10月17日より社名を「SMILE-UP.(スマイルアップ)」に変更したジャニーズ事務所。創業者の故・ジャニー喜多川氏による性加害問題を受けて、ジャニーズ事務所が10月2日に記者会見を開くも、質疑応答用に記者の名前が載った「NGリスト」が作成されていたことが発覚、いまだ大荒れとなっている。
ジャニーズ事務所は10日、関係者への調査結果をホームページで公表。会見運営を担ったFTIコンサルティングが「了解をとらないまま、独断で作成した」と関与を否定したものの、性被害を訴える元タレントらでつくる『ジャニーズ性加害問題当事者の会』が会見のやり直しを求めているほか、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏も10日更新のXにて「関与がなくても残念ながら社長、副社長に責任はある」と指摘するなど、まだしばらく収束はしない様相だ。
そんなジャニーズの「NGリスト」は何も記者に限ったものではないという。テレビ関係者が明かす。
「一般的にも知られているのが『共演NGリスト』ですね。“忖度の象徴”と言われる『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)がそうであったように、音楽番組において、ジャニーズと他の男性アイドルグループとの直接的な共演はご法度。また、ドラマのキャスティングにおいては、過去に恋愛関係が噂されたり、170センチを超える背の高い女優は相手役として弾かれます。他にも、バラエティーでは空気を読まない毒舌系MCの番組は極力控えることが求められていました」
一方、あまり知られていないのが「NG局員リスト」だという。前出のテレビ関係者が続ける。
「ジャニーズサイドが番組プロデューサーに対し、さまざまな要求や要望を押し付けてくるのは日常茶飯事でした。ただ、それを守らなかったり、反故にした局員の番組には二度とジャニーズタレントを出さないようにしてくる。そうしたNG局員は出世ができず、OK局員だけが出演を許されるという構図になり、テレビ局との癒着や忖度が生まれていたわけです」
しかし、ジャニーズが一芸能プロになり下がったことで、こうしたNGリストは全てに白紙になるという。
「4月以降はこれまでのジャニーズルールがなくなり、完全に自由競争になるでしょう。過去にはなかった女優との共演や、これまで出ることがなかった番組への出演が見られるようになるのでは」(前出・テレビ関係者)
もっとも、これからはジャニーズのほうが他事務所や局員の「NGリスト」入りしそうだが……。