ロックバンド「BUMP OF CHICKEN(バンプ・オブ・チキン)」(以下バンプ)が、『第66回NHK白歌合戦』に初出場することが24日、明らかになった。NHKとしては長年続けてきたラブコールがついに実った、といったところだが……。



 ネットでは「SEKAI NO OWARIよりはいい」「がんばってほしい」など好意的な意見はあるものの、大半は「なぜ今?」「売れなくなって態度を変えたか」「今さら感が」などという疑問の声、さらに、バンプがNHKホールに出演するわけではなく、千葉の幕張メッセで開催される「COUNTDOWN JAPAN15/16」からの“中継出演”ということに対する、「中継なら辞退すべき」「本当は出たくないのかも」などのコメントも散見される。

「『天体観測』や『supernova/カルマ』など、ボーカルの藤原基央を中心に、独特の音楽性と詩の世界観で人気だったのは2000年代序盤~中盤。その後の活動は過去に比べるとさすがに地味で、収入面でも落ち込んでいることは想像に難くない。紅白出演に疑問の声が出るのも当然でしょう。これまで、地上波のテレビ番組に出演することはほぼ皆無だったことで知られるバンプですが、最近はその姿勢も一変。昨年7月には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で地上波での演奏を解禁し、同年11月にはバラエティのロケにも挑戦。
この時も、バンプを地上波で見られる喜びよりも『イメージが崩れる』という声のほうが多かった印象。バンプ自身、ファンの嗜好は理解しているはずですから、それでもテレビに出るというのは、“金銭的”な問題もあるのかもしれません」(芸能記者)

「RADWIMPS」など新世代の台頭で、全盛期よりは明らかに存在感も薄くなっているバンプ。ここ数年は、タイアップ、CD購入によるライブチケット応募、グッズ購入のあからさまな促進など「金儲け」の印象が強いとも言われている彼らの紅白(中継)出演を「単なる宣伝」と見る向きがあるのは仕方がない。

 そしてこの紅白出演に対し、ファンの多くが心配しているのが、彼らの“生演奏”である。

「バンプの詩世界や曲調には、多くの人が一定の理解を示しています。ただ、ライブなどにおける彼らの演奏力には、ファンですら擁護しない声もあるほど。
デビューして即ブレイクした当時のライブの演奏は特に酷評されていました。最近のライブでは以前のようなレベルではないそうですが、それでもネットでは“普通”という声があります。NHKホールに来ないのも、演奏の実力がわかってしまうからではないか、という憶測もありますね……」(同)

 今年の紅白出場者はまだ「正式決定」されていない。バンプ出演は昨年も一部でウワサされていただけに、最終決定でない以上多くを語ることはできない。ただ、もし正式に出演が決まれば、中継ではあるが彼らの“生演奏”を聞く貴重な機会にはなるので、楽しみにしたいところだ。