14日、ジャニーズ事務所の所属タレント総勢95名が、新型コロナウイルスに対する支援活動『Smile Up!Project』(フォロワー143.8万人)の公式インスタグラムにて医療従事者にエールを送った。この公式アカウントでは「海外では、男性も女性も、大切な人へギフトを贈る日。
木村拓哉や東山紀之、さらには元・光GENJIの面々などベテラン組から、昨年デビューしたSnowManやSixTONESといった若手メンバーまで勢ぞろいだったが、ファンの間で注目を集めているのがインスタグラムの「いいね数」と「コメント数」だ。
スマートフォンからは「いいね数」は把握できないが、パソコンからインスタグラムにアクセスすると、その数が表示される。これだけのスター揃いとあって、いいねの数は軒並み万単位で推移しており、さながら人気投票の様相を呈している。
「30代後半から上の年代のジャニーズファンはSNSにうとい人も結構いるようです。というのも、やっぱりジャニーズは長らくネットから距離を置いていたので、30代以上のファンはSNSを使ったファン活動というものにあまり馴染みがない人も多いんだそうです。
ジャニーズ以外のタレントにとっては、とっくの昔からSNSのフォロワー数やいいねの数が一種の“人気指標”になっていた。そう考えると、今回の一斉投稿を見れば、ざっくりとしたジャニーズ内の人気度が見えてくるのではないだろうか。
そこで今回は、2月15日0時0分時点の「いいね数」と「コメント数」を集計。コメントは1アカウントから何度も投稿できるので、1アカウントで1回しか押すことのできない「いいね」の数でランキング化してみた。
TOP20に嵐とキンプリが全員ランクイン
やはりぶっちぎりでいいね数を集めるのが嵐のメンバーだ。上位トップ4を占めている。そんな嵐に僅差で追随するのがKing & Princeの平野紫耀。続いて7位までがキンプリである。さらにその下にSixTONESとSnowManのメンバーが名前を連ねている。
「嵐は活動休止前にグループ公式のインスタグラムを開設して、大いに活用していました。嵐がインスタグラムをはじめたことで、新たにアカウントを開設したファンも多いでしょうし、そうしたファンの数がそのままいいね数やコメント数に反映されているのではないでしょうか。TOP20にグループのメンバーが全員名前を連ねているのは嵐とKing & Princeだけ。キンプリは公式アカウントもないし、ネットでの活動はあまり活発でないにも関わらずここまで支持があるというのがすこい。さらに、全体のコメント数を見ると嵐よりも平野紫耀が一番多い。コメントは1アカウントで何回も残せるので、いわばファンの“熱狂度”という見方ができるかもしれませんね。
さらにSnowManとSixTONESもSNSやYouTubeを活用したプロモーションを積極的に行なってきた分アドバンテージがあり、数字を集めやすかったと分析できる。一方で、ジャニーズに詳しいウェブメディア記者はこのランキングを見てKing & Princeに対する不安材料をあげる。
「いいね数を見ると全グループでキンプリが最もグループ内での格差が大きいんですよね(平野紫耀の27.1万と神宮寺勇太の16.2万、その差10.9万)。メンバー内の人気格差はグループ活動を続けるほどに、歪みになっていくことがある。
さて、次は21位から40位までを見てみよう。
「20位から40位はあまり差がなくなってきますね。ここからようやくデビュー5年目~10年目の面々が増えてきます。Kis-My-Ft2やジャニーズWESTの名前もようやくあがってくる。
さらに、インスタグラムを開設し、すでに311万フォロワーを獲得している木村拓哉のいいね数がそこまで伸びていないことも気になるが……。
「やっぱりSMAPくらいになるとSNSをやっていないようなファン層も増えますしね。それに『キムタクは好きだけどインスタがちょっと……』と敬遠しているファンもいる。やっぱり木村拓哉は一家総出でインスタをやっていて、良い意味でも悪い意味でも目立っているので(笑)。奥さん(工藤静香)の投稿に目くじらを立てるファンも今だにいますしね。あと、このランキングを見てすごいなと思うのが、KinKi Kidsがほぼ横並びの数字でいることです。2人を揃って推しているファンが多いということでしょうね。理想的なグループの形かも」(前出・ウェブメディア記者)
さらに40位以下を見ると、デビュー組でもっとも「いいね数」が少ないのが、A.B.C-Zの戸塚祥太であることがわかる。これについて、前出のウェブメディア記者はこう語る。
「A.B.C-Zは実際問題CDの売り上げもジリ貧。ですが、河合郁人がバラエティ番組での露出を増やしており、知名度は少しずつ上がっている印象です。とはいえグループがここから大ブレイクするなんてことは考えられないから、いかに今いるコアなファンを繋ぎとめておけるか。盛大にファンサービスしていくことで、グループの延命をはかるしかない。そして本人たちのモチベーション維持のためにも、SNSやYouTubeなど数字が可視化されるコンテンツからは距離を置いてお茶を濁したほうがいいかもしれませんね(苦笑)」(同)
「いいね」の数からいろいろと読み解くことができたが、ジャニーズは今回表面化したこの指標をどう捉えるのだろうか。今後のウェブ戦略にも注目していきたい。
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