日本テレビ公式サイトより

 日本テレビ系の人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』が窮地に陥った。

 直近の24日放送回では、16.9%(ビデオリサーチ調べの世帯平均視聴率、関東地区・以下同)をマークしたが、裏の『ポツンと一軒家』(テレビ朝日系)が22.2%と2回ぶりに大台を突破し、大差のKO負けを喫した。

 ここのところ、『イッテQ』は『ポツンと』に視聴率で負け続けているだけに、数字だけを見れば、いつものことなのだが、問題はその“中身”だ。

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が政府から発令され、『イッテQ』は新たなロケに出ることができず、24日のオンエアでは、「珍獣ハンター イモトワールドinバハマ」のほか、「女芸人一芸リモート合宿in東京」が放送された。

 一方、『ポツンと』も状況は同じで、前回(17日)放送分でついにストックがなくなり、“ネタ切れ”。24日は1年半前に放送された、東京・檜原村の山奥のそば屋を訪れた際の模様を振り返った。同店のその後の映像も若干流れ、元店主が電話インタビューに答えたが、実質的には“再放送”同然の内容だった。

 つまり、『ポツンと』は過去の映像を流しただけなのに、20%の大台を超えるハイレベルな視聴率を記録し、『イッテQ』を一蹴したわけだ。

緊急事態宣言は25日に解除されたが、県をまたぐ移動は、しばらく自粛しなければならないとあって、『ポツンと』のネタ切れは当分続くとみられる。視聴率での逆転をもくろむ日テレ側としては、この事態を願っていたはずだが、実質再放送の『ポツンと』に逆立ちしても勝てないことがわかり、同局制作陣のショックは大きいという。

 さらに、『イッテQ』では、レギュラーメンバーのNEWS・手越祐也が、緊急事態宣言下で、飲食店への外出や、女性を集めた飲み会を開催していたとして活動休止処分となり、しばらく番組へ出演することができなくなってしまった。なにかと不祥事が多い手越だが、それでもファンは一定数いるだけに、『イッテQ』の視聴率に影響を与えるのは必至だ。

 ダブルパンチに見舞われた『イッテQ』は、この先も『ポツンと』の後じんを拝することになりそうだ。