今週の注目記事・第1位「吉本興業の人気芸人、振り込め詐欺首謀者の誕生会で闇営業-吉本芸人と反社」(『フライデー』6/28号)「吉本芸人と裏社会ズブズブの関係」(『週刊現代』6/22・29号)「白鵬、ワタミ渡辺美樹…闇営業、カラテカ入江の密接交際者」(『週刊文春』6/20号)

同・第2位「札幌2歳女児虐待、カップル、児相、道警『愚行の履歴書』」(『週刊文春』6/20号)

同・第3位「『武部新』代議士のセレブな弟は『闇金の金主』だった」(『週刊新潮』6/20号)

同・第4位「セクハラ社長に『ゴホン!』と言えば左遷とクビの『龍角散』」(『週刊新潮』6/20号)

同・第5位「「農水元次官は長男を3億物件に住ませていた」(『週刊文春』6/20号)

同・第6位「ヤクザと『タピオカ』」(『週刊ポスト』6/28号)

同・第7位「学習院長を『出入禁止』秋篠宮家、悠仁さま教育の混乱」(『週刊文春』6/20号)

同・第8位「参院選124議席&衆参W選」(『サンデー毎日』6/23号)

同・第9位「「東大生“頭脳王”に中絶トラブル」(『週刊文春』6/20号)

同・第10位「山里亮太&蒼井優」劇場、終わりよければすべてよし-スクープ写真公開」(『フライデー』6/28号)「『地味女子』が好感度という『蒼井優』の耳にあのイヤリング」(『週刊新潮』6/20号)「年収1億超 南キャン山里を選んだ蒼井優は『玉の輿』だった」(『週刊文春』6/20号)

同・第11位「ビートたけし『21世紀毒談』離婚で“スッカラカン”のオイラ」(『週刊ポスト』6/28号)

同・第12位「日本の未来地図帳」(『週刊現代』6/22・29号)

同・第13位「あなたの食卓に『発がん性』料理-スーパーにあふれる有害物質」(『週刊新潮』6/20号)

同・第14位「スクールバス殺人犯<岩崎隆一>の祖父は『警官だった』」(『週刊文春』6/20号)

同・第15位「高倉健が狼に変わった人気アイドルとの札幌の夜」(『週刊新潮』6/20号)

同・第16位「取り巻き全員に手をつけた桁違い艶福家・若山富三郎」(『週刊新潮』6/20号)

同・第17位「鋼鉄のプライベートという渥美清のタヒチ旅行」(『週刊新潮』6/20号)

同・第18位「老後2千万、麻生は『金貯めてどうする」と言い放っていた』」(『週刊文春』6/20号)

同・第19位「高級食パン 本当においしいのはここです」(『週刊現代』6/22・29号)

【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 私がたった一人で追及してきた現代の月3回刊問題について、ようやく昨日、朝日新聞が取材に来た。平週号なのに2週間売りにして、いまだに読者に何も説明していないのは、講談社という大手出版社が出す雑誌とも思えない“暴挙”である。



 朝日が現代の鈴木崇之編集長に取材すると、今は変則だが、週刊をやめたわけではないと答えたという。ならば、2週間売りは合併号とするべきではないか。

 だが現代は、さらなるせこい暴挙に出たのだ。6月17日発売の現代を見て驚いた。

 6月22・29号として、特別定価500円にしてきたが合併号とは謳っていない。これは間違いなく合併号のはずだ。
だが、合併とは書かずに、次の発売は6月28日、金曜日にしたのはなぜか。

 きっと、朝日新聞に取材されたため、無理やりやったのであろうが、おかしくないか。なぜ合併号としないのか。読者を騙すやり方ではないか。

 どうしても月3回刊を認めたくない姑息なやり方は、読者離れを起こすに違いないと危惧している。

 今の講談社はどこかがおかしい。
女性誌「ViVi」が自民党と組んだ広告記事がネット上で批判を浴びている。当然だろう。言論機関が一政党と組んでパブ記事をやるなど、私には考えられない。

 講談社側は「政治的な背景や意図はまったくない」といっているらしいが、編集力も判断力も劣化してきた証左かもしれない。これでは幻冬舎を笑えない。

 さて、その現代に高級食パンが本当においしいのはここだという記事がある。


 銀座や世田谷を中心に1本800円以上する食パンが飛ぶように売れているという。

 私は、フランスパン派だから興味はないが、現代が食パンに詳しい専門家と本誌記者が東京の有名高級食パン20種を食べ比べて、順位を出している。

 1位は東銀座の「ブーランジェリーレカン」だ。ここなら私も知っている。「レカン」というフランス料理屋が出しているリーズナブルなレストランで売っているのである。

 私は「レカン」のパンが好きなので何度か買ったことがある。
ここはレストランもおすすめだ。

 2位は世田谷の「シニフィアンシニフィエ」。何でもパンの天才が作っているそうだ。

 3位は西新宿の「ジュウニブンベーカリー」。4位が銀座の「セントル ザ・ベーカリー」。5位は田原町の「パンのペリカン」。
20位に私の家の近くの「高級食パン専門店 うん間違いないっ!」というのがある。行ってみようとは思うが、店名がちょっとね。

 さて、金融庁が公表した、高齢者夫婦が95歳まで生きるとしたら約2000万円不足するという報告書が論議を呼んでいる。

 その上、麻生太郎は、金融担当相でありながら、「今のうちから考えておかないといかん」と居丈高に語ったことで、火に油を注いだ。

 文春は、麻生は元々、「老後の面倒など政府では見たくない」という本音の持ち主だと、過去の発言を持ち出して揶揄する。

 100年安心などと大風呂敷を広げて年金制度改革をしたのが04年だが、この時の幹事長が安倍であった。


 この時、年金の定期検診と呼ばれる財政検証がなされることが決まったが、その財政検証の公表が今年は遅れている。参議院前に不都合な真実が出てしまうことを恐れたためであろう。

 お次は新潮から3本。渥美清は、プライバシーを他人に覗かせないことで有名だった。渥美と共演した佐藤蛾次郎が新潮で、こんなことをしゃべっている。

 渥美と六本木のサパークラブで、お馴染みの「私、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で……」を披露してくれて、客たちも目を見開き、耳を疑ったという。

 タヒチに誘われ、山田洋二監督や倍賞千恵子、カメラマンたちと1週間、行ったという。旅費は渥美が持った。

 渥美は、一切何もせず、顔に日焼け止めのオイル、首に赤ちゃん用のあせものシッカロールを真っ白に塗って、パジャマ姿で日陰のイスに座っていたという。68歳は早すぎたな。

 若山富三郎という私が好きだった俳優がいる。艶福ということでは、実弟の勝新太郎よりも上だったのではないか。

 100万円以上するミンクのコートを、ある女優に褒められると、「ありがとう、着て帰りなさい」とくれてやった。

 自分のプロダクションの女性全員と関係があった。どんなに借金があっても、人からカネの相談をされると、「これ持ってけ」と渡してしまったと、若山の息子が話している。こういう役者はいなくなったな。

 高倉健が、石野真子にご執心になり、何度も熱心に会食に誘ったという話があるそうだ。

 健さん、ああ見えても女好きだったようである。

 ようやく札幌のススキノにある高級すし店で会うことにしたそうだが、健さん、予約を取るだけでも大変なその店を借り切ったという。2人だけで食事した後、健さんが本懐を遂げのは間違いないそうだ。



 スクールバスを待つ子供たちを殺傷した岩崎隆一容疑者だが、文春によれば、祖父は警視庁の警察官だったそうだ。もっとも岩崎が中学生の頃には亡くなっていたようだし、祖父が警官だったことと、殺傷事件を起こすことの間には、何の因果関係もないと思うのだが。

 新潮の食べてはいけないシリーズ、今回は「食卓にある発がん性料理」。食品中に含まれている還元糖、アミノ酸の一種・アスパラギンを、120度から150度で焼いたり炒めたりするとアクリルアミドという発がん性のある化合物ができるそうだ。

 これらが高いのは、ポテトチップスやフライドポテト、小麦を使ったクッキーやビスケットなどの焼き菓子、豆や葉を高温焙煎させているコーヒーやほうじ茶、麦茶などがあるという。またアスパラガス、かぼちゃ、ピーマンなどもアクリルアミドの濃度が高く、炒めたりしないで、茹でるようにしたらいいというのだが。

 新潮さん、われわれ庶民は、何を食べたらいいのでしょうか?

 現代の「あなたの町でこれから起きること」という特集がある。よくある未来年表の焼き直しだが、6月7日に厚労省が発表した2018年の人口動態統計で、「人口自然減 初の40万人超え」「18年に生まれた子供の数は91万人で過去最少」というのには驚かされた。

 東京は高齢化が急速に進むために、練馬区と足立区では、2025年には65歳以上が25%、75歳以上が15%を超えるそうだ。

 どこの県も人口が減少するが、東京だけは増え続ける。しかし、それは高齢者が増えるだけで、2040年には都民の3人に1人が高齢者になるそうだ。

 大阪は日本人がどんどん減って外国人だらけになる。横浜も若い人がどんどん消えていく。

 少子化は思った以上のスピードで進み、高齢化もその分、早く深刻になる。何も手を打てず、無駄にイランなどへガキの使いをやっている場合じゃないよ、安倍ちゃん。

 ポストで読みたいと思ったのはこれだけだ。

 ビートたけしが離婚したとスポーツ紙は大騒ぎだ。「100億円離婚」いやいや「200億円だ」と見出しが躍る。今更騒ぐことではないだろうと、私は思う。

 離婚を機に、これまでの女遍歴を書けばいい。昔、フライデーに撮られた女子大生との間にできた子供はどうしているのかな。

 ポストの連載で、たけしが話しているが、どうということはない。

 たけしは、報道されているように、カネもクルマもほとんどカミさんにあげてしまったそうだ。

 これからは老骨に鞭打って、年金以外で2000万円の貯金をするというが、笑えない。

 結婚してから40年以上も家に帰っていないのだから、とっくに、収入は、自分とカミさんの分とは分けていたはずだ。

 100億円、200億円慰謝料として置いてきたなんぞ、ギャグにもならない与太話であろう。

 南海キャンディーズの山里亮太(42)が人気女優・蒼井優(33)を射止めたことが話題だ。美女と野獣などと囃し立てる向きもあるが、収入で見ると山里は年収1億円超という声もあり、蒼井は「玉の輿だ」と文春が報じている。

 またフライデーは、蒼井の男遍歴の写真を並べているし、新潮は、会見で蒼井は質素に見えたが、耳元にきらりと光っていたのは、モナコ王室御用達として知られるフランスのヴァン クリーフ&アペールのもので、値段は約70万円だったと報じている。

 芸能記者が、蒼井は料理が趣味という家庭的なところもあるが、ポルシェ・カレラを乗り回し、ヘビースモーカーとしても知られていると話している。

 したたかな“魔性の女”を山ちゃんが乗りこなせるかどうか。注目である。

 文春に、東大生“頭脳王”として知られ、医学部の“神脳”の異名を持つ河野玄斗(23)が、20代後半のタレントA子との間で「中絶トラブル」があると報じている。

 河野は生後10か月でアルファベットを理解し、4年次には司法試験にも合格している。

 A子がいうには、昨年春の飲み会で知り合い、その日のうちに河野の家で関係を持ったという。避妊はせず、中出しだった。ところが5月に妊娠が判明。そこで河野が、「認知はできるけれども(産んでもらう)のは難しい」といったというのだ。産まなきゃ認知できないだろうが。

 要は中絶してほしいということだが、彼女がショックを受けたのはこの言葉だった。

「今はまだ脳が発達していないから生きているものではない」「悲しいとかの感情があるわけじゃない」

 中絶には同意したものの、「命を救うための勉強をしているはずなのに、何でこんなことを言えるんだろう」(A子)と思ったという。

 その後、彼女は体調を崩し、「心的外傷後ストレス障害」と診断された。付き合ってはいたが、男のほうからこういう関係に区切りをつけたいといい出し、警察沙汰になった。

 文春にこれだけ出ると、これから大変だ。



 安倍首相は年金問題が大きな騒ぎになるのを恐れているようだが、サンデー毎日は参議院選を予測していて、自民党は最大で12議席減らすと見ている。

 また、衆参同日選をやると、参院で14議席、衆院で34議席減らすとも予測している。憲法改正の発議に必要な三分の二を割る可能性大なのである。

 野党がだらしないから与野党逆転はないが、参院選単独でもW選挙でも、安倍政権にとって改憲への道がさらに遠のくことだけは間違いないようだ。

 さて、文春の「秋篠宮家研究」は第3回。秋篠宮家が学習院の第26代内藤政武院長を「出入り禁止」にしてしまったというのだ。

 秋篠宮夫妻が学習院に対して不信感を持っているとは、以前からいわれてきたことではある。文春によれば、それは、10年3月に、乱暴な男の子が原因で、愛子さんが不登校になってしまったとき、雅子さんが付き添って登校したり、郊外学習にも同伴したことを、学習院側が容認したことに端を発しているというのである。

「秋篠宮さまは、皇族を特別扱いせず、一般の生徒と分け隔てなく教育してほしいと望んでおられる。そのため、この時の学習院の対応に、違和感を持たれたようです」(皇室担当記者)

 だからといって、学習院の院長を出禁にまですることはないように思うが。

 期待しないで読んだポストの「ヤクザとタピオカ」が面白かった。

 フリーライターの鈴木智彦によると、タピオカドリンクというのは物凄く儲かるという。

 儲かるところにはヤクザが寄ってくる。タピオカというのはほとんどデンプンでできているそうだから、着色すれば何色にもなる。今流行の黒いタピオカは、それが若者に受けるからたまたまそうしているだけだという。

 繁華街にある某タピオカドリンク屋は、暴力団がやっているそうだ。そこは業務用スーパーでタピオカを買っているそうだが、それでも原価はタピオカミルクティーで1杯20グラム使うとして約6円だという。

 どんなにタピオカをたくさん入れても、原価は30~40円。売値は一杯500円だから、笑いが止まらないそうだ。

 1店舗で月に80~100万円程の利益を上げているという。

 鈴木によれば、「一昔前、バターをふんだんに使った高級食パンがブームになった際、関西の有名店を経営していたのは九州の指定暴力団だった」そうだ。先の、高級食パンブームで、儲けている暴力団がいるのかもしれない。

 さて、先週報じた、熊沢英昭元農水次官の息子殺しは、長男が異常なくらい母親を憎んでいたことから、熊沢がやむなく決断したと報じられている。

 文春は、長男が実家を出て暮らしていたのは、東京の豊島区目白の高級住宅街だったと報じている。敷地は330平米を超える広大な土地で、敷地内には8台の月極め駐車場があるそうだ。地元不動産屋は、土地だけでも3億円は下らないという。

 ここは熊沢の妻の名義で、彼女の実家は、埼玉県秩父市で指折りの資産家だそうだ。

 だが、長男は、この母親が厳しい教育ママだったことを激しく嫌った。

 中学時代、テストで悪い点を取ると玩具やプラモデルを壊されたそうだ。「私は玩具を壊されない為だけに勉強した。喧嘩で両親に勝てる高1までこの恐怖は続いた」と、心の内をツイッターで吐露していたという。

 また父親は、慣れないツイッターをやって、息子とコミュニケーションをとろうとしていたそうだ。だがそうした苦労を水の泡にしてしまったのは、自らが手にした包丁であった。

 新潮の龍角散のセクハラ騒動が面白い。藤井隆太社長が、焼き鳥屋で行われた忘年会で、挨拶の途中で女性従業員に、「君が好きだ」といい出し、手や背中を触り、抱きしめたというのである。

 関係者によれば、過去にも別の従業員や取引先の女性にセクハラまがいの行動が見受けられたという。

 そこで社の法務部長の女性が、社長のセクハラについて調べ始めたら、社長から解雇されてしまったのだ。その女性は当然ながら不服とし、東京地裁に訴え、会見を行った。

 だが、この社長、まず、セクハラをした女性を業務委託から正社員に昇格させたというのだ。

 セクハラの現場にいて、法務部長にその件を相談していた彼女の実姉で、社の大功労者である執行役員を、本社から千葉の工場へ左遷させてしまったのである。

 いくらなんでもやり過ぎではないか。セクハラといえば龍角散ではなく、クビと左遷では、200年以上続く老舗の看板が泣くというものだ。



 同じ新潮のトップ記事は、“イエスマン”といわれた武部勤元幹事長の次男が、法外な利息を取る「闇金」の金主だと報じている。

 彼は、二階派の武部新代議士の弟で、武部毅(47)という。女房はモデルの田丸麻紀(40)で、12年に両国国技館で披露宴をやったことで話題になった。

 アストンマーティンで子どもを送り迎えする優雅な生活をしているそうだが、そのカネは、「無登録で貸金業を行っていると見做され、貸金業法違反に当たる恐れがある」(宇都宮健児弁護士)闇金で得ているというのである。

 都内で自動車販売・修理業を営む60代のAがこういっている。車屋仲間のBに、メルセデス・ベンツSLを担保に1000万円借りたが、もらったのは900万円。金利が月10%で、その1か月分が元本から引かれていたのだ。

 その後も、クルマを担保に400万円を借りた時には、月12%、年144%という超高金利。

 その後、17年には筑波の温泉ホテルを担保に5000万円を借りる。利子は月5%。前に借りていた1000万円は支払えずベンツをとられ、未払い利息を合わせて引かれて、受け取ったのは4000万円。そのホテルの土地には「債権者をA氏、権利者を毅氏」とする7000万円の根抵当権が設定され、翌年にはAが関知しない形で、これが2億円に増額されたという。

 Aは、Bの後に武部毅がいることは間違いないと語っている。だが、親父の勤は「私には関係ない話」、兄の新代議士は、「(毅は=筆者注)否定しているんだろ? それでいいじゃないか」とけんもほろろだ。

 新潮の報じていることが事実なら、違法な闇金業のうえに、年20%を超える金利で貸し付けを行うことを禁じている出資法にも抵触する。関係ない、知らないで済まされる話ではない、元幹事長、代議士さんよ。

 ところで6月5日、札幌で2歳の女児が虐待死した。何度も繰り返されるこの悲劇を、なぜ児童相談所や道警は救うことができなかったのか。文春が取材し、憤っている。

 道警は、ススキノのキャバクラ嬢、池田莉菜(21)と、交際相手のススキノで出会い系の相席居酒屋を経営する藤原一弥(24)を傷害容疑で逮捕した。

 莉菜が119番通報し、救急隊員が駆け付けた時には、オムツだけの詩梨(ことり)ちゃん(2)は息をしていなかった。彼女の体に暴行を思わせる痣やタバコを押し付けたような痕があり、解剖の結果、死因は衰弱死で、2歳児の平均体重は12㌔程度だそうだが、詩梨ちゃんは6㌔台しかなかったという。

 莉菜が未婚の母になったのは18歳の時。その後、お決まりの男遍歴を繰り返すが、彼女には子どもを虐待や暴行するような様子はなかったそうだ。だが藤原という男は「子どもが嫌いだ」と公言していたという。

 18年9月に、子どもを託児所に預けっぱなしで育児放棄が疑われると、児相に通報がある。児相が同日に家庭訪問をするが、問題なしと判断。2度目は今年4月。「昼夜を問わず子供の泣き叫ぶ声が聞こえる」。児相は周辺世帯を調査するが、莉菜が「その期間は不在だった」と電話で弁明。その後、児相の連絡に応じなくなった。

 文春は、この時点で、「通称四十八時間ルールが守られていない」と難じる。昨年7月に、東京目黒区で起きた女児虐待死事件を機に、「虐待通告から48時間以内に安全確認ができなかった場合は立ち入り調査をする」と政府が決めた緊急対策だ。

 それができていれば詩梨ちゃんは死なずにすんだはずだ。5月には道警にまで通報が入る。道警によると、児相に同行を求めたが都合がつかず、母子と面会時に、詩梨ちゃんの身体に複数の痣があり、児相には虐待を想定した強制的な立ち入り検査を提案したという。

 児相側は会見で、警察によって安否確認ができたと思ったと釈明している。また1人の職員が百数十件の事案を担当していると、人員的な限界を訴えた。道警が面会した約3週間後、詩梨ちゃんは亡くなった。

 また起きてしまった児童虐待死と、それを未然に防げなかった児相の危機感のなさが浮き彫りになった。たしかに人員の少なさはあるだろうが、何としても虐待されている子どもを助けるという強い使命感を持った人間がいて、それを第一に考える所長がいれば、救えた命だったことは間違いない。



 今週の1位は、吉本興業の芸人たちの闇営業を報じたフライデーを始めとする各週刊誌にあげたい。

 フライデーが先週、吉本興業の芸人たちが詐欺グループの忘年会に出ていたことを伝えた。

「カラテカ」の入江慎也が「闇営業」していたとして、吉本から契約解消された。

 今週のフライデーは、同じ詐欺グループの首謀者の誕生会に出て、芸を披露していたムーディ勝山、「天津」木村卓寛、くまだまさし、「ザ・パンチ」、「ザ ツネハッチャン」らの写真を掲載した。これが行われたのは、件の忘年会の約半年前だという。

 都内のレストランを借り切り、メンバー100人以上が出席したそうだ。司会は入江で、首謀者や幹部たちを「若手実業家」と持ち上げていたという。

 元メンバーの一人は、入江には仲介料として100万円以上を払い、当然、他の芸人たちにもギャラを払ったと断言している。まとめて入江の銀行口座に入れて、入江が芸人たちに振り分けたそうだ。

 入江だけではなく、「ロンブー」の田村亮なども、詐欺集団だと知っていたと証言している。

 誕生会の直前、入江が主催するイベントがあり、田村が挨拶に来た時、幹部たちは「詐欺で稼いでいる」とはっきりいい、田村も頷いていたそうだ。

 先週のフライデーの報道で、「雨上がり決死隊」の宮迫博之は、「ギャラはもらってない」「詐欺集団だと知らなかった」と弁明しているが、本当だろうか。吉本はきちんと聞き取り調査をしたのだろうか。

 文春によれば、入江は角界にも人脈が太いという。一番親密なのが白鵬で、白鵬のブレーンといわれる鈴木おさむが、「(白鵬との関係は)入江が繋いでくれたのは事実です」と認めている。

 直接電話できる社長は数千人超と豪語していて、居酒屋チェーンのワタミ社長の渡辺美樹との仲は有名だという。入江という芸人の人脈を探っていくと、まだまだ闇の部分が出てきそうである。

 現代は、こうした闇営業をする土壌は、吉本興業という会社にあるというのである。

 87年には間寛平や坂田利夫ら吉本興業の所属タレントが、一和会系白神組の組長の誕生パーティに出席していた。

 95年ごろには横山やすしが山口組系二次団体の幹部と兄弟杯を交わす写真が表に出た。

 07年には、吉本の創業当主・林マサが、中田カウスが山口組五代目の渡辺芳則組長との関係を強調して、会社を乗っ取ろうとしていると、週刊誌で訴えた。

 そして11年には、島田紳助の「黒い交際」が発覚して、芸能界を引退している。

 15年には、住吉会系四次団体の組長が主導した診療報酬詐欺事件が発覚し、組長らは、医師や歯科医師らと結託して、患者役を用意し、数回しか通っていないのに、数十回通院したことにしてレセプト(診療報酬明細書)を偽造していた。

 患者役の人間は、謝礼をもらっていたが、この中に10人近くの吉本の芸人が含まれていたそうである。

 彼らは、「犯罪につながるものだという認識はなかった」と主張し、逮捕者は出なかったというが、今回の闇営業と同様、おかしな話である。

 吉本の芸人が、反社の人間や闇営業に奔走するのは、吉本のグループ会社に「よしもとファイナンス」というのがあり、ここがあるからではないのかと、現代は見ている。

 吉本に所属している芸人への金銭に特化した金融会社で、引っ越しや自宅購入の際など、芸人たちはここからカネを借りるというのだ。

 芸人、それも出たばかりだったり、売れない芸人などには、銀行はなかなかカネを貸さない。

 そこで、吉本からカネを借りる芸人が多いが、返済は金利と一緒にギャラから天引きされる。

 そうなれば、ギャラの少ない芸人は生活が苦しくなる。

 中堅芸人がこう話している。

「一番大変なのが、劇場で人気が出て、ちょこちょこテレビにも出るようになった若手芸人。まだギャラはそこまで高くもないのに、毎月かなりの額がギャラから引かれ、アルバイトをする時間もない。

 そうすると、短時間で稼げる直営業しか方法がなくなるんです。吉本が直営業を奨励しているわけではないけれど、そうせざるを得ない状況に追い込んでいるという実態はある」

 暴力団や半グレなどは、そうした芸人に接触して、自分たちの主催するパーティに出演を強制する場合もあるという。

 今回の闇営業に出ていたのは、なかなかの売れっ子芸人が多かった。といっても、ギャラだけで食える芸人は一握りである。

 吉本からは借金で縛られ、暴力団からは脅され、仕方なく闇で営業する芸人もいるに違いない。

 吉本は、そういう芸人たちを守らなければいけないのに、そうはしていないようだ。

 そして、今回のように、メディアに出てしまうと、あわてて切り捨ててしまうのでは、そのうち、吉本芸人残酷物語という本が出るかもしれない。(文中敬称略)

【巻末付録】

まずはポストから。「AV女優ハダカ白書/ついに明らかになった『令和のAV女優像』」。袋とじは「キングダム、ヘアヌード王国-最強セクシーDVDメーカーの美女豪華競艶!」。この中では、遙エリとANANがいい。

「森下千里、白い衝撃-10年ぶり撮り下ろし」「あなたが選ぶ令和No.1レースクイーン」

 現代は、「チラリズムの心理学-裸を見るより興奮するのはどうして?」「渡辺万美『ザ・淫靡』-デジタル写真集で新境地に挑んだ!」。この万美ちゃん、かなりの迫力だ。袋とじは先週に続いて「ルーマニア女子体操金メダリスト-全裸で『床演技』ノーカット撮!」。この「床演技」というのは「とこ演技」と読むのかな。

 今週は、ボリュームも内容も現代に一日の長アリだな。