市川猿之助(Getty Images)

今週の注目記事・第1位「猿之助“心中”『次の世で会おうね』悲恋と性加害」(『週刊文春』6/1日号)「殺人で逮捕!? 遺書に記された『最愛の人』とは!? 『猿之助』7つの謎」(『週刊新潮』6/1日号)

同・第2位「『ジュリーさん知ってたでしょ』元忍者・志賀泰伸が初告白」(『週刊文春』6/1日号)

同・第3位「専門家からは『放送法違反』の声 NHKが『ワクチン死』を『コロナ死』にすり替えた“ニュースの裏側”」(『週刊新潮』6/1日号)

同・第4位「岸田一族『首相公邸』大ハシャギ写真」(『週刊文春』6/1日号)

同・第5位「維新政権 練られ始めた『閣僚名簿』スクープ入手!」(『週刊ポスト』6/9・16日号)

同・第6位「“一回えっち”府議をかばう維新“身を切る”のウソ」(『週刊文春』6/1日号)

同・第7位「G7でも言及『LGBT法案』推進の裏で『ジェンダーレストイレ』『銭湯』『女子大』大混乱ルポ」(『週刊新潮』6/1日号)

同・第8位「『世界最強』のプレミア日本企業100」(『週刊現代』6/3・10日号)

同・第9位「故・ジャニー喜多川が遺した罪」(『ニューズウィーク日本版』5/30日号)
同・第10位「6月から東京電力など大手7社が大幅値上げ!! 電気代は『原発再稼働』で安くなるのか?」(『週刊プレイボーイ』6/12日号)

同・第11位「韓鶴子『日本からの給料2・5億円』証拠文書入手」(『週刊文春』6/1日号)

同・第12位「バフェツト92歳に学ぶ65歳からの株投資術」(『週刊文春』6/1日号)

同・第13位「男女とも平均寿命日本一!『川崎市麻生区』は何がすごいのか」(『週刊新潮』6/1日号)

【巻末付録】現代とポスト、SEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 

 

 今週は一家心中を図った市川猿之助事件で週刊誌は埋め尽くされている。それにジャニー喜多川問題。

次々に実名顔出しの告白者を発掘する文春の取材力には脱帽するしかない。

 今のジャーナリズム界は、文春の一強時代といってもいいだろう。

 そんな文春を横目で見ながら、創刊101年を迎えた老舗の週刊朝日が、明日(5月30日)の発売を最後にひっそりと消えていく。

 出版社系の週刊新潮が1956年(昭和31年)に創刊され、あっという間に100万部を誇っていた週刊朝日やサンデー毎日を追い落とし、以来、新聞社系週刊誌はじり貧で、毎週出しているのが“奇跡”のように思えたのだから、致し方ないだろう。

 

 さて、川崎市麻生区(あさおと読む)は人口150万だという。新宿から快速で30分弱のベッドタウンだが、そこが5月12日に厚労省が発表した令和2年度の市町村別の平均寿命で、全国トップになったのである。

 これは5年に1度だが、前回は男性が全国2位、女性が4位だった。今回は、男性は84・0歳、女性は89・2歳。同じ自治体が男女ともにトップになるのは初めてだそうだ。

 快挙である! 中心の駅は新百合ヶ丘。私の知人の女性作家が高台の億ションに住んでいたので、だいぶ前には毎週のように通ったことがあった。だが当時は、駅前には何もなく、夜中になると寂しい場所だった。

 周辺には畑などがあり、失礼だが東京の田舎という趣があった。

 千葉大学予防医学センターの近藤克則教授がいうように、車がなくても暮らしやすく、緑や公園が多いから、歩くのが楽しい町である。

 それに比較的経済的に余裕のある人たちが多いようだ。今回、ワースト1位になったのは大阪西成区。男性は20年以上最下位のままだそうだ。

 長寿も金次第なのだろう。

久しぶりに新百合ヶ丘へ行ってみようか。

 

 ところで、ウォーレン・バフェット(92)という投資家が日本株への投資をさらに続けるといっただけで、日経平均株価が32年以上ぶりに3万円の大台に乗った。

 資産は10兆円を超え、投資の神様といわれるバフェットが株を始めたのは11歳だというから、株への投資は彼の生き方そのものなのだろう。

 文春が、65歳から株を始めるなら、彼のこの言葉を胸に刻めと特集している。

「一本の小論文すら書けないようなら百株を買うこともやめた方がいい」。その企業や業界への知識がなければ手を出してはいけないというのは当然だろう。

「手厚い株主配当」。長年にわたって安定した配当を出していることが重要だそうだ。

「投資の世界に見逃し三振はない」というのもある。自分が確信を持てるまで待てばいいということだそうだ。

 投資をしたら腹を据え、65歳だったら70歳まで、70歳の人だったら75歳まで保有する余裕を持つことだという。

 私は今77歳だから、82歳まで持つ覚悟があればいいということか。

だが、投資するおカネがないんだが、誰か貸してくれないかな。

 

 統一教会に対する解散命令は宙に浮いたままだが、その勢いは盛り返しつつあると文春が報じている。

 5月7日には韓国で合同結婚式が行われ、日本人約550人を含む約2600人が参加したというのである。

 参加するには多額の献金が必要なのだろうから、総裁である韓鶴子(80)は笑いが止まらないだろう。

 文春は米国内国歳入庁に提出された韓鶴子の税務申告書を入手したという。

 そこにはカジノで2011年と2013年を合わせて、現在のレートで5億7000万円も負けていたと記されているという。

 韓の2013年の収入は現在のレートで9億8000万円超で、それに加えて海外からの収入として、同年、日本から約2億5000万円を受け取っていたというのである。

 まさに韓鶴子成りて万骨枯るである。目覚めよ! 信者たち。岸田首相は統一教会に解散命令を出すのか出さないのか。入管法の改悪を優先せず、こちらに本腰を入れろ!

 

 さて、電力会社の値上げ申請は認められないと思っていたが、なんのことはない、少し削っただけで経産省は通してしまった。

 ふざけるなである! だが、国民もメディアも、「仕方ないよ」とあきらめ顔である。

 そこで、週プレが大上段に振りかぶり、「では、原発を再稼働すればお前たち電力会社は値下げするのか」と問い詰めている。

 エネルギー問題や地球温暖化問題に詳しい東北大学の明日香壽川教授は、「原発で電気代が安くなるというのは短絡的な考え方」だと否定する。

 一時的にはキャッシュフローが改善するので電気代が下がることはあり得るが、「ただし、原発再稼働による値下げの効果は一過性のものであり、必ずしも大きいとはいえません。実際、東北電力は32・94%の値上げを申請していましたが、原発(女川原発2号機)の再稼働で値上げ幅を抑える効果はわずか『5%』と、同社の社長自らが説明しています」
 西村経産大臣が、原発再稼働している関電と九電は値上げしていないと発言したが、「電気代は、原発再稼働の有無によって決まるような単純なものではありません」と批判する。

 岸田政権は明確に原発回帰を打ち出した。そのベースになっている、「原発は安く、電力の安定供給や脱酸素に役立つ」というロジックを打ち出しているが、IEAや米国政府、調査会社や投資会社のほとんどが「原発より再エネのほうが大幅に安い」としていると明日香教授はいう。

 再エネのほうは競争原理が働き、コストは安くなっているのに、原発のほうはこの10年で発電コストは約2倍になっているというのだ。

 つまり、政府はごまかしの数字を持ち出して国民を欺き、原発村を維持しようとしているのだ。

 原発に絶対安全などということはない。ひとたび事故が起きれば、また多くの県が何十年も放射能汚染で苦しまなくてはいけない。

 原発事故は起きないではなく、絶対起きることを前提に、これからのエネルギー問題を考えるべきであること、いうまでもない。

 お次はジャニー喜多川問題で、事務所側を「擁護」するような発言をしているデープ・スペクターのインタビューを掲載しているニューズウィーク日本版から。

 デープの発言を抜き出してみよう。

「BBCのレポーターは真面目に報じたとは思うんだけど、今回報じられていることはみんな知ってるくらい有名な話で、驚きすぎ。冷静さがなくて、これは僕、ツイッターでも言ったことですが、欧米の価値観の押し付けだと思った」

「芸能ニュースが今回、『報道しない』と批判されたけど、(テレビが報じるのは)やっぱり、逮捕、起訴されてからですよ。噂のレベルでは報道できない。ジャニーズタレントでも、逮捕されたら報じてきた。さすがにジャニー自身が逮捕されればテレビでやりました。でも今回は、物的証拠がない」

 ここまで書き写してきて、あまりのバカ発言に辟易。ニューズウィーク日本版よ、こんな男をコメンテーターに使うのはやめたほうがいい。

 こやつ、ジャニーズ事務所とテレビやスポーツ紙がべったりだということを知っていて、それでも「逮捕されなければ報道しない」とは、あまりにも人を馬鹿にした言い草である。

 外国からの“出稼ぎ”タレントにこんなことをいわしておくのは、この国のジャーナリストが衰弱している証拠である。

 

 ところで、株価が値上がりして喜んでいるようだが、上がる要素のないものが一時的に上がっても、また下がるのは必定。

 そんなことより、これから成長する企業を見つけ出し、それに投資する方が夢があって楽しいはずだ。

 現代が巻頭特集でやっているプレミアム企業には、なかなか面白いものが紹介されている。

「CYBERDYNE(サイバーダイン)」という企業を知っているだろうか。装着型サイボーグ「HAL」を開発している。脳卒中などで身体の機能が低下しても、脳から身体へ送られる信号を読み取って動作を支援してくれるのだ。

 日本では様々な規制が邪魔になり普及していないが、欧州では保険適用をされ、需要は広がっていくはずだという。最低投資額2万9700円。

 水問題は深刻で、これからの戦争は水をめぐって起こるといわれている。海水から塩分を除去し淡水化できる技術を持っているのは東レだという。同7万5130円。

 薄くて軽く、曲げることもできる太陽電池を2025年には事業化しようと取り組んでいるのは積水化学工業。同19万7300円。

 EV車が普及するためには短時間で充電できる急速充電器が求められるが、その分野で注目を集めているのが東光高岳という会社。同20万7200円。

 安価な触媒を用いてアンモニアの製造を実現したのはつばめBHB。非上場。

 EV車の悩みは車体が重いことだが、車体の軽量化技術で注目を集めているのは、釣り具で有名なリョービだそうだ。同15万3200円。

 未来の利益率で読む有望企業のベスト3は、1位のオリエンタルランドと3位の日本航空は分るが、2位はパチンコメーカーの平和だそうだ。脱コロナでパチンコやパチスロが回復してきているそうだ。

 私ならCYBERDYNEを買うな。投資額も少ないし、将来私も含めて、必ず多くの需要があるはずだ。

 

 ところで断っておくが、私はLGBTの人たちに批判的な人間ではない。だが、あのジェンダーレストイレというのはいただけない。

 銭湯などは、もともと裸の付き合いだから、男湯にどんな人が入ってきても驚くことはないし、この国には「混浴文化」というのがあるのだから。

 だがトイレだけは、自分がどっちに入ればいいのか即座にわかるようにしてもらいたいと思う。

 年を取ると我慢できる時間がどんどん短くなる。それに、女性の入った後にすぐ入るのは気が引ける。トイレの中でオナラでもしたら出てこられなくなる。

 新潮によれば、ジェンダーレストイレをいち早く設置した東京・歌舞伎町の東急歌舞伎町タワーでは、混乱していて、警備員が、「男性の小だけの方はこちらです」「男性の大の方と女性専用は奥です」と連呼しているという。

 苦労してようやく用を足した20代のカップルが、「男女別々のほうがいい」とつぶやいていたというが、その通りである。

 GWのさ中、都内の銭湯で、「女湯で男性器がチラッと見えた」という報告があったそうだ。その男は、おばさんと一緒にマスクをして入店したので見分けがつかなかったという。

 女性従業員が注意するとすんなり帰ってくれたが、もし、「なんでダメなのか」といい張ったらややこしいことになっていたかもしれない。

 日本大学の百地章名誉教授のいうように、キリスト教のように同性愛を禁じなかったし、日本は宗教的に同性愛にはおおらかだった。どこの温泉にも混浴はあったし、歌舞伎は男ばかり、宝塚は女性ばかり。

 私も何度か遭遇したが、観光地で女性のトイレがいっぱいだと、おばちゃんたちが男子用トイレに侵入してきたものである。おおらかが一番なんだ。

 ところで、週刊現代の編集長が替わる。片山勇人編集長から、その前にやっていた石井克尚になる。石井編集長は任期半ばで交代したから、今度は自分の思い通りの雑誌作りをしてもらいたいものだ。

 少し気になることがある。週刊現代のある局を、上にいる人間が管轄することになるそうだが、そのエライさんが部員たちに、「編集長はいないものだと思え」とか何とかいったというのだ。

 せっかく、やる気満々の編集長が戻ってくるのに、「いないものだと思え」とはどういう意味なのだろう。

 これからはもっと編集に介入して、自分の思い通りの雑誌にしようというのだろうか。雑誌は編集長のもの。上の人間は困っている時だけ手を差し伸べる。あとは一切任せることだ。

 週刊朝日の次は週刊現代が休刊なんてことにならないだろうか。心配だ。

 

 先週、美人大阪市議にストーカーまがいの行為をしていた大阪維新の会の笹川理府議は、文春の報道以降も、府議団団長は続投する意向だったという。

 大阪の代表の吉村洋文知事も「過去のこと」だとかばったという。

 だが、文春によると、肉体関係を求めるようなセクハラメッセージまで出てきて、ようやく「一身上の都合」という理由で辞表を提出したそうだ。

 思い上がったセクハラ府議を自ら切れなかった維新の会は、身内には甘いということが満天下に知られてしまった。

 こうしたことが積み重なって、ちょっぴり期待されていた小さな政党がいくつも消えていった。維新の会も同じ道を辿りそうな気がする。

 だが、自分たちは世の人々に受け入れられているという“錯覚”からなのだろうか、ポストによれば、早くも政権を取った時の閣僚名簿を秘かに作っていた? という。

 だが、内容は全く違う。維新に食い込んでいるといわれる元東京・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋と、これも維新ウオッチャーといわれる須田慎一郎が、2人で作り上げた想像上の架空の閣僚名簿なのである。

 長谷川は現職時代、安倍元首相べったりで、自身が司会を務めていた『ニュース女子』で、「沖縄の基地反対運動について事実でない内容を放送した」と批判された人物。

 まともに聞くのがはばかられるが、まあ、少し紹介だけしておこう。

 総理が馬場伸幸だそうだ。今の党代表だが、このオッちゃんでは人気がでないと思うがな。

 副総理が吉村洋文。私は逆のほうがいいと思う。外務大臣に鈴木宗男。財務大臣に民間から橋下徹だと。官房長官に引退したはずの松井一郎を持ってくるという。こんな名簿が本当にあったら、次の総選挙で維新の会は惨敗するのと違うかな。

 さて、私は算数は苦手だが、これぐらいはわかる。「バカ+バカ=バカ バカ×バカ=バカ」

 岸田首相の息子だから期待するほう無理だとは思うが、これほどだったとは……。

 首相の長男の岸田翔太郎首相秘書官(32)といえば、これまでも外遊時に公用車を利用した土産物購入や観光疑惑が国会でも問題視されてきた。公私の別のなさや脇の甘さが散々指摘されたが、またまた騒動を起こしたと文春が報じている。

 現在、岸田首相は公邸で長男と2人で暮らしているのだが、昨年12月30日、親戚たちをその公邸に招いて、首相の立ち位置であるセンターで笑みを浮かべていたのが翔太郎本人だというのである。

 だが、首相公邸は親戚の家ではない。

「二一年、野党議員の質問に対して政府が公表した答弁によれば、公邸は『内閣総理大臣の職務の能率的な遂行を確保し』『国の事務及び事業の円滑な運営に資することを目的とする施設』とされています。もちろん首相の私的な居住スペースもありますが、迎賓や執務機能も備え、オンラインでの首脳会談が行われることも。万全の警備体制が敷かれ、年間の維持費は約一億六千万円とされています」(官邸担当記者)

 政治アナリストの伊藤惇夫はこういう。

「首相が公邸に客を呼ぶことはありますが、あくまで職務に関わる話をするため。公邸で宴会だなんて聞いたことがない。撮影された写真は“公邸見学”の域を大幅に超えており、常識的には考えられません」

 だが、疑問なのは、誰がこの写真を公にしたのか? ツイッターにでも投稿したのだろうか。それとも、以前のように外務省筋から文春にタレこんだのか。

 どちらにしても、こういう息子を自分の秘書官に無理やり押し込んだのだから、それこそ自己責任である。

 今日(5月29日)、唐突に岸田首相は息子・祥太郎を更迭すると発表した。親としても呆れ果てたということだろう。

 お次はNHKの大ミスというよりも、意識的な番組捏造とでもいえるかもしれない。

 

 NHKの看板番組『ニュースウオッチ9』で、新型コロナワクチン接種で夫を亡くした河野明樹子を、新型コロナに感染して亡くなった夫の遺族だと紹介したのである。

 翌日、5月16日の同番組では、「ご遺族として紹介した3人の方たちは、ワクチン接種後に亡くなった方のご遺族でした」と謝罪はしたが、なぜこうなってしまったのかの説明はしなかった。

 新潮によれば、NHKのニュースディレクターは、HPにはっきり「ワクチン被害者遺族の会」と書いてある被害者団体に取材の申し込みをし、その会の代表から、ワクチン接種後に亡くなった方の遺族だと説明されていたのだ。

 河野のところには、当該のディレクターや番組の編集長から電話が来て、遺族に謝りたいといわれたが、映像を作り直して再放映してくれという要求には、渋ったままだという。

 なぜこのようになったのか。若手の編集マンにはツテがなく、「ワクチン被害者遺族の会」にすがり、コロナで亡くなっても、ワクチン接種で亡くなっても、広い意味ではコロナ禍で亡くなった人だということで、編集責任者やチーフプロデューサーたちが合意したというのだから呆れる。

 その背景には、「NHK報道局では、ワクチンのネガティブな情報は一切出さない、という暗黙の了解がある」(NHK関係者)というのだ。

 元上智大学教授の田島泰彦は手厳しく批判する。

「NHKは“ワクチン死”を隠したかったのではないか、と疑わざるを得ません。ワクチン被害の問題をタブー視し政府に忖度したからこそ、コロナ死の扱いにすり替えたのではないか。もし番組上層部にそうした意図があったなら、まさにゆゆしき重大な問題。受信料を払っている視聴者に対する背信行為であり、謝罪だけで済ますのは許されません。報道自体の徹底的な検証と丁寧な説明がNHKに強く求められます」

 政権に尻尾を振り、政権批判は極力抑え、国民の皆様に嘘をつくNHKなんぞはもういらない。

 今週の第2位は、文春のジャニー喜多川問題だが、今回は大物タレントの告白だ。

 ジャニーズ事務所のアイドルグループ「忍者」の元メンバーだった志賀泰伸(54)がその人である。彼はこう語る。

「ジャニーさんがいつ来るんだろうと怯えていました。じゃぁ、辞めればいいじゃんという話なんですけど、それが被害なのかどうかが、わからない歳だったから」

 6人組グループの「忍者」は、美空ひばりの『お祭りマンボ』をリメイクした『お祭り忍者』で1990年8月にデビューした。その4カ月後にはNHK紅白歌合戦に出場している。激しいダンスが売り物の人気グループであった。

 文春はこれまで12人の元ジャニーズjr.の証言を伝えてきたが、実際にデビューまで果たしたジャニーズのアイドルから「生被害の証言」を得るのは初めてのことだった。これまでの元Jr.たちの告白には、ファンなどから、「売れなかった腹いせだ」とかの心ない声もあったが、デビュー組である志賀の登場はその声をかき消すものだと文春は報じている。

 志賀だけではない。5月19日、近藤真彦は取材陣の質問に答えて、ジュリー社長の動画について、こう切り捨てたのだ。

「ウソはダメだな。こうなったら正直に全てをしっかり話さないと、世の中の人が許さないと思う。知ってた、知らなかったではなく、知っているでしょ」

 近藤はジュリー社長の母のメリー喜多川副社長が最も寵愛したタレントだった。

 志賀も、「僕も全く同じ思いです」と話す。

 志賀がジャニーズ事務所に入所したのは高校に上がる1984年春のことだったという。田原俊彦に憧れて中学時代に履歴書を送っていたが、1年後に返事が来たというのだ。

「ジャニーさん本人から、『オーディションがありますから』と家に電話がかかってきたんです」

 オーデイション当日、部屋に入った途端、ジャニー喜多川にこういわれた。

「ユーは合格だからね」

 レッスン2回目ぐらいのとき、ジャニー喜多川に「合宿所に来ない」と声をかけられたそうだ。

 はじめての合宿所の夜。楽しかった1日が暗転したのは、その直後だったという。

「ジャニーさんが横に来たんです。添い寝か何かするのかなと思っていたら、触り始めて。ちょっとマッサージみたいな感じだったんですけど、すぐにパンツに手がいって、下されたんです」

 ジャニー喜多川の顔は布団をかぶっていて見えない。言葉を発することもなく、無言のままだった。

「何が起きてるか全然わからなくて。要は性器を触られ、しゃぶられて。それはもう三十分とか、1時間近く。ずっとなんです。(歯が当たって)ものすごく痛くて、恐怖はありました。その時は虐待と思ってなくて、これなんだろうって。童貞で、性器を口に入れられる行為自体が『何?』と言う感じでした。ジャニーさんの性癖で、こういう大人の人もいるのかなって初めは思っていたんです」

 行為はどんどんエスカレートしていったという。

 1年後には忍者の前身になる「少年忍者」のメンバーになるなど、順調だった。

「グループのメンバーから、『お前はジャニーさんのオキニ(お気に入り)だもんな』と言われたこともあります。『合宿所に呼ばれて、ジャニーさんがお前のところに行ったんだろ』と。『何言ってんの!』ってめっちゃ怒りました。じゃぁ、お前もやられたのって話だけど、訊けないです。自分の中で汚れてる、すごいことに手を染めちゃっているという罪悪感みたいなものがあるから、誰にも言えない」

 忍者でデビューしたのは1990年。志賀はすでに22歳になっていた。同年末には紅白に出演し、この年の各音楽新人賞を総なめにした。

 しかし、「デビューの頃は摂食障害というか、ものが食べられなくなっちゃっていて、体重が四十二キロしかなかったんです」という。

 両親には亡くなるまで被害を打ち明けられなかったそうだ。

 1994年に事務所を退所。別の芸能事務所に所属しドラマやVシネマに出演するが、その後、芸能界を離れて会社員として生活しているという。

 今でも時折フラッシュバックが起きることもあるという。

 これまで告白した元ジャニーズJr.の中には、ジャニー喜多川への感謝の気持ちを持っている男性もいたが、志賀はジャニー喜多川との過去には恐怖しかない、感謝は全くないといい切る。

「性に対する教育もまだろくに受けてない状態の中で、それが犯罪だって、子供の僕が気づいてないところを利用していた。ジャニーさんは許せないです」

 ついに実際にアイドルだった志賀が語りだし、近藤真彦も口を開き始めた。ジャニーズ事務所のタレントをCMに使っている企業も注視し始めた。

 ついにジャニーズ事務所崩壊へのカウントダウンが始まったようである。

 今週の第1位は、女性セブンが報じ、それを悲観したのか一家心中を試み、自分だけが生き残ってしまった市川猿之助“事件”を後追いし、その裏を探った文春と新潮の記事に捧げたい。

 連日大盛況の明治座「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」が14日目を迎えた5月18日、午前10時。四代目市川猿之助(47)のマネージャーを兼務する40代の役者Aにとっては、長い1日の始まりだったと文春は書いている。

 猿之助の知人はセブンの記事を読み、10年以上前の出来事を思い出したという。

「四代目猿之助を襲名する前の二代目亀治郎の時代のこと。公演が終わると、みんなでお風呂に入りに行くのですが、猿之助さんは若手スタッフに室内の風呂と露天風呂の間のガラスに股間を押し付けるように言い、股間が張り付いている様を見て、キャッキャッと喜んでいました」

 先の、マネージャー兼運転手謙愛人だったAは、新国劇出身の舞台俳優だった父と母の間に生まれ、芸能の道を歩み始めたのは19歳の頃だという。出世作に恵まれなかったAだったが、その名前が世間を騒がせたのは、有名女優との熱愛であった。

「〇六年、Aは舞台で共演して知り合った二十七歳年上の小柳ルミ子さんと交際。その翌年には婚約を報じられたが、周囲では『売名行為じゃないか』と囁かれていた。ところが間もなく小柳さんは『いつまでも甘えられて疲れた』と言う言葉を吐いて、三行半を突きつけたのです」(Aの知人)

 その後、交際したのも10歳上の女優だったという。先輩役者がこう話す。

「ほかにもAV女優を追いかけ回したりしていた。しかし主演ドラマの大切なシーンの撮影前にデートをしていたらしく、セリフが全く入っておらず、監督に怒鳴られていました」

 猿之助とAの親密ぶりを歌舞伎関係者が明かしている。

「A氏は運転手兼マネージャーとして四六時中、一緒にいました。猿之助さんが地方で仕事などがある際は必ずついていき、同じホテルに宿泊。猿之助のパーティーがお開きになると、他の役者さんや裏方さんはリビングで雑魚寝をするんですが、A氏だけ猿之助さんの寝室に招かれ、一夜を過ごしていました」

 猿之助は芸や遊びだけではなく、大変な読書家で努力家だったそうである。中高時代から自室の壁一面が本で埋まるほどで、とりわけ哲学者の梅原猛の著作を愛読して、慶応大学では国文学を学び、ほぼオールAで卒業したというのだ。

 しかし、そんな猿之助が耽溺していたのがギャンブルとスピリチュアルだったそうだ。ラスベガスのカジノには1日20時間、不眠不休で入り浸り、1度に賭けるカネは車1台分に上ることもあったという。

 また、地縛霊が成仏するというロシア製のランプを30万円で衝動買いするなど、スピリチュアルな世界への傾斜は年々加速していったそうである。

 以下は、心中する前の家族の様子を文春が報じているシーンである。失礼ながら、これがこの通りだったとすれば、文春の取材力は途方もないところまで来ていると思う。

「事件前日の夜八時、リビングに集まった親子三人は猿之助が振る舞った蕎麦を黙々と口に運んだ。その後の“家族会議”で決まったのは、この食事が最後の晩餐になるということだった。

『週刊誌にあることないこと書かれ、もう駄目だ。すべてが虚しくなった。全員で死のう。生きる意味がない。寝ている間に死ぬのが一番楽だろう』

 家には、猿之助が病院で処方してもらった睡眠導入剤が多くたまっている。猿之助は自室にある薬箱から大量にそれを持ち出すと、パッケージから錠剤を取り出す。時計の針は深夜0時を指していた。両親はそれぞれ十錠ほどを口に含むと、間もなく意識を失った。猿之助は部屋にあったビニール袋を手に取り、その顔に被せていく。そして、四十七年間の歳月をともに過ごした両親にそれぞれ別れをつげた。

『両親が動かなくなった後、猿之助さんはビニール袋を取り外し、“死に顔”を見たといいます。そして、薬のパッケージとビニール袋を夜中のうちに家の近くのゴミ置き場に捨てたのです」(喜熨斗家の関係者)

 時刻は早朝七時。猿之助は松竹に電話を入れた。

『今日は体調が悪いので休みます』」

 すごい描写である。これほどのディテールを書き込むには、現場を見て、猿之助から事情を聴取した人間しか知りえないはずだ。

 だが、もしこの通りだとすれば、猿之助は自殺ほう助か何かの罪に問われるのは間違いない。

 猿之助は事件直後、病院での聴取に対して、「自分でビニール袋を被るのは難しい。薬が切れてしまったのか、死にきれなかった」と話し、次のように現世を総括していたそうだ。

「大好きなラスベガスには何回も行けたし、仕事も充実してた。この世でやり残したことはない。転生できるのが楽しみだよ――」

 私は、週刊誌に書かれたぐらいで一家心中するとは思えない。もっと深刻な何かが猿之助や両親にあったのだろうか。謎は深まるばかりである。(文中敬称略)

【巻末付録】

 まずは現代から。

「高岡早紀 美しい女」「矢部美穂 エロスの宝石箱」「志田音々 天使の純白ボディ」
「高橋凛 Iカップの秘め事」

袋とじ「三上もえ 全裸ナースの訪問診療」袋とじ「極みのGカップヌード 渋谷有香 びしょ濡れ情事」

 お次はポスト。

「名作エロ漫画史」袋とじ「凪ひかる 宝石が似合うおっぱい」「風吹ケイ Jカップ・パンチラライン」「MISS UNIVERSE 『女王の教室』に密着」

 袋とじ「ザ・陰毛 BEST HAIR35-35人の漆黒のヘア」袋とじ「丸ごとヌード 全裸だらけの水泳大会 2023 動画特典付き」

 両誌とも“死闘”ともいうべき出来栄えだな。満足、満足。今週は互角、引き分けだ。

 

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