ここ数年、候補者のレベルが下がっていると評される香港ミスコンだが、今年も候補者たちに辛辣な意見が寄せられている。

「新浪網」(6月25日付)によると先月24日、「ミス香港2019」の面接とカメラテストが香港のテレビ局・TVBで開催された。

参加したのは厳しい書類選考を勝ち進んだ139名で、今後ここからさらに半数に絞られていくという。今回の審査に勝ち残ったミス候補たちの姿をカメラに収めるため、多くの現地メディアも駆けつけた。

 ところが、候補者たちの写真がSNSで公開されるや否や、ネットユーザーからは「どうして毎年どんどんレベルが下がるんだ?」「ミス香港がコネというのは本当なのかも」「香港って、道歩いてても美人がたくさんいるのに、なぜミスコンになるとこうなってしまうのか?」「中国の整形だらけのミスコンよりはまだマシだと思う」といった、毎年おなじみの辛辣な声が多数上がった。

 今でこそ不評だらけのミス香港だが、40年以上続く歴史あるミスコンで、かつては香港を代表する大女優を数多く輩出してきた。1973年の初代ミス香港に輝いたバーバラ・ヨンは、日本にも数多くのファンがいる人気女優だ。また、ジャッキー・チェン映画のヒロイン役として知られるマギー・チャンも、ミス香港で2位に輝いたことをきっかけに女優としてのキャリアをスタートさせている。


 近年の香港ミスコンでは、その美貌だけでなく、高い教養なども審査対象となっている。昨年のミスに輝いたジュリエット・ルイは、カナダの名門トロント大学を卒業した才女で、「美貌と知性を兼ね備えた香港美女」として優勝を手にしている。

 今年の候補者には人気動画配信者なども含まれており、これまでにない面々が顔をそろえているが、お決まりの”史上最悪”という評を覆すことはできるのか? 決勝戦は8月に行われる

(文=青山大樹)