伊藤万理華 公式サイトより

 アイドルグループ・乃木坂46が9年連続となる『NHK紅白歌合戦』の出場を決めた。

 今や名実ともに国民的アイドルグループとなる中、近年は人気メンバーの女優としてのソロ活動も目立つ。

スポーツ紙の芸能担当デスクは語る。

「今年は3月にリリースした『人は夢を二度見る』でWセンターを務めた山下美月さんがNHKの朝ドラ『舞いあがれ!』、久保史緒里さんが大河ドラマ『どうする家康』にそれぞれ出演したのを筆頭に、与田祐希さんや遠藤さくらさんらもドラマや映画で主演、ヒロインを演じていましたからね。とくに山下さんは5本もの連続ドラマにレギュラー出演していたほどですし、全盛期のAKB48と比べてもメンバーの女優としてのソロ活動は充実している印象です」

 もっとも、活躍が目立つのは現役メンバーだけではない。

 西野七瀬生田絵梨花白石麻衣深川麻衣若月佑美井上小百合など卒業組の面々も存在感を放っている。

 そうした中、ここに来て業界内で評価が上がっているのが伊藤万理華という。

 伊藤は乃木坂46に1期生として加入すると、シングル表題曲でのセンター経験はないものの歌唱力やダンススキルの高さで知られていき、アートやファッションの才能を発揮して個展を開くなどマルチな活躍を見せた。

 17年12月のグループ卒業後は主に女優として活動し、21年7月期放送のテレビ東京系ドラマ『お耳に合いましたら。』で地上波連続ドラマ初主演を果たすなどドラマ、映画、舞台とさまざまな作品に出演しているが、ドラマ制作スタッフは語る。

「アイドル時代から演技力や表現力には定評があり、21年公開の初主演映画『サマーフィルムにのって』では複数の映画賞を受賞した伊藤さんですが、最近はそうした実力も業界内で浸透してきているようです。今年は蓮佛美沙子さんと共演する12月公開予定の映画『女優は泣かない』をはじめ2本の映画に3本のドラマ、舞台などに出演していますが、すでに来年の映画やドラマでの主演クラスの話も出ているそうです」
 
 こうした女優としてのスキルに加えて、その人間性も高く評価されているという。

「伊藤さんは仕事に対してはストイックな一方、現場でのスタッフウケも抜群なんです。ある現場ではスタッフ一人ひとりに直筆のメッセージや手描きのイラストを添えて感謝の気持ちを伝えたなんて話も聞きましたが、売れっ子女優とは思えないほど謙虚で気遣いのできるコなんです。

一緒に仕事をした共演者やスタッフから彼女の悪い話は聞いたことがないですね。それでいて演技力には素晴らしいものがありますし、今後女優としてさらに露出を増やしていきそうです。AKB48の卒業生を見ても“神7”の前田敦子さんや大島優子さんを差し置いて川栄李奈さんが朝ドラでヒロインの座をゲットするなど女優としてブレークしましたが、伊藤さんにもアイドル時代以上の活躍の可能性を感じます」(前出のドラマ制作スタッフ)

 伊藤の今後の動向に要注目である。