ジャニーズにとって「不都合な真実」がまたもや飛び出した。

 7月9日、音楽プロデューサーの福田裕彦氏が自身のツイッターを更新し、過去に『レコード大賞』にて、ジャニー喜多川氏の“鶴の一声”によって、土壇場で大賞受賞者がひっくり返ったことを暴露した。



 福田氏はジャニー氏の訃報を知り、〈もう25年以上前、「既に××にレコ大よこさなければ今後お前の局にはうちのタレントは一切出さない」の一言でレコ大放送の数日前に局の決定事項をひっくり返せた人です(事実)。綺麗事で生きていた人ではない。まさに大権力者。美辞麗句は似合いません。合掌。〉とツイート。


 これを受け、ネット上では「近藤真彦」の名前が上がっている。

「32年前の1987年のレコ大で近藤は『愚か者』で大賞を受賞しています。当時は史上初の3連覇がかかっていた中森明菜と、オリコン年間シングルチャート1位の瀬川瑛子の『命くれない』、五木ひろしの『追憶』が本命視されていました。また、この頃のレコ大はまだ権威のある賞レースで、それを『ジャニーズのアイドル』が受賞したことで一気に重みがなくなり、ここから現在の“形骸化”につながっていったように思います」(音楽ライター)

 事実、『愚か者』はその年のオリコン年間シングルチャートでは35位と、特別に大ヒットしたわけではなかったことから、当時はかなり波紋を呼んでいた。

「前年に近藤の母親が亡くなったこともあり、ジャニー氏としてはどうしても大賞を受賞させたかったのでしょう。しかし、世間からは『出来レース』との抗議の声が上がり、授賞式直前には近藤の母親の遺骨が何者かによって盗まれるという事件まで発生。
ジャニーズ事務所に『レコード大賞を辞退しろ』との脅迫状が送られる大騒動となりました。そのため、福田氏の暴露によって、ネット上でも『××=近藤』でほぼ確定しています」(前出・音楽ライター)

 7月10日の英BBCニュースでは、ジャニー氏の功績を紹介すると共に、過去に事務所に所属していた少年たちから性的虐待の告発が繰り返されたことを掲載している。今後も「美談」では済まない権力者としての「闇」が明るみに出てくるかもしれない。