ウーマンラッシュアワー村本大輔に、7月に行われる参院選への出馬報道が一部メディアで出ている。参議院議員選挙は、候補者名が政党の得票となる非拘束名簿方式が採用されているため、知名度のあるタレント候補が擁立されやすい。



 村本はここ数年、原発や沖縄の基地問題を漫才のネタとして取り上げるなど、社会派の活躍を見せてきた。その喋りのセンスが田原総一朗に見出され『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)への出演経験もある。確かに知名度とスタンスから考えた場合、野党系候補の目玉となる可能性もありそうだ。村本に限らずお笑い芸人出身の政治家は意外と多い。

「よく知られているところでは横山ノックがいますね。上岡龍太郎らと結成していた漫画トリオ解散後の1968年に参院選に出馬し、当選。
以降議員活動を続け95年に大阪府知事選に立候補し当選しています。同年には放送作家でコメディアンの青島幸男も東京都知事に当選し、東西の知事がお笑い芸人になったと話題になっていました。青島も知事になる前は参議院議員を務めています」(業界関係者)

 このほか西川きよし立川談志も参議院議員を務めている。地方議員では長嶋茂雄のものまねでおなじみのプリティ長嶋が千葉県市川市議を経て、現在は千葉県議を務めるほか、世田谷区議の青空好児などがいる。さらに最終的に出馬はしていないものの、あの有名お笑い芸人もオファーを受けていた。

「現在芸能活動を休養中の浅草キッド水道橋博士ですね。
たけし軍団メンバーではそのまんま東が本名の東国原英夫名義で宮崎県知事、衆議院議員を務め話題となりましたが、東国原と並ぶ軍団内インテリとして知られる博士にも白羽の矢が立っていたのです。母校である岡山大学教育学部附属中学校の先輩である衆議院議員の江田憲司から直々にオファーを受け、師匠のビートたけしに相談すると『面白いから出ろ』といわれるも断ったそうです」(同)

 もちろんこれは事後に明らかになったケースであり、水面下ではあっと驚く人物へのオファーもありそうだ。次の参院選は要注目であろう。
(文=平田宏利)