21日、中国南西部にある広西チワン族自治区玉林市で、毎年恒例の「犬肉祭」が開幕した。同自治区では夏至に合わせて犬肉を食べる風習があり、この時期になると多くの飲食店で、「香肉」という隠語で犬肉が販売されている。

くしくも前日には、お隣・韓国の裁判所では犬の食肉処理を違法とする判決が出たばかりだが、同市では何事もなかったかのように、犬の丸焼きを販売する露店も見られたという。

 一方、同自治区には猫肉を食べる習慣のあるエリアもあるのだが、隣にある広東省仏山市の路上で、男性が猫を解体しているところが目撃された。SNSに投稿された動画を見てみると、その男性は歩道の街路樹に猫の死体をぶら下げ、手慣れた様子で解体していく。どうやら、腹をさばいて内臓を取り出している様子だ。近くを通りかかった人がその男性に話しかけ、以下のようなやりとりが交わされた。

通行人「それはあなたが飼っていた猫か?」

男性「拾った」

通行人「生きてたのか、死んでたのか?」

男性「死んでた」

通行人「それをどうするんだ?」

男性「煮るんだよ……」

 その後も男性は平然と解体を続け、さばいた肉を持って自宅のアパートへと戻っていったという。
野良猫はただでさえどんな病原菌を持っているかわからないのに、死肉だとすればもっとヤバいだろう。また、過去には猫肉に大量の毒が含まれていたため、それを猫鍋にして食べた人が中毒死する事件も起きている。これは業者が野良猫を駆除する際、毒を用いるからだ。

 中国ではあまりにリスクの高い猫食。長生きしたければ、手を出さないほうが賢明だ。

(文=佐久間賢三)