ジャニーズ事務所

今週の注目記事・第1位「ジャニー喜多川 被害少年8人目の証言『僕は社会的に強姦された』」(『週刊文春』4/20日号)

同・第2位「選抜優勝・山梨学院野球部で『監督の息子が…』暴言・体罰証言」(『週刊文春』4/20日号)

同・第3位「被害女性が告発『パラ代表チームのイタリア人コーチは私をレイプした』」(『週刊文春』4/20日号)

同・第4位「ダルビッシュ母涙の告白90分」(『週刊文春』4/20日号)

同・第5位「『コロナワクチン』米国訴訟で開示されたファイザー『機密文書』の問題部分」(『週刊新潮』4/20日号)

同・第6位「AIの爆速進化で起きるこれだけの『怖いこと』」(『週刊プレイボーイ』5/1日号)

同・第7位「NEWS小山(38)紅白7回歌手と半同棲撮」(『週刊文春』4/20日号)

同・第8位「ムツゴロウさん『怪人伝説』」(『週刊文春』4/20日号)

同・第9位「『今から向かいます』黒岩知事当選後も“不倫メール”」(『週刊文春』4/20日号)

同・第10位「亡命した警護担当情報将校が暴露 巨大機器を持ち歩く『プーチン』の末期的妄執」(『週刊新潮』4/20日号)

同・第11位「『タイトル100期』か『将棋連盟会長』か!? 『羽生善治』“決断の一手”の胸中」(『週刊新潮』4/20日号)

同・第12位「なぜか刑事ドラマばかりになった『春ドラマ』の“裏帳簿”」(『週刊新潮』4/20日号)

同・第13位「プリンセス3人の重大局面」(『週刊文春』4/20日号)

同・第14位「国立大医学部の女性教授が発表した『好色ジジイほど長生きする』衝撃データ」(『週刊ポスト』4/28日号)

【巻末付録】ポストのSEXYグラビア採点!

 

 

 今週はフライデーと現代がお休み。

 ところで、衆院補選の応援演説に訪れた岸田文雄首相を狙ったといわれる爆発事件。

兵庫県川西市の無職、木村隆二容疑者(24)が威力業務妨害容疑で和歌山地検に送検されたが、不可思議な事件である。

 木村は黙秘しているといわれるが、そうだとしたら、相当な覚悟があって犯行を計画したのだろうか。

 近所の評判ではおとなしい若者のようだが、なぜ、岸田首相を狙ったのか。爆発物はパイプ爆弾だといわれているが、殺傷能力はどれほどのものなのか。

 警察が「黙秘している」として何にも発表しないのは、事件の背景に何かあるのだろうか。岸田首相を個人的に恨んでいたということはないのか。

 今回の事件も、安倍元首相狙撃事件と同じように、ツイッターや週刊誌報道が先行するのだろうか。

 

 最初はポストの記事から。

 古来から「女好きは長生きする」という俗説はあった。

 思うに、いくつになっても女性に興味を持てるというのは、身体が健康だからだろう。体調不良の時に、美女がせがんできても、その気にはなれない。若いころはそんなことはなかったが。

 ポストは、山形大学医学部看護学科の櫻田香教授たちのグループが調べた、「異性への関心が高い人は長生きする」という論文が、米科学雑誌『プロスワン』に掲載されていたと報じている。

 山形県内に住む男女約2万人を最大9年間にわたって追跡したという。40歳以上の男女、男性7668人、女性1万1386人を調査し、異性への関心が「ある」「ない」という二択の質問に回答してもらったという。

 男性の8.3%、女性の16.1%が「関心がない」と答えたそうだ。こうしたデータを分析した結果、異性に関心がない人の死亡率は9.6%、関心がある人は5.6%。

「異性に関心がなかった男性は関心があった男性に比べて、全死亡率のリスクが1.69倍高かった」(櫻田教授)

 しかし、女性は差がなかったという。

「ハーバード大学の研究によると、月に21回以上射精している男性は、月に4~7回の同年代男性に比べ、約22%、前立腺がんのリスクは低かったという結果が出ています。

 その他、カナダのローリエ大学から、出勤前にキスをして出掛けるカップルは、しないカップに比べ寿命が5年長いという研究報告が出ています。高齢者の性と健康寿命の関連については、今後も注目分野として研究が進むでしょう」(医療経済ジャーナリストの室井一辰)

 実際にSEXをしなくても、性的興奮を覚えるだけでいいそうだ。私は毎週、現代とポストのSEXYグラビアを見ているから、長生きするかな?

 

 天皇の長女・愛子さんの結婚相手について女性週刊誌を中心に、さまざまな情報が飛び交っている。

 秋篠宮佳子さんが、両親が移った新居には移らずに、独り暮らしをしていると報じられている。

 ニューヨークの小室眞子さんは、向こうでの生活にすっかり慣れたようだが、夫の圭さんの法律事務所「ローウェンスタイン・サンドラー」が、今年3月に16名のスタッフを解雇したそうで、小室圭さんも、実績を出さないとそのうち解雇されるかもしれないという不安があるという。

 愛子さんの結婚話は、まだ21歳だから早すぎるが、佳子さんは28歳で、結婚適齢期をやや過ぎつつある。

 あれほどの可愛い女性だから、密かに思う男性は多いだろうが、佳子さんと知り合う場がない。といって、親が勧めてくる縁談にのりそうもない。どうする佳子さん!

 ということで、三人三様。まだまだ話題は尽きないようですな。

 

 さて、WBC効果もあってテレビ朝日が2022年度(22年4月4日から23年4月2日)、開局以来初めてとなる世帯視聴率三冠を達成した。

 12年間連続で三冠を死守してきた日本テレビは陥落。激しいショックを受けているようだ。

 新年度を迎え、各テレビ局がスポンサー獲得にしのぎを削る春。命運を左右する「春ドラマ」だが、なぜか今年は刑事ものばかりが目立つと新潮が報じている。

 木村拓哉の『風間公親-教場0-』(フジテレビ)、福山雅治と大泉洋が主演する『ラストマン』(TBS)、NHKは『育休刑事』などがそうだという。

 だが、大きな期待を背負ったキムタクの『風間公親-教場0-』の初回は12.1%と、まずまずの数字。

大ヒットとはいかないようだ。

 女優にも変化が出ているという。深田恭子や綾瀬はるかといった中堅女優から、芳根京子や橋本環奈などの若手にシフトしているそうだ。

 また離婚した前田敦子が、テレ東『かしましめし』や『育休刑事』に出演しているという。

 私も気になったタイトル『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ)は、上戸彩の『昼顔』のスタッフが集結して夫婦のセックスレスを描くそうだが、タイトルを含めていい線いくのではないか。

 米倉涼子のように、Amazonのオリジナルドラマ『エンジェルフライト』(3月から配信)に出るなど、配信大手に出るケースも目立っているという。

 今夜はAmazonとNetflixを見比べてみようか。

 

 藤井聡太六冠に敗れたとはいえ、羽生善治九段(52)のレジェンドとしての威光に傷がついたわけではない。

 その羽生が、将棋連盟の理事選に立候補し、新会長間違いなしだという。

 これまでは、連盟の“雑事”には関与してこなかった羽生だが、どういう心境の変化があったのだろう。

 羽生は20代の頃に、東京の将棋会館の建て替えを唱えたことがあったが、棋士総会に諮ったところ否決されてしまったことがあったそうだ。

 それは当時の羽生にとって大ショックだったようで、連盟が来年100周年を迎えるのを機に、東京と大阪に新しい将棋会館を建てる計画だそうで、羽生がやる気になったのではないかと見る向きもあるようだ。

 やはり、藤井に敗れて、自分の時代が終わりに近づいていることを知らされたことも動機になったのではないか。

 だが、新会館建設のカネの目途が立っていないようで、新会長の羽生はカネ集めを大車輪でやらなければならない。

 将棋の方がおろそかにならなければいいのだが。

 

 ところで、プーチンロシア大統領の“奇行”が目立つとは以前からいわれてきたが、このほど、プーチンの警護にあたっていて、昨年亡命した情報将校が、「13年間、大統領が携帯電話やインターネットを使うのを見たことがない」「国外でもテレビはロシアの国営放送しか見ない」「すべての情報を側近たちから得ている」「追跡可能な飛行機を好まず、特別な装甲列車で移動している」「盗聴を防ぐために外国訪問の際は、トラック1台分の大きさの通話ブースを持参している」などとAP通信に話したと、新潮が報じている。

 そうだろうと思う。側近たちさえ信用できず、いつ寝首をかかれるかびくびくして暮らしているのだろう。

 たとえ、ウクライナ戦争に勝ったとしても、プーチンは枕を高くして寝ることはできまい。ある意味で、可哀そうな人間だ。

 

 さて、神奈川知事選で勝利した黒岩祐治に笑顔はなかった。

「神奈川のプライドを傷つけてしまった。心からお詫びしたい」

 殊勝に頭を下げたが、そう思うのなら即刻、辞任したらいかがか。

 黒岩は会見で、「私が知事になってからは、どなたとも不適切な関係はありません」と天地神明に誓ったのだが、文春によれば、それも嘘だという。

 11年間黒岩と不倫を続けていたA子は、知事になってからも関係が続いていたと証言している。

「初当選した二〇一一年四月以降、多忙を理由になかなか会えずにいましたが、この年の八月六日、公務の合間を縫って私の家まで来てくれたのです」

 それが証拠に、8月5日夜、

〈明日、次々に押し寄せる日程をすべて拒否し続けています。事前のプライベートの約束があると言って……〉

 文春の問い合わせに、当然だが、黒岩側は「記憶にありません」だと。

 

 ムツゴロウの愛称でみんなに愛された畑正憲が亡くなった。享年87。

 東大理科二類に現役で合格し、小説家を志望したが、同年齢の大江健三郎がいたため、「とてもかなわない」とあきらめ、在学中に結婚し、卒業後は学習研究社に就職。

 その後、退社して北海道の浜中町の無人島に妻子を連れて移住したのは1971年だった。

 翌年、浜中町にムツゴロウ動物王国を開園して、動物との生活を描いたエッセイなどを世に送り出した。

 1980年12月にフジテレビ系で放送された『ムツゴロウとゆかいな仲間たち』(2001年まで20年間放送されることになる)が30%を超える視聴率を記録し、人気者になる。

 ライオンに指を噛みちぎられても平然とし、アナコンダに首を絞められて悶絶。発情期の野生のオオカミに求愛され、「コップ二杯分の精液を手で受け止めたんですよ。素晴らしいですねぇ」と満面の笑みを浮かべた。

 動物を食べることも好きで、シマウマやサソリも食べていたという。

 麻雀好きで、3日3晩不眠不休は当たり前だったそうだ。だが、バブル後に観光客が減り、東京あきる野市に東京ムツゴロウ動物王国を開園するが、わずか2年で約8億円の借金を抱え、経営破綻する。

 その後、畑が引き継ぐが、約3億円の借金を抱えてしまう。だが、専門学校の教師や講演を1日何件もこなし、7年で完済したという。その時、畑は79歳だった。

 畑は周囲にこう述べていたそうだ。

「転んだら転んだ先に大地がある。大地があるなら、また立ち上がれる。僕はそういう生き方をしてきた」

 妻の純子は、

「主人は素敵な人でした」

 といっている。ムツゴロウよ、あなたは永遠だ。

 ところで、小山慶一郎(38)がジャニーズ事務所に入ったのは2001年だという。それから2年後にNEWSのメンバーとしてデビューを果たす。筆頭は山下智久。

 だが、学業専念や未成年飲酒などでメンバーが次々脱退。明治大学出身の小山は、日本テレビ系の報道番組でサブキャスターを務めていたが、未成年に酒を飲ませていたという文春報道が出て、生放送で謝罪し、その後降板した。

 今はあまり仕事はないようだが、ゆったりとした日々を送っているという。

 そんな小山が、2歳下で、男女混合パフォーマンスグループ・AAAのボーカリストの宇野実彩子と真剣交際しているというのだ。

 宇野は紅白にも7回連続で出場しているそうだ。文春は、小山の自宅に宇野が来て泊まっているのを目撃している。

 文春の直撃に小山は、「お答えするのが難しい」とはいっているが、2人の知人は、「二人は結婚を見据えており、まもなく本格的に同棲を始めると聞いています」と話している。

 ジャニーズ事務所の久し振りのいい話である。

 

 さて、AIチャットGPTが話題である。私もマイクロソフトのBingというので少しやってみたが、確かにすごい、面白い。

 新聞記事程度なら、その辺の記者よりよほどいい文章を書く。私は編集者だから、いくつかのキーワードを入れて短編小説も書かせてみたいし、ノンフィクションにも挑戦するのも面白いかもしれない。

 とんでもないものができたと思うが、プレイボーイで指摘しているような「危険性」も十分考えられる。

 これを作り上げたオープンAI社のサム・アルトマンCEOが来日して岸田首相と会談した。

 プレイボーイによれば、これは日本側から要請したのではないかという。そこでどんな話があったのかは分らないが、危惧しているように、岸田首相から、

「仮に政府が『わが党に有利になる仕様にしてくれ』と水面下で要望したら、オープンAI側は中立性を堅持して拒否できるか? という局面が出てきます」(経営コンサルタント小林啓倫)

 根本的なAIチャットGPTの危険性は、使われる大量のデータはグーグルなどに蓄積されているもので、その中には個人情報やプライバシーを侵害するものがあるということだろう。

 それを解決しないことには、手放しでAIチャットGPTを歓迎するわけにはいかない。

 朝日新聞デジタル(4月6日8時)で、元グーグル社員のメレディス・ウィテカーが、インターネット広告の仕組みを通じて巨大I企業がデータを集める「監視ビジネスモデル」の延長線上に、「ChatGPT(チャットGPT)」など最先端の人工知能(AI)の問題があると指摘しているが、その通りである。

「一番問題なのは、世界で数えるほどの企業だけが、これらのAIを開発し、提供するリソースを持っているということです。中立的でもなければ、民主的でもない。究極的には、彼らの利益につながるようにつくられています」

「2000年代前半に、一部の企業が監視ビジネスモデル、すなわち広告を進化させはじめた。『あなたのデータを全部もらい、あなたのプロフィルをつくって、広告を売ります』というモデルです。いま市場を独占している巨大企業が、みな監視ビジネスに早期に参入した企業だというのは、偶然ではありません。彼らはデータを集めることができたんです。IT企業たちはすでに、どうデータを集め、どう収益化して、どのように『自由の幻想』を売ればよいかと考えていたんです。今日の『監視独占』の芽が、すでにあったのです」

 私は試しに日曜日の皐月賞の勝馬をAIチャットGPTに聞いてみた。

 AIチャットGPTは自信がないといいながら、タスティエーラとべラジオオペラの2頭を挙げた。

 タスティエーラは4番人気、べラジオオペラは3番人気。結果は、ソールオリエンスの強襲に敗れはしたが、タスティエーラが2着にきた。当然、AIチャットGPTを信じている私は、馬券をゲットした。

 これってやってはいけない使い方なのだろうな。AIチャットGPT、ごめん!

 世界保健機関(WHO)が3月28日に、健康な成人や子供には定期的な追加接種を推奨しないという新たな指針を発表したことが大きな波紋を呼んでいる。

 新潮は、コロナワクチン接種の危険性をたびたび警告してきた。このWHOの指針に、それ見たことかと特集を組んでいる。

 だがそれにもかかわらず、この国ではどんどん打て、子供から老人までバンバン打てと、追加接種を奨励し、その危険性を国民に知らせようともしないと批判する。

 また、ファイザー社が米食品医薬品局(FHMPT)に提出した資料には、「特に注視すべき有害事象」として急性心筋梗塞、不整脈、心不全、急性心不全、心原性ショック、冠動脈疾患などが列記されていたと報じている。

 コロナワクチンが生成するスパイクたんぱく質は、精子などを外敵とみなして活動を妨げてしまうから、不妊の原因になるという。

 さらに、ワクチン接種を続けることによって、昨年は「超過死亡」が最大約11万3000人と、前年の実に2倍にもなったと、国立感染症研究所が公表したことも問題だと指摘する。

 さらに、「ワクチン接種後死亡例」は現在2001件にもなっているのに、厚労省がワクチン接種と死亡との因果関係を否定できないと認めたのはわずかに1件だけ。

 今のところコロナの感染者は低い数字で推移しているが、まだ完全に抑えられているわけではない。

 分類を五類にしたからといって、コロナがなくなった、リスクがなくなったとするのはやめた方がいい。

 また形を変えて、新しいコロナが蔓延することはあるはずだ。その時のことを含めて、今すぐに、副反応問題に真剣に取り組み、後世に参考になる「事実」を残すことこそ、やるべきことである。

 

 今やメジャーリーグを代表する投手になったダルビッシュ有(36=パドレス)だが、彼の人生にはいろいろなことがあったと、母親が文春で語っている。

 ダルは、1986年8月、大阪府羽曳野市で英会話教室を営んでいたイラン出身の父ファルサ、日本人の母親・郁代の第一子として生まれた。

 郁代がこう語る。

「当時、この辺の田舎の地域にハーフの子は珍しかった。有は小さい頃から背も他の子より頭ひとつ違ったので、目立つ存在で」

 小学校に入学すると、休み時間に高学年の子たちが教室近くまで来て『あいつや、あいつや』と、他の子とは違うハーフの容貌を興味本位で揶揄したという。

「恥ずかしいけど、何も言えない。あの子は極度の人見知りなんです。泣きたい気分を堪え、固まった表情で過ごすしかなかったようです。辛かっただろうなと思います」

 野球を始めたのは小学校2年の時。中学3年の時には144キロを記録した。

 2005年にドラフト一巡目で日本ハムに入団。待ち受けていたのが、メディアの洗礼だった。

 未成年のダルビッシュの喫煙写真が写真週刊誌に掲載された。素行不良の印象に加え、輪をかけたのは、メディアの前で見せるぶっきらぼうな態度だった。

「考えられないくらいシャイな有が、よりによってあんな華やかな職業に就いてしまった。『ほんまにイヤや』とよく言っていました。本意でないことがあれこれ面白おかしく取り上げられ、『芸能人じゃなくて野球選手なのに、なんでこんなに追いかけ回されなきゃいけないんだ』と」(郁代)

 プロ入り3年目にタレントの紗栄子と結婚して2人の子どもをもうけたが、離婚。その後、元プロレスリング世界王者の山本聖子と再婚している。

 プロ入り3年目のオフ、史上最年少で2億円プレーヤーとなったダルビッシュは、発展途上国に安全な水を確保する「水基金」を設立する。翌年は故郷・羽曳野に「子ども福祉基金」を立ち上げる。1勝につきそれぞれ10万円を寄付する。これまで3000万円以上を投じた計算になるそうである。

「プロ野球選手になれて普通より多くのお金をいただける立場になり、自分ができることとして、世の中に還元していくと。有は今も野球以外には無頓着で、お金にも執着しない子でしたから、自然と寄付する流れになりました」(同)

 郁代は、有は本当は、また日本に帰って野球がしたいって思っていたんだろうな、と語り、涙ぐみながらこう語った。

 WBCで日本に帰ってきて、日本のマウンドで投げられた。

「〈何度も夢に見た日本のマウンド〉で投げられて〈幸せでした〉という言葉が、この12年を物語っているような気がして……」(同)

 ダルビッシュ有に歴史ありだ。

 ひどい話があったものだ。日本障害者スキー連盟が管轄するパラアルペンスキー代表の20代のスタッフA子は、昨年就任したイタリア人ヘッドコーチ、ダリオ・カペリから何度もレイプされたというのだ。

 今年1月、スペインで行われた世界選手権遠征中、夕食が終わった後、A子に一緒に来るようにジェスチャーしたという。

 彼の部屋に連れ込まれ、無理やり抱きつかれ、「避妊具も着けずに挿入されました。行為が終わるとすぐに自分の服を着て、私の服は投げるように渡してきました」(A子)

 彼女のブーツを持ち去り、それを取りに来るようにいって、また同じ行為に及んだというのである。

 A子は、旧知の選手に相談し、選手らが強化本部長の大日向邦子に報告。事態を重く見た(そりゃそうだろう)大日向は、ダリオに対してチームを離れるよう伝えたという。

 そこまでの対応は早かったが、A子が被害届を出して刑事事件にすることも考えているというと、連盟から、届を出すと聞き取り調査などで半年は帰国できないといわれ、諦めたという。

 帰国後は、連盟の弁護士とカウンセラーとの面談があっただけで、何の連絡もなかったそうだ。

 連盟からは「心の中に留めておいてほしい」と口止めされたというのである。

 文春が連盟に聞くと、「本人の意向に基づき被害届を出さなかった」と回答したそうだ。

 だが、A子は「連盟には早く事実を公表して欲しい。もしこのまま彼が他の国のコーチとなれば、同じことを繰り返す恐れもあるわけですから」

 この国は、女性がレイプされても「穏便」に済まそうというどうしようもない国である。

 

 さて、山梨に初の選抜の優勝旗を持ち帰った山梨学院高校は、誇らしかっただろう。

 だが、好事魔多し。

 監督の長男の言動が問題になっていると文春が報じている。

「見学に行くと、部長はノックの練習でミスした選手に対して、『お前の親がダメな奴だから、そんな守備すんだろ!』などと暴言を吐いていました。彼の問題行為の数々に選手も保護者も傷ついています」(現役部員の保護者)

 この名門野球部を率いているのが吉田洸二監督(53)だ。

「吉田監督は長崎の県立清峰高校監督として五度も甲子園に導き、二〇〇九年には選抜優勝を果たした名将です。実績を買われて一三年から自らの出身大学の系列校・山梨学院の監督に就任しました」(スポーツ紙記者)

 その監督を支えている部長が、今大会でも親子鷹として注目を集めた吉田健人(26)で、監督の長男だという。

「うちの子からは、練習中に『お前はバカだから俺の言葉が通じない』、『お前みたいなゴミはいらない』、『お前ら寮で皆殺しだからな』などと、普通の感覚ではありえない言葉で面罵されると聞いています。実際私も見学中に『ボケ』『カス』と汚い言葉で選手らが部長に罵られているのを目の当たりにしました」(同)

「私が昨年、練習を見に行った際、部長が選手を罵倒していました。保護者仲間の中には『何をされているのか心配だから、毎週のように練習を見に行っています』と私に明かした親御さんもいます。一方で、部長の言動を見ていられなかったからだと思いますが、現在大学一年の代の親御さんが、ほとんど見学に来なかった時期もありました」(別の保護者)

 さらに、吉田部長は寮で暴力をふるい、「訴えてみろ」「俺が勝つ」「親をぶっ殺してやる」などと部員を脅しているともいうのである。

 吉田部長を文春が直撃すると、「一切ない」といい、保護者たちが嘘をついていると? と聞くと、「そうじゃないですか。どうぞ。記事をやれるもんなら、やってみて下さいよ」と嘯いたそうだ。

 父親の吉田監督も、「(暴力など)ないと思いますよ」と答えている。

 学校側も、「事実無根」だといっているが、事実関係を調べたのだろうか。野球部員たちは、部長や監督の機嫌を損ねたら、レギュラーになれないかもしれないと怯え、いい出せないのではないか。

 ジャニー喜多川“事件”と同じように、絶対的な権力を持っている人間に歯向かうことは、夢を諦めることにもなりかねない。

 だからこそ、絶対権力者は自制しなければいけないのだが、山梨学院野球部でも同様のことが行われているような気が、読後、してしまうのだが。

 さて、今週の1位は、またしても文春のジャニー喜多川の記事。次々に告白する元ジャニーズJr.が出てくるのがすごい。

 先週の文春で、ジャニー喜多川(故人)から性的被害を受けていたと顔出し実名で、カウアン・オカモト(26)が告白した。

 そのオカモトが4月12日、日本外国特派員協会で会見した。

「週刊文春の取材を受け、『日本のメディアは残念ながらこの問題について極めて報じにくい状況にある。BBCが報じたように外国のメディアなら取り上げてくれるのでは』と言われ、この記者会見を受けることになりました」(ニューズウィーク日本版4/13(木) 18:26より)

「現在、僕は日本と両親の出身地であるブラジルでミュージシャンとして活動しています。ジャニーさんには個人的には感謝の気持ちを今も持っています。ジャニーさんのおかげで人生が変わったし、僕のエンターテイメントの世界はジャニーさんが育ててくれたものだと思っているからです。一方でジャニーさんが当時15歳の僕や、そのほかのジュニアに対して性的行為を行ったことは悪いことだと思います」(同)

「――日本の主要メディアが(彼の性的加害を)報じないことが、問題の大きな一部になっていたと考えているか。

 僕も長い間、話せなかった部分があったんですけど、こうやって記者会見を開くことで、日本(のメディア)が取り上げなかったとしても世界で取り上げていただけるので、そこは覚悟して話している。(日本メディアは)取り上げないだろうなと思って話してるんですけど、僕だけじゃなくて、匿名の方もたくさんいるので、もしかしたら変わるかもしれないって希望はいだいてます」(同)

「――一連の性被害について当時の大手メディアが報じていたら、例えばジャニーズ入所をためらったとか、自身の選択は変わったと思うか。また、家族は今回の件をどう受け止めているのか。

 テレビが当時取り上げていたら大問題になるはずなので、たぶん、親も行かせないと思います。15歳の未成年なので僕の判断だけではできないですし、たぶん(入所は)なかったんじゃないかなと思います」

「――ジャニーズJr.にいた4年間で、ほかのメンバーで何らかのわいせつ行為、性的行為を受けた人はどのぐらいいたのか。

 難しい質問ですけど……(自分が)見ているとか、隣で行われていたこともあったので、はっきり分かるのは僕以外で3名。同じ部屋にいたりとか。

 でも正直、ほぼ全員だと思っている。家に来たらほぼ全員、っていう認識で僕はいる。逆に、ない方が珍しい。みんなはっきりとそういう会話をするのは嫌だと思うので、子供なので笑いながら、「あー」みたいな感じのこともあったりしたので。それも含めると、ほぼ全員じゃないかなって僕は思っています」

 この会見で、ようやく大新聞はこの“事件”を渋々取り上げた。

 中でも朝日新聞は、4月15日の「社説」でもこの“事件”を取り上げ、「決して見過ごすことができない問題である」と書いているが、お前さんたちは見逃してこなかったというのか。

 ジャニー喜多川に少年たちへのセクハラ行為があったことは、2004年に最高裁で確定していると書きながら、

「ほかの経営陣や従業員は知らなかったのか。04年の判決確定後に組織としてどんな対応をとったのか。こうした疑問も尽きない」と書いているが、朝日がジャニー喜多川の性加害を止めようと何かしたことがあったのか? 

「喜多川氏による性被害の証言は以前から出ていたが、一部の週刊誌などが中心だった。メディアの取材や報道が十分だったのか。こちらも自戒し、今後の教訓としなければならない」(朝日新聞社説より)

 よくこんなことが書けると、感心してしまう。あんたんところの取材も報道も不十分どころか、知りながら何もしなかったではないか。

 よくいえたものだ、朝日よ、恥を知れといいたい。

 NHKはほんの少しこの件をニュースで流したそうだが、民法はだんまりを決め込んで恥じることがない。

 そんなにジャニーズ事務所が怖いのか? 民放の社長の会見で、誰か聞いた社はないのかね。

 元SMAPや嵐や、近藤真彦や田原俊彦、ジャニー喜多川のお気に入りだったといわれる東山紀之には、この件でインタビューしないのかね。

 孤軍奮闘の文春は、今週も8人目の被害少年の証言を取り上げている。彼は20代後半で、2000年代後半にジャニーズJr.として活動していたというから、それほど昔の話ではない。

 その彼は、自分は頑張っているのに、なぜ推されないのかと悩み、

「芸を磨いてファンを作っていくより、ジャニーさんと性的な接触をして、関係を作らないと先に進めないんだ、みたいな思考になっていって。そのために、すごく色んな手を使ってアクセスしようと思っていました」

 と語っている。

 ようやく鍵を手に入れ、喜多川のマンションに泊まることができた。

 キングベッドに3人のジュニアが寝ている。深夜、ジャニーが近づいてくるが、怖さは感じなかったという。

「僕はぜんぜん嫌じゃなかった。お金ももちろん欲しかったですけど、どっちかっていうと、成功へ近づいている実感というか、そっちのほうが大きかった気がする」

 隣の2人は、ジャニーが近づいてきた時点で外側を向くように寝返りを打つ。

 足のマッサージから始まって、手で性器を触り最後は口腔性交と、ほかのみんなと同じ流れ。翌朝、1万円を渡されたという。

 だが、彼の仕事が好転することはなかった。

 彼は、性被害に遭ったという意識は特にないという。そしてこう話す。

「ただ……構造的に腐敗してるなと思います。相手もご老体なので、拒もうと思えば拒める。圧倒的に強姦されているわけじゃなくて、社会的に強姦されているというか。ジャニーさんと性交渉することでキャリアがステップアップする、という幻想が僕たちの中になければ、たぶん起こってない」

 続けて、

「タレントたちの評価が、完全にブラックボックス化されちゃっているからこそできたことですよね。圧倒的にセンスがあるし、新しいものを作っていく人だから、みんな『NO』と言えなかったと思うんですけど」

 人気アイドルになれるかどうかはジャニー喜多川に気に入られるかどうかで決まる。そうやって少年たちを疑心暗鬼にさせ、自分の欲望の虜にして操ってきたのだ。

 自分が好きにできる少年たちが、テレビに出てスターアイドルになる。その力を使ってメディアを黙らせ、カネをもうけ帝国を築き上げた。

 世界でも類を見ない芸能界の腐食の構造である。新聞がお得意の「調査報道」の力を結集して、「ジャニーズ帝国の光と影」という連載をして、汚名をそそいではどうか。(文中一部敬称略)

【巻末付録】

 今週はポストだけ。

 袋とじ「復刻 秋元ともみ 昭和と令和のエロテープ 新録MINAMO」。耳が激しく勃起する音声がスマホで聞けるそうだ。

 袋とじ「柴崎はる 新人OLのエッチな休日」「なをん。つばさとかんなクジる」

 現代があっても今週はポストの勝ちだろうな。