この幹部によれば、当時、吉田栄作や織田裕二と並んで人気絶頂だった加勢はフジテレビ『笑っていいとも!』のオープニングゲストとして呼ばれたという。そこでタモリが加勢に「売れているね。ギャラはいくらもらっているの?」と突然切り出したのだ。
加勢はこのとき「17万5000円です」と正直に答えてしまった。それを聞いてタモリは「安すぎだよ! そんな事務所辞めて独立しちゃえよ」と冗談まじりにけしかけたのだ。
その後、加勢の事務所社長は「特別ボーナスを1000万円出す」と言ってきたにもかかわらず、加勢は独立騒動を起こし大トラブルに。例の「新加勢大周騒動」でワイドショーの主役に躍り出るが、これがイメージダウンとなったことは衆目の一致するところだろう。もちろん独立後はパッとした活躍もできずに、最終的に今回のクスリでの逮捕となりジ・エンドとなってしまった。
無論、加勢が犯した罪の責任がタモリにあるわけではないが、もしあのとき......と思わずにはいられないエピソードである。
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