.W.A.T.』は、みなさんもご存知の通りエンターテインメントとして素晴らしい作品ですし、アクションもすごく良くできています。S.W.A.T.チームの友情や衝突もしっかりと描かれているので、シーズン1、2に続き3もぜひお楽しみください。(取材・文:清水久美子)

 『S.W.A.T. シーズン3』は、6月26日(金)22時より、海外ドラマ専門チャンネル スーパー!ドラマTVにて独占日本初放送。東京が舞台となった第13話「液体らしく」は、6月21日(日)21時より特別先行放送。