4月20日に行われた明治安田生命J1リーグ第8節、年俸総額40億円・日本版銀河系軍団と称されるヴィッセル神戸が浦和レッズ(埼玉)に0−1で敗れた。これでチームは現在11位(26日時点)となる。



 チームは17日に監督であるフアン・マヌエル・リージョの契約解除と吉田孝行の再登板、さらに元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキの主将辞任が発表されたばかり。どうやら現場には不穏なムードが漂っているようだ。

「これで3季連続シーズン途中の監督交代となります。関係者の話では、このドタバタの要因はオーナーである楽天・三木谷浩史会長にあると評判です。かつてはスタメンのオーダーも直々にファクスで送りつけていたなんて言われるように、現場介入が盛んなようです」(スポーツ誌ライター)

 現場スタッフはもちろん、サポーターからも「実績がないんだから、運営に関してはともかく試合には口出ししちゃダメだろ」「前も口出しして降格しちゃったよね」といった非難の声が多数上がってしまった。

「三木谷オーナーの“口出し癖”は、大昔からあったこと。
12年にもシーズン途中に当時監督だった和田昌裕が解任され、西野朗が招聘されるということがありました。これが現場の混乱を招いてしまい、その結果チームが低迷すると西野までもが解任されるという事態に。J2降格が決まると『全ての責任は私にあります』と述べた三木谷オーナーですが、これらの人事に関わっていたのは事実のようです」(同ライター)

 さらに、同じくオーナーを務めるプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルス(宮城)においても、現場介入の前科があるという。

「イーグルスでも、昨年監督を辞任した梨田昌孝や、デーブ大久保の下で打撃コーチを務めていた田代富雄が腹を立てて退団したことは有名ですね。古くは野村克也が監督だった時代から現場介入はあったようで、大久保に至っては『週プレNEWS』(集英社)の取材で現場介入を公言しています。他に引き受けてがいなかったこともあり、現在の平石洋介監督には大きな権限があるようですね」(同ライター)

 ちなみに三木谷オーナーがサッカーに夢中になっている間に、放置してある楽天イーグルスは現在パリーグ首位。
情熱を傾け、お金も出し、スポーツにのめり込むのはいいことだが、それが結果に結びつくとは限らないようだ。