『テラスハウス』(フジテレビ系)に“まいまい”の愛称で出演していたシンガーソングライターのchayが8日、都内でライブを行い、ファッション雑誌「CanCam」(小学館)の専属モデルとしても活動することを発表した。

 同誌には以前から登場しており、誌面で着用したトレンチコート500枚が即完売するほどの反響があったことを、井亀真紀編集長が「モデルプレス」の取材において明かしている。

「まさに現代のプリンセス」と評するほどの絶賛ぶりで、売り上げ低迷が続く同誌の起爆剤になりそうだ。

 本業のシンガーソングライターとしての活動も並行して行うというが、現状ではどれほどの人気があるのか? 先日のライブを見たイベント関係者によると、ファンの大半は若い女性。「かわいい!」という声援がよく聞かれ、ファッションアイコンとして憧れの存在になっていることが伝わってきたという。ただ、「シンガーソングライターとしての素質は感じられない」と話す。

「楽曲はどれも、良くも悪くもサラッとしており、聞いた後に何も残らないんです。明るく爽やかな曲調が多いのですが、少し鼻にかかったクールな声質や力の入った一生懸命な歌い方には合っていない。

ヘタではないのですが、どうにも残念な印象を受けます。ライブではあまり声が出ていませんでしたし、観客もあくまで“まいまいのファン”という感じで、歌に聞き惚れる様子はなかったですね。モデル、タレント方面でも売り出していくというのは、プロダクションとしては賢明な判断だと思います」(同)

 4月発売のシングル「Twinkle Days」(ワーナーミュージック・ジャパン)も、タイアップがついているにもかかわらず、チャート最高順位は29位と振るわない。しかし、前出の関係者は「今後もタイアップはつきそうだ」と予想する。

「育ちが良いだけあってドギツいスキャンダルは起こしそうになく、またライブではタイアップ曲を演奏する前に、その点をいちいちアピールするなど“サービス精神”があるので、クライアント受けはいいんじゃないでしょうか。そのタイアップをムダにせず、ファンを獲得できればいいのですが……」(同)

 今年の3月にビートルズのカバーイベントに出演し、THE ALFEEの坂崎幸之助にギターを借りた際は、過去にそのギターを借りた植村花菜やmiwaが白に出演していたことから「私で終わらせないようにしたい」と、紅白を狙う宣言もしている。

“テラハバブル”で終わらせず、シンガーとしても頑張ってほしいものだ。
(文=松浦幸子)