3月2日放送のテレビ朝日系列「アメトーーク」が歴代でもトップに残るレベルだった。
蛍原徹「お客さんちょっと事情がありまして……今日の収録はもともと井森美幸さん大好き芸人を撮ろうとしてみな集まってもらってます。
本番30分前、収録中止決定となった。なかなかこのメンバーは集まれないのではないかという事になり、川島明が発起人で急遽「バラされた(仕事の予定なくなった)芸人をやったらいいんじゃないか」という事で残った、三村マサカズ、土田晃之、ビビる大木、吉村崇、田中卓志で「何か撮ろう」という事になり、1時間どうやって埋めるか分からないまま収録をしてみることに。
アメトーークの企画の1つで「立ちトーーク」というフリートーク企画があり、これもかなり腕が試され、過酷な企画の1つでもあったが、本番30分前に別の企画の事を考えていたのに急遽全てなしになり、なにかやってください状態で収録するというのは前代未聞だった。
しかし、ピンチをチャンスに変えるというのはまさにこのことで、見ている方としてはワクワクしながら見ることができた。撮れ高の心配が、より集中して見る要素となって見入ってしまった。井森さんの話は5月に収録するということなので、話してはいけないというルールも生まれた。
そして、現在の各々の心境を面白く語り合う時間になる。これはさすが、芸歴のなせる業です。そして急に、誰が一番背が高いかというお題で話し合う事に。コンプライアンスの時代とはいえ、こんな優しいトークテーマがあっただろうか。いかに正確に誰が一番背が高いかを競う事に、土田「みんないったん靴脱ぎます?」とスタジオで全員が靴を脱いで誰が一番高いかをしっかり比べる事によって笑いが生まれ、観覧に来たお客さんに向けて川島「みんなで1時間作るんだから」と協力を求める声も。
そんな中カンペで「身長の話禁止」と無理やり引っ張っている感を感じてかスタッフからNGが出る。
その後まだ時間が余っているという事で楽屋のお弁当の話に。ここで芸人の凄いところはどんな話でも笑いに変える腕だけではなく、会場とスタッフの機嫌を伺いながら今の話はどのぐらいの尺で話したらいいのかを察知する能力です。
後半は有名人に会った話にビートたけし、木村拓哉、大谷翔平、これが売れている芸人の底力というやつか、ちゃんと尻上がりに話がどんどん面白くなってくる。最後には急遽、加地倫三さんの提案で三村マサカズ大好き芸人をやってみる事に。即興で全員が褒め始め、三村さんはご機嫌になり、会場の笑いも絶えない。芸人さんは頭の回転が速いとよく聞くことがあったがまざまざと見せつけられた。これからアメトーークはより楽しみになる収録回でした。
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