なかなか激震が収まる様子がない、ジャニーズ事務所の人気グループ・の活動休止問題。

 リーダー大野智の「自由な生活がしてみたい」という意思が尊重されての結論とのことだったが、いま考えると、昨年からのジャニーズの動きの真実が見えてくる。



「昨年いっぱいで芸能活動を引退し、舞台やコンサートのプロデュースや後進の育成にまわることになった滝沢秀明の決断は、この大野の離脱にともなう嵐の活動休止があってのことだったと、逆算できますからね。SMAPが解散し、山口達也の強制わいせつ事件でTOKIOが4人になり、NEWSもKAT-TUNも活動縮小を繰り返すばかり。それ以下のグループにも“ポスト嵐”を託せる存在は見当たらず、デビューしたばかりのKing&Princeはスタートダッシュに成功したかに見えますが、早くも一人が休養に入り、勢いがそがれた印象は拭えません。ジャニーズ愛が深い滝沢が、アイドル帝国存続への危機感を募らせるのもよくわかります」(芸能記者)

 だが、これで改めて疑問符がつけられたのは、創業者であるメリー&ジャニー喜多川姉弟の後継者に指名され、すでに実権が移りつつあるメリーの実娘・藤島ジュリー景子副社長の経営手腕である。

「TOKIOに続いて、嵐と、ジュリーの手がけているグループが立て続けに空中分解となっていますからね。タッキーの危機意識も、このジュリーの力不足によって、より大きくなっているのは間違いありません。
そう考えると、ジュリー&タッキー体制がとても一枚岩ではなさそうです」(同)

 実際、以前からその力不足と人望のなさは業界では有名だという。

「SMAPの育ての親である、飯島三智女史と何かと比較されてきましたが、最大権力者の母に守られてきたこともあり、飯島女史と比べても行動力、決断力、発想力では大きく劣りますからね。飯島女史の退社時には、所属タレントから、『ジュリーがトップになったら、3分の2のタレントは退所するんじゃないか』との声が聞こえていました。退社するだろうと言われていた中には、ジュリーのオキニといわれているタレントも何人もいると話していましたよ」(同)

 しかし、ジャニーズ事務所はこれまでにも何度かのスター不在の空白を作り、危機説が囁かれながらも、神風のように人気グループが誕生し、ピンチを切り抜け、時代を作ってきた実績がある。

「一度目は郷ひろみの独立。人気のJr.も引き連れての独立で、スター不在となりましたが、たのきんトリオがブレイクして、危機を救いました。
光GENJIの衰退から、SMAPのブレイクの間も、台所事情はかなり厳しかった。そしてSMAP解散、嵐活動休止となる今回です」(ワイドショー関係者)

 だが、何度か“神風”が吹いたのは、ジャニー氏の独特の感性からくる、少年たちへの審美眼あってのことだろう。はたしてジュリーや滝沢にその感性は引き継がれているのか。そうでなければ、新たな戦略はあるのか――。