河野太郎(Getty Images)

今週の注目記事・第1位「菅野智之“満身創痍のエース”を支える20代美女は『小芝風花似』」(FRIDAY7/14・21日号)

同・第2位「隠し子を認めた木原副長官に養育費『新疑惑』」(週刊文春7/6日号)

同・第3位「『マイナカード』まだまだ不都合な真実」(週刊新潮7/6日号)

同・第4位「日経平均『バブル超え』でニッポンに起きること」(週刊ポスト7/14日号)

同・第5位「『広末さんに本気です』鳥羽シェフ直撃」(週刊文春7/6日号)

同・第6位「阿佐ヶ谷姉妹 年収4千万円でもなぜかやめない6畳1間『ボロアパート共同生活』」(FLASH7/11日号)

同・第7位「香川照之と面会 猿之助逮捕全核心」(週刊文春7/6日号)「事件のカギを握る母と子の愛憎劇」(週刊新潮7/6日号)

同・第8位「『神戸6歳児虐待遺棄』ガスもない『6人生活保護一家』の凄絶光景」(週刊文春7/6日号)「6歳児が『助けてください』神戸死体遺棄『悲劇の家』」(週刊新潮7/6日号)

同・第9位「ジャニー喜多川『性加害の実態』」(週刊文春7/6日号)

同・第10位「『週刊現代』若手決起 講談社常務が暴言で辞任した」(週刊文春7/6日号)

同・第11位「総額4億8000万円寄付『箕面市87歳』が明かした『我が人生と終活』」(週刊新潮7/6日号)

同・第12位「ついに親族に開示『大川隆法』遺言書は『幸福の科学』をどこに導くのか」(週刊文春7/6日号)

同・第13位「さらば吉本『大崎洋』前会長最後の告白」(週刊新潮7/6日号)

【巻末付録】ポストのSEXYグラビア採点!

 

 

 今週は現代がお休み。編集部がゴタゴタしているから、月に2回しか出せないそうだが、この騒動、これで収まりそうにないと思うのだが、それはあとで触れる。

 最初は新潮から。大阪・吉本興業のドンとまでいわれた、大崎洋会長が6月いっぱいで吉本を辞めた。まだ69歳だから、まあ潔いといえばいえるが、「辞めたくなった」または、「辞めざるを得ない」何かがあったのではないかと、私は邪推してしまうのだが。

 新潮の「最後の告白」も、上っ面をなぞっただけのインタビューに終始した。

「まもなく自分は70歳になるんですが、あれだけ会社のために修羅場をくぐり抜けてきたんやから、もう少し居座っても罰あたらんやろ。そんな風に思っていた時期もありました。


 とはいえ、吉本は“大崎興業”じゃないし、私もサラリーマンやと思って生きてきましたから、会社にずっと残っているのは格好が悪い。でも、まだ会社に借金あるし、退職金と相殺してちょっとプラスになるかとか、ここ数年、気持ちが揺れ動いていたんです」

 自分をサラリーマンだと思っていたとは、とても思えないが、お笑いの世界も弱肉強食の時代。今のところ、吉本に対抗できるところはないが、ジャニーズ事務所のように、大きなスキャンダルが発覚すれば、あっという間に崩壊することもあり得る。

 このあとは大阪万博に力を貸すそうだが、東京五輪のような汚職事件を起こさんようきばってや。

 万博は大阪維新の会の肝いりだが、そのために、週刊誌にはいろいろな疑惑が報じられている。不正は許さない。

大崎にはそういう覚悟で臨んでもらいたいものだ。

 

 さて、新興宗教団体の「幸福の科学」の大川隆法総裁が突然亡くなったのは今年の3月2日だった。

 彼の「遺言書」が6月21日、家庭裁判所で開示され、相続する権利のある者たちが「検認」するために集まっていた。

 そこには「大川総裁が有する〈すべての著作権〉と〈幸福の科学出版株式会社の全株式〉を、総裁の長女・咲也加(32)に相続させるとあり、〈現預金、宝飾品等の私財について〉は、〈幸福の科学に遺贈する〉としてあったという。

 他の権利のある遺族たちは「遺留分」を請求できる。しかし、長女・咲也加と父親の関係はよくなかったので、なぜ、という疑問が信者たちにはあるから、すんなりいくかどうかはまだ定かではないようだ。

 

 ところで偉い人がいるもんだなと思ったが、料理店というのはそんなに儲かるものか。

 大阪市箕面市に金とプラチナの延べ棒30キログラム、時価にして約3億円相当を寄付したのは、地元の料理人として一代で財を築いた中嶋夏男、87歳である。

 それ以外でも多額の寄付をしたところはあるそうだ。

 料理人として腕を磨き、箕面市に日本料理店「銀なべ」を開いた。その後、食品会社や精肉店などもやり、バブルがはじけても商いのピンチは一度もなかったという。

 酒もたばこもギャンブルもやらず、夫婦そろって倹約家。

 3階建ての家は息子に残すが、それ以外は、自分たちが生きていくだけを残し、あとは全部寄付するという。見事な終活だが、金の延べ棒か、一度でいいから持ってみたいものだ。

 

 デイリー新潮に続いて、文春も週刊現代の内紛を報じている。元OBとしては恥ずかしい。なぜなら、ここ書かれていることが事実であれば、ジャーナリズムであるべき編集部を管轄する人間が、女性差別、LGBT差別をしていたというのだから。

 文春によれば、週刊現代の“天皇”といわれていた講談社の常務取締役、鈴木章一(61)が辞表を提出したという話が業界を駆け回ったという。

「役員になってからも編集長を上から操っているという意味で、社内では『上皇』、『法王』と呼ぶ人もいました。水曜締め切りなのに、火曜日の夕方になって彼の思い付きで企画がひっくり返ることもあった。創業家の野間省伸社長、故金丸信元副総理の親戚の金丸徳雄副社長に次ぐ社内ナンバー3の実力者です」(講談社若手社員のA)

 事件が起きたのは今年5月。6月1日発令の人事異動が内示されてからだという。

「低迷する週刊現代の業績回復を目指した鈴木氏は『バック・トゥ・ザ・ペーパー』の掛け声のもと、社内の精鋭を紙の週刊現代に結集させたのです。フライデーデジタルの編集長を就任4ヵ月で呼び戻すなどかなり強引なことをやった。

極めつけが石井克尚編集長の再登板でした」(同)

「石井氏のパワハラは有名です。前に編集長だった時、若手は毎日あらゆることで怒られていました。机を叩きながら『お前は小学生レベルだ!』『頭悪い』などと罵倒され、原稿を持っていくと、『お話にならない』と放り投げられる。複数の社員が『あれはハラスメント』と証言しています。在任中に若手社員五人が休職状態となり、うち二人は退職しました」(講談社中堅社員B」

「石井氏が戻ると聞いただけでトラウマが蘇った若手社員は多く、心身の不調をきたし『不安障害』と診断された人や、公然とボイコットを呼びかけた人もいた。結果、新体制が発足した六月一日の時点で5人が休む事態に。週刊現代の編集部は社員十九人ですが、十四人での編集作業を余儀なくされました。現場の負担を考慮して七月は二回しか週刊現代を発行しないことになった」(社員B)

 しかし、ことはそれだけでは収まらかった。

「最後の一押しとなったのは、鈴木氏自身の舌禍だったと思う。鈴木氏は五月下旬、週現の編集部員全員と個別面談を行ったのですが、ある男性社員との面談の場で『今は女性が強い時代なんだ。男は生きてるだけでパワハラ、セクハラ。〇〇(社員名)の存在自体もパワハラ、セクハラなの。だからお前が偉くなりたかったら、性別を変えて女になった方がいいよ。今の時代LGBTは最も権利が強いからね』と発言。これが知れ渡り、騒動が過熱したんです」

 文春は鈴木を直撃した。

――面談時の発言について?

「今はこういうの『不適切』って言うんですね、僕知らなかったけど。まさか録音されていたとはね。でも本当に発言については反省している。会社にも、申し訳ない思いで一杯です」

 長々と引用したが、あまりにも情けない不適切な騒動である。

 私の時代はセクハラ満載の編集部だった。ヘアヌードのゲラを隠しもせず、そのまま女性に渡していたのだから。今だったらアウトである。

 昔の編集部員(件の鈴木も一時いたことがあった)に逢うと、「おっかない編集長だったですよ」といわれるが、長い間編集長をしていたが、編集部で大声を上げたことはないはずである。

 夜も校了などがなければ、夕方6時には編集部を出て、戻らなかった。あの頃はポケベルしかなかったが、ポケベルで呼び戻されたというのは、記憶ではほんの数回程度ではなかったか。編集部は各々が各々の責任で記事作りをしていた。

 校了日の朝、全部やり直しといったことは何度かあるが、大声で怒鳴ったことはない。一人、大声で怒鳴り、若手の編集部員に、「お前の親の顔が見たい。ここでお前の親に電話しろ」と迫った次長がいた。部員は仕方なく電話をかけようとしたのを、私が、「そこまでにしておけ」と止めたことはあった。

 その人間は数代後に編集長になり、今でいうパワハラをときどき起こしたが、編集部員ではなく、理不尽なことをいってくる上司に対してであった。

 先週も書いたが、石井編集長は人間力が試されていると思う。部員を怒ったからといって、いい記事ができるわけではない。彼は構想力も人脈もあるから、自らスクープを狙いに行くのだろう。編集長がどう動き、どういう人たちと付き合い、どのようにスクープを取るのかを、部員たちは見ている。まず自ら動いて模範を見せることだ。

 私のときもそうだったが、できる編集部員はせいぜい3分の1だ。ほかのは期待しないことだ。そう腹を括り、編集部員を頼りにせず、毎週の現代は自分一人で作ってやる。そう覚悟すれば、編集部員を怒ることなどしなくなる。

 編集部員たちは、そんな編集長を見て育ち、いっぱしの編集者になっていくのだ。重しが取れ、青空が広がった現代がどんなスクープや特集記事を見せてくれるか。楽しみに待っている。

 お次は、文春のジャニー喜多川問題連続追及。

 石丸志門(55)は田原俊彦に憧れ、中学2年だった1982年1月、オーディションを経て入所したという。

 少年隊のバックダンサーのほか、『ヤンヤン歌うスタジオ』(テレビ東京系)や、84年のドラマ『年ごろ家族』(TBS系)にレギュラー出演。85年に退所するまで、第一線で活躍したジュニアだった。

「ジャニーズを辞めた後も十五年間でジャニーズとジャニーさんの礼賛をブログに八百本くらい書いてきました。でも、カウアン・オカモトさんのような若い人まで被害が続いていたことを知って、礼賛してきた僕も加害者だったと思いました。洗脳が解けたんです」

 彼はこんな辱めも受けていたという。

「ジャニーさんがお尻に自分でクリームを塗ったのです。で、四つん這いになって、僕のことを引っ張るというか、押すというか、(石丸氏の)お尻をこうやって。で、これ入れなきゃいけないのかと思って、さすがにこれは…と思ったんですけど、でもやんなきゃダメか、その代わりにでかい仕事もらおうと思って。とにかくイケば終わるので」

 石丸は、退職して約20年後の2004年にうつ病発症したという。現在は障害年金と生活保護を受給し、家賃3万7千円のアパートで一人暮らしをしているという。当時は学校教材の会社で営業として激務を続けていたことが原因と考えていたが、最近になってジャニー氏の性加害を医師に伝えると、そのPTSDが根底にあったと診断されたそうだ。

 ジャニー喜多川の犯した罪は白日の下にすべて晒らされ、断罪されなければいけない。

 さて、6月20日午後11時26分。これが一家の闇が暴かれていく合図だったと、文春が書いている。

 老婆のように見えたのは兵庫県神戸市西区の賃貸住宅に住む穂坂由美子(57)だった。彼女が保護されたときすでに、同居する孫の修(なお=6歳)は、激しい虐待を受けた末、惨死していた。修を死に至らしめた上、亡骸をスーツケースに詰めて草むらに遺棄したのが、由美子の4人の実の子供たちだったというから驚く。

 6月22日、兵庫県警に逮捕されたのは、修の母親の沙喜(34)、叔父の大地(32)、叔母で双子の朝美と朝華(ともに30)の4容疑者。今のところ容疑は母親の由美子に対する監禁と傷害だが、修の虐待死でも容疑者になるはずである。

 修の死因は外傷性ショックで、10回以上殴打された打撲痕や皮下出血が司法解剖の結果、認められたという。

「四人はそれぞれ身勝手な供述をしているが、総合すると、由美子さんに対する容疑や修君への暴行、死体の遺棄などを指示したのが大地。四人が家を開けた後、由美子さんは自宅から逃げ出した」(捜査関係者)

 穂坂家が現在の住宅に住み始めたのは約10年前だそうだ。修の「助けてください!」という悲痛な叫び声が幾度も聞かれたという。

 しかし、母親の由美子も、かつては鬼母であったようだ。一家をよく知る住民がこう打ち明けている。

「男の子の祖母は被害者となっていますが、あのきょうだいが小さい頃、彼女に虐待されていたのは、有名な話でした」

 一家が町の市営住宅に越してきたのは、姉妹がまだ幼い頃のことだ。父親の姿はなく、当初から母子家庭。怒声と叫び声が響き渡る修羅の家だったという。

「尋常ないじゃない声で『グズが!』『アホ!』と聞こえ、何かを叩くような音の後に『ぎゃああ!』と叫び声がする。それが毎日のように続いた」(別の住民)

 そんな家でも修の発育状況に問題はなかったという。「人懐っこい子で、『お母さん大好き』と言っていました」(現場近くの住民)

 状況が一変したのは昨年秋頃、戻ってきた大地の命令口調が家の外まで漏れて響いてきたそうだ。

「沙喜は妊娠時、『養育に不安がある』と市に相談していたため、もともと一家は見守りの対象だった。ただ市が認識していたのは、五人家族。行政が気づかぬうちに大地が六人目として同居を始め、一家を支配していたのです」(行政関係者)

 親が子供を虐待し、今度は子どもたちが親や小さな子供たちを虐待する。まさに修羅の家だが、亡くなった子供が哀れである。

 
 お次は猿之助。市川猿之助は6月27日、母・延子の自殺を手助けしたとして「自殺幇助」の容疑で逮捕され目黒署に移送された。

 事件解明のカギとなるのはビニール袋である。

「地検は『両親にビニール袋を被せたことで死が早まった』と見ていた。そのことを猿之助が知っていながらビニール袋を被せ、証拠を破棄したとすれば、情状酌量の余地は乏しい。実刑にしたい検察にとって、ビニール袋は重要な意味を持つのです」(捜査関係者)

 検察の要求から約30日。警視庁捜査一課の捜査員は遺体を安置する施設に何度も足を運び、様々な検証を行ってきたという。その結果、浮かび上がったのは、猿之助が両親の自殺に深く関与したという揺るぎない事実だったというのである。

 その夜、2種類の睡眠薬を取り出して両親に渡したという。

「猿之助は後の聞き取りに『家族会議で楽に心中する方法として睡眠薬を飲み、眠った後にビニール袋を使うことが決まった。最初に2人を看取り、後始末をしたあと、私が逝くという段取りになった』」と語っているそうだ。

 だが、両親の体内から2種類の成分が検出されているが、延子から検出された成分は致死量とはいえず、ビニール袋を被せたことによる相乗効果で死が早まったのではないか、そう結論付けているという。

 新潮は、女性セブンで猿之助がパワハラ、セクハラを繰り返していたことを報じたが、それで死を選ぶのだろうかと疑義を呈している。母親の延子はプライドが高く澤瀉屋の看板に人一倍の思い入れがあったあの母親なら、「家族会議で“心中”を切り出すこともあり得ない話ではない」(澤瀉屋関係者)

 母親が澤瀉屋(おもだかや)の恥を死んで雪ごうと決心し、夫と息子の猿之助に決断を迫り、自ら薬を飲んだのであろうか。

 その時猿之助に、薬が効いたら、ビニール袋で顔を覆ってくれと指示したのかもしれない。そうだとすれば、ビニール袋など自分に不利になる「証拠」を捨ててしまったことの説明はつく。逮捕された猿之助から「真実」が語られるのだろうか。

 文春によれば、病院にいた猿之助は香川照之と面会したそうだ。その後、香川の様子に変化が見え始めたという。

「現在、澤瀉屋を支えるのは中車(香川のこと=筆者注)さんと長男の五代目市川團子(19)のみ。面会後、座頭としての自覚を強く持った中車さんは、ことあるごとに『澤瀉屋のために頑張らなきゃいけない』『澤瀉屋を守っていく』と口にし、自分自身を奮い立たせている様子です」(松竹関係者)

 香川は、澤瀉屋を引き継ぎ、「俺が澤瀉屋を守る」という名分で、歌舞伎界で再起をはかるつもりなのだろうか。

 私は認知気味である。2人の名前が出てこない。高円寺姉妹じゃなかった、ホレ、三鷹姉妹じゃなくて、そうそう阿佐ヶ谷姉妹だった。

 FLASHによると、今飛ぶ鳥を落とす勢いのお笑いコンビだそうだ。

 これもFLASHによれば、2人の年収は4000万円にもなるらしいが、それでも阿佐ヶ谷の6畳ひと間、家賃6万2000円。ボロアパートに今でも住み続けているそうだ。

 阿佐ヶ谷の焼き肉屋で、ねぎタン塩の空いた皿を片付けようとした店員に、「ネギがもったいないので」と止めたというのだ。

 彼女たちは本当の姉妹ではないそうだ。姉役の渡辺江里子は50で妹役の木村美穂は49。

 酸いも甘いも経験してきて、どうせ芸能界は使い捨て。売れているときはチヤホヤするが、売れなくなればゴミ箱にポイ。それに2人でいつもいれば、コントの練習がいつでもできる。一石二鳥ではないか。そんな堅実さが、2人の魅力だろう。まだまだこの2人、活躍しそうである。

 ところで、ミシュラン1つ星レストラン「sio」のオーナーシェフ鳥羽周作(45)は独特の少ししゃがれた声で、女優・広末涼子(42)とのダブル不倫について、文春の編集部にわざわざ来て、これまでの一部始終を語ったという。

「僕の行動で家族を傷つけたし、多くの方に迷惑をかけました。全て自分の不徳の致すところです。許してもらえるとは思わないけれど、それでも、どこかで男としてケジメをつけないといけない。だから、今日は本当のことを全て正直に話したいと思います」と話し始めた。

――急接近した理由は?

「会見で旦那さんが仰っていたような、精神的なプレッシャーがあったのかもしれない。彼女的に心の支えが欲しいタイミングだったんじゃないか、と。ちょうど(広末の出演映画の)舞台挨拶があった時(四月二十六日)くらいの話です」

――交換日記を始めようと言ったのは広末さん?

「いや、僕です。意外かもですが、『形に残るものがあるといいんじゃないか』という提案を僕がしました。元々手紙は彼女のほうがマメで、彼女が(ノートを)用意してくれた。一緒に会っている時に彼女はノートを持ってきて、それを見てその場で僕が返事を書いていました。だから、ノートを僕の家に持って帰ることはない。交換日記という意識じゃないんです(笑)」

――(鳥羽がやっているレストランや事業の=筆者注)会社の損失は?

「億単位、三億くらいになるんじゃないかなって予想してますけど、まだ収束していないので……決まっていたクライアントさんが四十社くらいありますが、九割はもう無くなりました。超でかいプロジェクトも無くなり、五年間で築いたおカネもほぼ無くなった」

 社長のポストはすぐに辞する気持ちだともいっている。

 この厳しい状況下で、励ましてくれてくれた人もいるそうだ。その1人が、アンジャッシュの渡部建だという。鳥羽と同じように、かつて文春に不倫を報じられ、いまだに表舞台には立てないグルメ芸人である。

――今後、“茨の道”を歩いていく覚悟はあるのか?

「彼女を凄く大事に想って自分からアプローチして、その思いが届いたというのは事実。当時に関して言うと、間違いなくそういう感覚もあったと思いますし」

――覚悟とは、彼女と一緒になるということ?

「彼女と一緒に進んでいくという覚悟はもちろんあった。でも、今は沢山の人に謝るのが先だし、現実的な部分に照らし合わせて考えなくちゃいけない」

 さらに文春は、こう突っ込む。

――いずれ広末さんにフラれるという恐怖は?

「過去のことは気にしないんで。今の彼女を見ているので、そういうことは考えていないです。そうした結果にはいろんな要因がありますから」

――全てクリアされたら広末さんと結婚する?

「それが本当に二人にとってベストな形なのか考えていきたい。彼女には本気で向き合ってきたし、今も本気で向き合っている。だからこそ、安易に“いけます”とは言えないし、不確定な中でビジョンを掲げることは結果として誰も幸せにならないと思っています」

 わずか2カ月で燃え上がった恋。移り気な女を好きになった男が、何もかも捨てて恋の逃避行をするには、2人とも年を取りすぎていると逡巡しているのかもしれない。

 いっそ、ニューヨークへでも行って、レストランでも始めたら。

 だが、鳥羽の糟糠の妻や広末の夫は、どう出るのか? まだまだこの騒動は先が見えない。

 

 さて、ポストの今起きている日経平均史上最高値をつけた令和バブルについての論考記事は、まだまだ上がる、今が株の買い時だと煽るのかと思って読んだら、全く違った。

 誰もが浮かれていた1989年当時、世界の時価総額ランキングの上位を日本が占め、特に12の銀行がトップ50入りしていた。

 GDPが4%成長を記録し、山手線内の土地の値段でアメリカ全土が買えるといわれた。

 銀座のクラブではドンペリを開ける音が響き渡り、タクシーに乗れないからと、1万円札を運転手に見せるが、それでも乗車拒否された。

 今思っても狂った時代だった。だが、物価高でも給料も上がっていたから不満はいわなかった。郵便局の定期預金の金利が6%もあったのだ。

 バブルが崩壊して、失われた30年と呼ばれる低成長期に入った。リーマンショックがあったのが2008年。だが不思議なことに株価だけはこの頃上がり続けているのだ。

 しかし、海外の投資家マネーが流入して上がっているだけで、株を持っていない人間にまで恩恵は及ばず、株価が4万円をつけても国民生活が大きく変わることもなく、物価高と実質賃金の低下に苦しむだけのようだ。

 識者たちは、日銀が利上げをすれば、令和バブルは弾け、株価が10分の1にまで急落しても不思議ではないという人もいる。

 ポストは最後に、「そのままでは『失われた30年』は終わらない。令和の株バブルをごく一部の人の宴で終わらせず、日本経済全体が強く甦るための正念場は、これからやってくる」と結んでいる。至極真っ当だが、真っ当すぎてやや物足りない巻頭特集ではある。

 「本人とは似てもに似つかない写真がカードに使われる例が増えているんです」

 という現場の声があると新潮が報じている。

「今後、これが身分証明書として使われて大丈夫かと心配になりますね」

 そう嘆くのは東海地方のさる地方自治体でマイナンバーカードの業務補助員として働く女性だという。

 その上、交付作業自体にも難があるという。

「一人3分以内を想定し、それ以上にはならないようにとの指示を受けている。うちの役所では多いときには150人も交付した日があります。それくらいのペースでさばかないと進まないですからね。写真について尋ねたりしていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいますよ」

 新潮曰く、カップラーメンを作るほどの時間で大事な『身分証明書』が交付される。それが今後、本人証明の唯一の手段だったら……実に恐ろしい。

 続けてこう明かす。

「現場にいて困るのは、窓口で“一体何のメリットがあるのか”と聞かれた時。コンビニで書類が交付できますよ、くらいしか答えられない。『持っているとメリットがあるカード』という触れ込みは、保険証との一体化によって『持っていないとデメリットがあるカード』になってしまっている。メリットがあるから、ではなく、デメリットがあるぞと脅して交付を迫る現状に疑問を感じながら仕事をしています……」

 マイナポイント付与という「アメ」、従来の保険証を廃止して、一体化させるという「ムチ」で交付数は現在、人口の75%近くに当たる9200万枚にまで達しているものの、5月以来、コンビニで住民票の写しなどの交付を受けようとしたら、別の人のものが発行された、マイナ保険証に別人の医療情報が誤って登録されている、公金受取口座が別人のマイナンバーに登録される、マイナポイントが別人に付与されたといったトラブルが次々報道されている。

 国民の不安は高まり、各報道機関の世論調査でも内閣支持率は続々下降。NNNと読売新聞の調査では、41%と前回から15ポイントも急落する始末だ。岸田総理の解散戦略も練り直しを迫られるなど、政局にまで波及している。

 また新潮によれば、彼らが口にしない不都合な事実があるという。

「一連のトラブルには、デジタル庁の抱える構造的な問題があると思います」

 そう述べるのは、経済ジャーナリストの磯山友幸である。

「デジタル庁は民間のデジタル人材を積極的に登用し、マトリックス型と言って、“縦”だけでなく、プロジェクトごとの“横”の繋がりを強化した組織を構築しています。しかし、そのために情報共有が不十分の面があり、かなり前にトラブルが認識されていたにもかかわらず、改善が遅れてきた。こと現場のミスで済ませていい問題ではありません」(同)

 こうした組織の問題は、司令塔であるデジタル庁にとどまらない。

「J-LIS」(地方公共団体情報システム機構)という団体がある。住基ネットを運営する機構であるが、現在はマイナーカードの発行事業も一手に担っている。いわば、マイナ事業の中核組織といえるようだ。

 この団体もやはり民間企業からの出向者を少なからぬ割合で受け入れているが、「こちらについても、国のデジタル事業において指摘されてきた、ベンダー・ロックインの陥穽に嵌まり込んでいる疑いがあります」(同)

「要は、デジタル業務を、これまで受注実績の多かったNTTなど大手のITゼネコンが受注する。そしてその後の運用、保守などを行うことによって、事業に特定のIT事業者、つまりベンダーしか携わることが出来なくなってしまう現象です。すると既得権益が生まれ、競争が働きませんから、発注費が高止まりし、システムの進化も起こりません」(同)

 デジタル関連で大手ベンダーと言われるのは、NTT、NEC、日立製作所、富士通とその関連会社であるが、この3年の随契全体のうち、これらの企業が占める割合を調べてみると、件数ベース=78%、金額ベース=92%と、極めて高い割合である。見事なベンダー・ロックイン状態を表しているのだ。

 こうした政府挙げてのプロジェクトで甘い汁を吸う人間はいるものだが、それがまたあの人だと新潮は指摘している。

「ここ20年ほど、政策の裏に必ず現れ、それを商売に利用してきた“政商”の存在もちらついている。あの竹中平蔵氏が、この一大国家事業にノータッチであるわけはもちろんない」

 竹中氏自身、ここ10年で政府の「産業競争力会議」「未来投資会議」「成長戦略会議」のメンバーを歴任。岸田政権においても「デジタル田園都市国家構想実現会議」の構成員の1人であるが、これらは皆、マイナ政策を推進してきた会議体なのである。

 竹中は昨年退任するまで人材派遣会社の「パソナ」の取締役会長の座にあった。「パソナ」には官公庁や自治体向けに業務委託サービスというのがある。今回のマイナでも、それで大きく稼いでいるようだ。

 千葉市の区政推進課の話によれば、

「現在20人の派遣を受けています。業務の内容は申請サポートや必要書類の確認など。最初の契約は一昨年で、以来3年間で計2億4000万円を支払っています」

 これは千葉市1市だけの額である。もちろん受託しているのは同市だけではないだろうから、やはり川上で政策を進めながら、同時に川下で関連事業を自らの関係先が受注する――竹中氏の振る舞いは「我田引水」と言われても仕方ないのではないかと、新潮は追及する。  

 さらに、医療機関でマイナにまつわるトラブルが大きくなっているというのだ。

 全国保険医団体連合会の住江憲勇会長が、

「我々としては、直ちにマイナー保険証を停止し、解決策を考えてほしい」

 続けて、

「私たちが全国の医療機関で行ったアンケートによると、回答があった1万件のうち、現時点でトラブルが起こったと答えた割合は3分の2にも及びます。その中の3分の2は保険証が無効とされる事案で、3640件もありました。そもそも今、マイナ保険証を提示される方は全体の6%、16分の1に過ぎません。しかも、全国に医療機関は18万箇所ありますから……」

 マイナ保険証に一本化されれば、単純計算で3640 × 16 × 18=100万件を超えるトラブルが予想されるというのだ。

「これだけならまだ支払上の問題ですが、先のアンケートでは他者の医療情報の誤登録も114件あった。政府はこれを単にトラブルと呼びますが、病歴や血液型、処方歴、アレルギーなどの誤認は命に直結するため、トラブルでは片付けられません。それもGW明けから6月までの短期間でこの数字です。本当に一本化が始まれば一体、何が起きるのか……」

 かくして、デメリットばかりが目立つ“マイナス事業”へと変質したマイナ事業は、すぐにいったん停止して、熟議をして再出発するか、止めるかを決める必要がある。

 6月21日、午後5時20分頃、「ご通知(至急)」という表題の文書が、司法記者クラブに所属する記者にメールで一斉送信されたと、文春が報じている。

 差出人は、木原誠二官房副長官(53)の愛人女性A子の代理人弁護士。文書は、文春の報道に抗議するA子のコメントを伝えるものだったという。
報道各社に文春の後追い報道しないよう念押しているが、実際に、大手メディアは一連の疑惑を黙殺した。

 6月23日、文春の記者が松野官房長官の会見で質問し、共同通信と時事通信で配信さたれたが、それまでこの問題は報道されることは一切なかったようである。

 文書の中では、木原の本宅への配慮も覗かせたA子だが、それに続く文章は驚くべきものだった。

「娘が生まれた当初、木原さんとはよくよく話をしました。木原さんは、双方のお子さんを幸せにするにはどうしたらよいかと悩みつつも、娘のために認知しようと言ってくれました」。

 この文章から改めて明確になったのは、A子の子どもが木原の娘であること。そして、認知をしていないことの2点であると文春は切り込む。

「誰を父親とするのかは、娘自身に決めてもらうことにしましょうと、木原さんに告げました。私は、以後、木原さんには、娘の父親としての実質的な関りだけを求めることとしひたすら子育てに専念しようと決意しました」

 一体、A子は、この文書で何がいいたいのか、私にはよく理解できない。木原がグズグズして明言しないから、この子は木原の子どもで間違いないと報道各社に宣言したかったのだろうか?

 しかし、養育費はもらっているようだ。文春に隠し子のことを明言したママ友の話である。

「A子さんは『娘の学費は全部木原さんに払って貰っている』と言っていました。B子ちゃんが通う私立学校は、学費が年に約三百万円かかる。シングルマザーのA子さんには負担が重いため、小原氏が支援しているのでしょう」

 学費だけではなく、生活費も面倒を見ているという話もある。それだけではない。そうなると、

「A子さんは『確定申告はゼロ円で申告している』と漏らしていた。木原氏から受け取っている養育費についても、税務申告をしていないのではないか」(A子の別の知人)

 木原は財務省出身で、初出馬直前の2005年には岩見沢税務署長も務めていた。贈与税の申告義務についても当然、A子さんに伝えているはずだと思うのだが、もし、そうでないとすれば……。

 木原副長官は、潔くこの件についての会見をして、辞職すべきではないのか。そうすれば民間人として本宅と愛人宅を心置きなく通えるようになる。

 それにしても、本妻はこのことをどう思っているのだろう。一度聞いてみてくれないか、文春さん。

 今週の第1位は、巨人の“悩めるエース” 菅野智之(33)を支える「20代美女は『小芝風花似』お泊まり&ドライブデート」を報じたFRIDAYに捧げる。

「プロ11年目となる今季、菅野は期するものがありました。ここ数年、ヒジや腰、下半身の度重なる故障に悩まされ、まさに満身創痍。身体づくり、フォームから見直しました。オフは若手投手を連れて、温暖なハワイと宮古島で長期の自主トレを敢行。真っ直ぐのスピードも、スライダーのキレも取り戻したのですが……」(スポーツ紙巨人担当記者)

 しかし、開幕投手の最右翼と目されていたが、オープン戦の最中にヒジが張り、首の寝違えも重なって、二軍落ちしてしまったのである。

 ようやく今季初先発となったソフトバンク戦で、5回4安打2失点にまとめ、初勝利をマークした翌日のことであるという。

「坪当たりの平均地価が600万円超、マンション一戸の分譲価格が2億~7億円……気が遠くなるくらい高級な住宅街に、ワンボックス型のハイヤーが入ってきた。ハイヤーは重厚な造りの低層レジデンス前で静かに停車。運転手が車の外に立つとスライドドアがスーッと開き、堂々たる体躯の男が降り立った」

 菅野智之だった。

「流行りの、切りっぱなしミディアムヘアの美女が続いて降車。ハイヤーに向かって一礼した後、菅野のもとへ駆け寄った。二人はそのまま、寄り添いながらレジデンスの入口に向かった。オートロックを開錠したのは、ミディアムヘアの美女のようだった」

「彼女は20代半ばの一般女性Aさんで、付き合って1年ぐらいになるんじゃないですかね。菅野投手が故障で思うようなボールが投げられず、苦しかったときに二人は知り合っていますが、彼女が野球界とは全く無縁の存在だったのがかえってよかった。自宅に野球を持ち込まずに済むから、精神的にリラックスできたと思います。彼女は仕事を最大限セーブして、炊事洗濯など献身的に身の回りの世話をしていると、聞きました」(菅野の知人)

 最近の菅野は体重を3~4キロぐらい落としているそうだが、これも彼女が貢献しているそうだ。

 菅野にはでっかい夢がある。大リーグのマウンドに立つというものだ。このままでは夢のままに終わってしまう。菅野の最後の夢に向かって進むのを、彼女が支えてくれたらと思う。

 元巨人ファンとしては、菅野が大谷と対決するシーンを見たいものである。(文中敬称略)

【巻末付録】

 今週はポストだけ。

 そういえば、先週の現代にはヘア・ヌードがなかったな。自粛か、これからもやらないつもりだろうか。まあ、部数が減ればあわてて元に戻すと思うが。

「芸能カメラマンが大激撮『ニュースな美女20人』」。袋とじ「グラビアアイドルの勝負下着、見せてッ!」。懐かしいね、昔は「あなたのオッパイ見せて」という企画があったな。素人の女の子が顔は隠すけど堂々とオッパイを見せていたのは、感動ものだったな。

 やはり袋とじ「水トさくら 白桃おっぱい」。ここでヘア全開! 

「なをん。おねがい。女神ジュン」。これってヘアはないがそそられるヌードだ。

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cyzo
日刊サイゾー2023.06.06