テレビ朝日公式サイトより

 人気作のシーズン2として始まったものの、大幅な設定変更で熱心なファンからひんしゅくを買ってしまったテレビ朝日系ドラマ『おっさんずラブ -in the sky-』。1月22・23日には東京国際フォーラムホールAで『おっさんずラブコンサート』を開催するが、今度はこちらが新たな騒動を巻き起こしている。

『おっさんずラブ』の音楽をオーケストラの生演奏と名場面映像で楽しめるという『おっさんずラブコンサート』。チケットは、オーケストラと一緒に演奏できるコーナーで使用するオリジナルリコーダー付きで10,800円(税込み)。先行で販売されたプレミアムチケット(オリジナルリコーダー&リコーダーケース付き)は11,800円だ。

「コンサートの開催が告知されたのは、シーズン2の制作発表前。つまり、この時点で“シーズン1と映画版のコンサート”だと認識してチケットを確保したファンが多いんです。しかし、その後シーズン2の制作が発表され、しかもシーズン1とは異なるパラレルワールドの設定ということが明らかになった。

シーズン2での設定変更は、ファンの思いを大きく裏切る部分が多かったので、『シーズン1だけのコンサートが見たい』『シーズン2の音楽が演奏されるのはちょっとイヤ……』といった声が上がっているんです」(テレビ誌ライター)

 コンサートでどんな楽曲が演奏され、どんな映像が流されるのかは、具体的に明らかにされていない。

「コンサートの公式ツイッターには、シーズン2の音楽をやるのか問い合わせが寄せられていますが、特に回答はありません。確かに、なかなか答えづらい質問ではあるものの、ファンの声を完全に無視している状態なので、事態を悪化させているのは間違いないでしょう」(同)

 そんな中、ネット上では同コンサートのチケットの“値崩れ”が始まっている。

「チケット売買仲介サービスの『チケット流通センター』を見ると、『おっさんずラブ』のチケットは基本的に定価より安い価格で取引されています。チケットを確保したはいいけど、シーズン2の音楽を演奏するなら行きたくない、というファンが売りに出しているのかもしれません」(メディア関係者)

 ちなみに、定価割れでチケットを売買するのは“営利目的の転売”にはあたらないので、違法行為ではない。シーズン1を愛するOL民たちは、しっかりと法令を遵守しているのだ。

「人気ドラマシリーズのコンサートなので、チケットがプレミア化してもおかしくないはず。それなのに、一般プレイガイドではまだ発売中だし、個人売買では値崩れしている。これはなかなかの事態です。本来であればコンサートに足を運んでいたであろう“濃いファン”が、次々と離れていっているのでしょう」(同)

 悪手続きで、熱心なファンを裏切りまくる『おっさんずラブ』。もはや取り返しのつかないところまできてしまったようだ。