シンガーソングライターの長渕剛が、ジャニーズ事務所に自作の楽曲「青春」を歌うことを拒絶されたことに激怒。「ジャニーズ上等。

乗り込んでやる」と、ケンカを売っていたことが関係者の取材で明らかになった。

「2年前に長渕がTOKIOに『青春』という楽曲を提供したんです。この曲はメンバーの長瀬智也が主演したTBSドラマ『歌姫』の主題歌にもなった。その曲を今年、ユニバーサルミュージックに移籍した長渕が自分で歌いたいとジャニーズに申し入れたところ、無下に断られたんでブチ切れたんです」(関係者)

 これまで幾度となく、長渕のブチ切れに呆れていた芸能界の重鎮たちも、今回に限っては、影ながら彼にエールを送っているという。

「最近のジャニーズの横暴さや、かつてのタレントやスタッフに対する冷たさは目に余るものがある。業界からは『何とか、ジャニーズを懲らしめよう』という声が上がっている矢先ですからね。

陰ながら長渕を応援する芸能関係者は多いと思いますよ」(大手プロ幹部)

 長渕、音楽業界では"コワモテ"と恐れられてきた。その理由は、1990年のNHK紅白歌合戦出場がキッカケと言われる。

 長渕はドイツのベルリンからの中継で出演。3曲歌って、約17分も番組を独占したにもかかわらず、同行した現地のスタッフを「こっちはタコばかり」と放送中に暴言を吐いて、NHKを出入り禁止になった。

 94年には、桑田佑のソロアルバムに収録された『すべての歌に懺悔しな!』が、長渕を揶揄していると激怒。「桑田を許さない」と月刊誌誌上でケンカを売ったが、翌年、大麻取締法違反容疑で逮捕され、尻すぼみになった。

筆者が以前この連載で書いたように(記事参照)、その間も自分に不利益な記事が掲載されると、事務所スタッフに「ふざけるな! これから出版社に殴りこむ」と言って、スタッフから「行くなら、お一人で」と制され、未遂に終わっていた。長渕に付いてこれないスタッフは続出し、入れ替わりが激しかったともいう。

 いくつになっても激しい気性が治らない長渕が、10年余り所属していたフォーライフミュージックエンタテイメントから、今年に入ってユニバーサルミュージックに移籍。何かやらかすのではと注目していたら、ジャニーズにケンカを売ったのだ。

「TOKIOに『青春』を提供したときに、ジャニーズとどんな契約があったのかわかりませんが、本人の曲を本人が歌いたいというのを無下に断るというジャニーズの対応に疑問を感じます。今度ばかりは長渕を応援してやりたいですね」(某音楽プロデューサー)

 実は芸能界では、1月28日に肝臓がんで57歳の若さで他界したフォーリーブスの青山孝史さんの死を受けて、ジャニーズへの反発が強まっている。

「いままでも、テレビ局のプロデューサーを丸抱えにして、番組を独占するジャニーズの強引なマネジメントに対して、業界からは不満が噴出していましたが、青山君の死で爆発寸前です」と言うのはレコード関係者。

「青山君はジャニーズ事務所の功労者ですよ。本来なら、ジャニーズが陣頭指揮を執って、葬儀をやるべきです。ところが、仕切ったのは大手プロ。ジャニーズからは手伝いも来ない。せめて、青山君がジャニーズ時代に活躍したビデオを貸してほしいといったら、それも断った。

ジャ二―ズのあまりの冷たさに、"許せない"という声があがっているんです」

 業界のジャニーズ包囲網ができつつあるときに、長渕がケンカを売った。果たして、具体的な行動があるのか? 弱いものにはめっぽう強い長渕だけに素直に期待できないのだが、筆者もエールを贈っておこう。
(文=本多圭)



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