関ジャニ∞渋谷すばるが15日に都内で記者会見を行い、年内いっぱいでのジャニーズ事務所退所を発表した。この夏に行われる5大ドームツアーにも参加しない。



 中心メンバーの突然の脱退発表は、衝撃を与えた。さらに、メンバーが同席する記者会見の場が用意されるのは、かなり特殊なケースといえるだろう。昨年9月に事務所を退所した元SMAPの香取慎吾草なぎ剛稲垣吾郎でも会見は行われなかった。さらにKAT-TUNの赤西仁田口淳之介の場合も同様である。ジャニーズタレントの引退はひっそりと行われるのが通例なのだ。それは、デビュー予備軍のジャニーズJr.となれば、なおさらである。


「もっとも知られているところでは小原裕貴でしょう。中性的なルックスでジャニーズJr.の中でも高い人気を誇っていましたが、2000年の20歳の時に学業専念を理由に、タレント業の引退とジャニーズ事務所退所を突如発表しました。大学卒業後は大手広告代理店の博報堂に入社し現在も勤務中です。昨年には20年前に出演していたドラマの続編となる、KinKi Kids主演の特別ドラマ『ぼくらの勇気 未満都市2017』(日本テレビ系)に出演し話題となりました。これは会社に許可を取っての出演だったようです」(芸能ライター)

 ジャニーズJr.は本来、デビュー前のメンバーの集まりであった。だが小原が活躍した1990年代は『愛LOVEジュニア』(テレビ東京系)や『8時だJ』(テレビ朝日系)といった番組を持つなど高い人気を誇っていた。
ほかにも引退に至った人間はいる。

「ハーフ系のルックスで『金田一少年の事件簿』シリーズ(日本テレビ系)のほか、“しゃべり場”ブームで誕生した『ジェネジャン』(同)へレギュラー出演し、KinKi Kidsの堂本光一とも共演した秋山純も、2008年3月でジャニーズ事務所を退所しています。その後は歌手、俳優活動ともに行っていませんので、完全に芸能界を引退しているといえるでしょう。タッキー&翼とともにセットで売り出され、『木曜の怪談』(フジテレビ系)へも出演した川野直輝は、ジャニーズJr.で約3年間活動したのちに1998年ごろに16歳で事務所を退所しています。滝沢、今井とのバンド編成ではドラムを披露しており、音楽の夢を追求したい思いがあったようですね。実際にアマチュア活動を経て、メジャーデビューも果たしています」(同)

 本当にやりたいことを追い求める場合、ジャニーズ事務所の中ではできないこともあるのだろう。
今回の渋谷の退所発表にもそうした思いがあったのだろうか。
(文=平田宏利)