俳優の唐沢寿明が主演を務めるドラマ『24 JAPAN』(テレビ朝日系/毎週金曜23時15分)が、いよいよ本日26日に最終回を迎える。1年に及ぶ撮影で“自分との戦い”を繰り広げながら、日本版ジャック・バウアー=獅堂現馬を全身全霊で演じ、「作品として全体的によく出来ていた、と僕は思います」と手応えをにじませる唐沢の最新コメントとともに、最終回に向けての見どころをまとめた。



【写真】現馬(唐沢寿明)と命の危機迫る娘・美有(桜田ひより) 『24 JAPAN』最終回フォトギャラリー

 本作は、米連邦機関CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャック・バウアー(キーファー・サザーランド)が凶悪なテロ事件と戦う姿を描いた世界的大ヒットシリーズ『24』(邦題『24-TWENTY FOUR-』)の、初となる日本版リメイク。オリジナル版のシーズン1をベースに、“日本初の女性総理”誕生への期待が高まる総選挙当日の24時間を克明に描写。唐沢が演じる日本版ジャック・バウアー=獅堂現馬が、仲間由紀恵演じる日本初の女性総理候補・朝倉麗の暗殺計画を阻止するという極秘任務に挑む姿を描いてきた。

■ 「力量とセンスを感じました」唐沢が感じた日本版の魅力

 オリジナル版のシーズン1をベースに、日本版ならではのアレンジも加えながら届けてきた本作。「あれだけ世界を席巻したオリジナル版をもとに、新しい作品を作るのは大変なこと」と、唐沢も並々ならぬ苦労をほのめかす。

 そんな唐沢に日本版ならではの魅力を尋ねると、「日本が舞台ではあるけれど、どこでロケをしているか分からないような絶妙な場所をチョイスし、オリジナル版の世界観を損なわない範囲で日本版を作ることができた。それはすごく良かったと思います。スタッフの力量とセンスを感じました」との答えが。続けて「作品として全体的によくできていた、と僕は思います」と、きっぱり断言した唐沢。その言葉を支える一大要素は、最終回でもカギとなる《家族の物語》にあった。

■ オリジナル版と少し異なるラストに「これもまたアリ!」

 日本初の女性総理候補・朝倉麗(仲間)の暗殺計画を阻止すると同時に、テロ集団から命を狙われた妻・六花(木村多江)と娘・獅堂美有(桜田ひより)を救い出すため、あまりにも長く過酷な1日=24時間を、命をすり減らして戦い抜く現馬。彼は愛する妻子と生きて再会できるのか。
そこが最終回の大きなポイントとなる。

 唐沢も放送スタート前から力説してきたが、実は“家族の絆”こそが本作最大のテーマ。劇中でもずい所で、家族のことを思う心情が丁寧かつ繊細に描かれてきた。唐沢も「今回、“家族の絆”がより強く浮き彫りになっていると思います。娘を助けたい、奥さんを助けたいーーそういった感情が“にじみ出てくる”感じがあるんです。オリジナル版はもっとクールで堂々とした感じがあったので。電話で家族と話すだけのシーンでも、違いがあると思います」と、家族を軸とした芝居への思い入れを明かす。

 そんな家族の物語の終着地点ともなる最終回のラストシーン。本作では日本版ならではの“驚きの結末”を用意している。唐沢も「オリジナル版のラストを見たとき、『何なんだ、この終わり方は!』と衝撃を受けたんですよ。ああいった観客を驚かせる演出は、ドラマにおいて必要なこと。『24 JAPAN』のラストはオリジナル版とはまた少し違うけれど、これもまた“驚かせる”という点ではアリだと思いました」と、視聴者の期待をあおる。


■ 最終回への切なる思い「まっさらな状態で驚いていただきたい!」

 さらに、先週放送の第23話で発覚した“CTUに潜伏する第2の内通者”との戦いもどうなるのか…。見どころが尽きない最終回。唐沢も「オリジナル版も第23話の後半から、俄然面白くなってくる! 内通者の正体も、それが判明してからの展開も僕自身、本当に驚いたんです。だから、オリジナル版を見た方々にはどうか『オリジナル版ではこうだった』と漏らさないでいただきたいですし(笑)、本当にまっさらな状態で『24 JAPAN』ならではの最終回に驚いていただきたい!」と、力を込める。

 「楽しんでいただける作品であることは間違いない! できればリアルタイムで、それぞれのご都合で厳しければ、録画なり何なりでもいいので、ぜひご覧いただき、『24 JAPAN』が放つインパクトを体感していただきたいです」と、唐沢は視聴者に熱いメッセージを送った。

 ドラマ『24 JAPAN』 最終回は、テレビ朝日系にて3月26日23時15分放送。

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