平野紫耀の地上波復帰も近い？　TOBE・大東立樹が10月期日テレ連ドラレギュラー決定 (2023年9月4日)

平野紫耀の地上波復帰も近い？　TOBE・大東立樹が10月期日テレ連ドラレギュラー決定

2023年09月04日(月)11:00

平野紫耀の地上波復帰も近い？　TOBE・大東立樹が10月期日テレ連ドラレギュラー決定

大東立樹（TOBE公式サイトより）

　いよいよTOBEの本格始動となるだろうか。

　ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川氏による所属タレントへの性加害問題を調査した「外部専門家による再発防止特別チーム」は8月29日に調査報告書を発表。

ジャニー氏による性加害を事実と認定し、藤島ジュリー景子氏の社長辞任を提言するとともに、同族経営が弊害となっていることや、「報道機関としてのマスメディアとしては極めて不自然な対応をしてきた」と大手メディアの“黙認”などの問題点を指摘した。

　ジャニーズ事務所はこの報告を受けて9月7日に記者会見を開く予定で、ジュリー社長の退任と新体制の発表が行われると見られる。

　一方、この報告を受けて各テレビ局は声明を発表したが、いずれも「指摘を重く受け止める」「ジャニーズ事務所に対し、被害者の救済や人権侵害の防止を求める」「人権侵害や性暴力は決して許されない」など横並びの内容にとどまり、こうしたテレビ局の態度にも非難の声が出ている。

　元SMAPの香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎の3人がなかなか地上波に出演できなかったように、ジャニーズ事務所への“忖度”から、テレビ局は同事務所を辞めたタレントの起用に消極的であることもよく指摘されている。各局の定例会見などでは、元ジャニーズ事務所副社長の滝沢秀明氏が今年3月に立ち上げた「TOBE」所属タレントの取り扱いについての質問も飛び交ったが、TBSは「お話できることはない」、日本テレビは「今現在で報告できることがあるかと言えば、今はございません」など言葉を濁し、変わらず難しい状況が続くのではとの悲観的な見方も出ていた。

　しかし、ようやく流れが変わりそうだという。

「10月6日よりスタートする日本テレビ系金曜ドラマDEEPの新作ドラマ『秘密を持った少年たち』に、元ジャニーズJr.でTOBE所属の大東立樹（おおひがし・りつき）が主要キャラのひとりとしてレギュラー出演することが9月3日に発表されたんです。元V6の三宅健のTOBE所属が発表された際にNHKの『おはよう日本』にVTR出演し、インタビューに応じていましたが、TOBE所属タレントの民放出演はこれが初めて。しかも連ドラですし、日本テレビは『24時間テレビ』しかり、ジャニーズが製作に関わりジャニーズタレントが必ず主演を務める月曜深夜の『シンドラ』枠しかり、ジャニーズとは蜜月関係にあるので、日テレが先陣を切るとは少々驚きました」（芸能ライター）

　『秘密を持った少年たち』はジャパニーズホラーの名匠・中田秀夫が監督する、吸血鬼モノのオリジナル作品。「夜行（やこう）」と呼ばれる人の血を啜る存在になってしまった少年と少女を中心とした物語で、女王蜂のアヴちゃんが手掛ける7人組「龍宮城」の佐藤海音が主演し、他の龍宮城のメンバー6人も出演。ヒロインは大原優乃が務め、主人公ら「夜行」の面々と対立する「夜行狩り」のリーダーを大東が演じる。

「この『金曜ドラマDEEP』枠は今年4月に新設された深夜ドラマ枠ですが、第一弾の『夫婦が壊れるとき』は6月30日までのTVerでの累計再生回数が2900万回以上を記録し、深夜ドラマの歴代新記録を樹立。

4-6月期では、福山雅治×大泉洋の『ラストマンー全盲の捜査官ー』（TBS系）や人気バラエティ『水曜日のダウンタウン』などをおさえてTVer再生数総合4位という大反響を巻き起こしました。現在放送中の『癒やしのお隣さんには秘密がある』も8月21日時点で累計1000万回再生を突破するなど勢いがある枠です。大東の出演決定は他局のメディアが取り上げるほど注目を集めていますし、キャストのクレジットでは大東は4番手と、活躍の場面も多そう。大東演じる『夜行狩り』リーダー目線のスピンオフもつくられるのでは」（テレビ誌記者）

　TOBEには三宅、大東のほかに、元King & Princeの平野紫耀と神宮寺勇太、ジャニーズ時代はIMPACTorsと名乗っていた7人組のIMP.ら「元ジャニーズ」勢10名がすでに合流。8月いっぱいで退所した元Kis-My-Ft2の北山宏光や、9月いっぱいで退所予定の元King & Prince・岸優太のTOBE所属も「既定路線」との見方が強い。

　それだけに大東がいち早く民放連続ドラマへの出演を決めたことは注目を集めているが、まだ“予断を許さない”状況ではあるようだ。

「龍宮城は日テレで放送されたオーディション番組『0年0組』出身で、これは日テレ×スターダスト×ソニーミュージックという座組の案件。『秘密を持った少年たち』は龍宮城ありきで企画されたドラマでしょうから、元ジャニーズの起用も抵抗は少なかったでしょう。無論、18歳ながら元東宝ジュニア、元劇団四季とキャリアが豊富な大東の実力もあってのことでしょうが。

　しかし気になるのは、大東は7月16日にジャニーズを退所し、8月16日にTOBE所属を発表したばかりということ。大東は7月15日深夜に放送された単発ドラマ『拝啓、奇妙なお隣さま』（テレビ朝日系）にも出演しており、この放送を待っての退所となったのでしょう。一方、『秘密を持った少年たち』の撮影はもう始まっており、すでに撮り終えた回もある。

制作スケジュールを考えると、ジャニーズ退所前から決まっていた仕事だった可能性が高い。むしろ、大東が退所からわずか1カ月でTOBE所属を発表することになったのは、ドラマを正式発表する前にと急いだ部分もあったのでは。クランクインが8月16日だったのかもしれませんね。まっさらの“TOBE所属タレントの起用”だったかというと、その点は疑問が残るところです」（女性誌記者）

　とはいえ、それでも「TOBE所属タレントが民放地上波連ドラにレギュラー出演」となったのは事実で、ジャニーズ事務所が置かれている状況を考えると「これが突破口となり、各局の対応も変わってくる可能性はある」（前出・女性誌記者）という。

　TBSは、TOBE所属タレントの番組出演について「お話できることはない」としながらも、音楽番組『CDTV ライブ！ライブ！』では「人気アーティストの方々に分け隔てなく、お声掛けをさせていただいている番組」として、TOBE所属アーティストの出演の可能性も示唆していた。平野たちがふたたび地上波に出ている風景を当たり前のように見られる日は、まもなく訪れるのかもしれない。

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