フリーアナウンサー・中野美奈子の告白に、古巣のフジテレビ関係者が嫌悪感を露にした。

「『ウチにいたことが地獄だった』とか言ってるけど、彼女をフォローしてきたスタッフのほうが地獄だったよ!」

 中野出演の番組制作スタッフだったディレクターを怒らせたのは、中野が1月28日発売のファッション誌「Numero TOKYO」(扶桑社)のグラビアに登場した際のインタビュー内容だ。

昨年まで在籍したフジテレビ時代を「地獄の日々」とし、先輩アナウンサーから「あまりにも下手だから辞めろ」「ニュースを読むセンスがない」と叱られてばかりだったことなどを挙げ、「トイレにひとりでいるときが一番楽しかった」と語っている。

 しかし、これにディレクターが反論。中野アナが「かなりの問題児だった」というのだ。

「ニュース原稿で、中学生でも読める漢字が読めない。金庫をチンコ、一目をイチモツ、冗談としか思えない誤読に苦情だらけだった。ルビ(ふりがな)を振ってあげても間違えて、それを指摘されるとふてくされ『ルビが小さい』だの『仕事が多すぎるせい』だの捨てゼリフを吐いて女子トイレに立ち去る。

怒られて当然だった」(同)

 実際、中野アナのニュース読みについて評判が悪かったのは確かだ。野球での「左投左打」を「サトー・サダ」と読んだり、韓国の射撃場で事故があった際は「射殺場」と読んだこともあった。それでも“ミス慶応”の肩書きを持つ美人とあって、人気女子アナのランキングでは常に上位。前出ディレクターによれば、それが「中野を生意気にさせた」という。

「あるとき間違いを指摘した先輩アナに対し『でも、私のほうが視聴率取ってるから』と反論したんです。そのことを先輩アナが上司に報告すると、上司は『人気があるのは事実だから仕方ない』とかばってしまい、以降は注意する人も少なくなっていました。

おかげで中野は、開き直ったような態度になった」(同)

 別のフジ関係者に聞いても、似たような回答だった。

「控え室に用意する飲み物の種類まで細かく指示したり、人気女優がやるようなことをしていました。1時間の待ち時間があっても5分前まで打ち合わせに顔を出さず、メイクルームにいたことも多かった」

 中野アナはここ3年ほどは局内でも「もう辞めようかな」と公言、口癖のようにつぶやいていたというが「そうなると上層部が慰留するので余計に“彼女を怒らせるな”という空気ができあがっていた」と関係者。

「だから、退社が決まったときはうれしかったですよ。グラビア仕事は問題なくこなせたんでしょう? 最初からそういう職業でやってくれたらよかったのに」(同)

 “円満”と報じられたフジ退社だったが、とても円満とは思えない話だ。
(文=鈴木雅久)