3月いっぱいでテレビ朝日を退社して、フリーに転向した宇賀なつみアナが順風満帆なスタートを切った。

 宇賀アナは古巣と良好な関係を保つ方針で、初の冠番組『川柳居酒屋なつみ』が放送開始。

これまでも担当していた『池上彰のニュースそうだったのか!!』のアシスタントも継続することになった。

 さらに、経験がなかったラジオの方でもオファーが殺到。TOKYO FM『日本郵便 SUNDAY’S POST』、TBSラジオ『宇賀なつみ BATON』でパーソナリティを務める。宇賀アナは芸能プロに所属せず、個人で活動しているため、いきなり4本のレギュラー獲得は上出来だ。

 ほぼ同時期にフリーに転向した女子アナでは、1月でTBSを退社し、アミューズに所属した吉田明世アナは、フジテレビ系の新バラエティ番組『噂の現場急行バラエティー レディース有吉』の進行役に起用された。また、3月いっぱいでTBSを辞めて、オスカープロモーション入りした宇垣美里アナは、TBSラジオ『アフター6ジャンクション』の火曜パーソナリティを継続することになったが、2人とも現状でレギュラーは1本のみ。
彼女らと比較すると、個人営業ながら、宇賀アナの人気ぶりは出色だ。

 ただ、局アナではなくなったからには、リスクもある。宇賀アナは2017年5月に結婚し、来月で2周年を迎える。6月には33歳になることから、そろそろ子どもが欲しいところだろうが、フリーになった以上、そうもいかなくなった。

「もちろん、子どもは授かりものですが、フリーとなると“計画性”も求められます。局アナなら、妊娠して産休となっても、ほかのアナウンサーに交代すれば済みますが、フリーの場合はそういうわけにはいきません。
特にレギュラー番組、冠番組をもっている以上、責任があります。『川柳居酒屋なつみ』なんて、宇賀アナのためにつくられた番組ですから、当人が休むとなると、番組自体が存続できなくなります。フリーになったばかりで、番組をもたせてもらったのに、妊娠→産休なんてことになれば、編成上、支障が出て、それこそ『自己管理できないアナウンサー』と評価されてしまいかねず、今後使いづらくなります。その意味で、当分子作りは控えた方がいいでしょうね」(テレビ制作関係者)

 フリーになったからには、まずはその立場を確立させることが先決。宇賀アナは、今の売れっ子ぶりをキープしたければ、余計なお世話だが、子作りはしばらく“お預け”にした方がいいのかもしれない。
(文=田中七男)