赤西仁Instagram(@jinstagram_official)

 元KAT-TUNの赤西仁が、17日放送のフジテレビ系『まつもtoなかい』で約10年ぶりのバラエティ出演を果たすことが発表された。元関ジャニ∞錦戸亮も「5年ぶりの民放ドラマ出演」が実現するのではと報じられており、ついに“辞めジャニ”の復権が本格化しそうだ。

 『まつもtoなかい』は、さまざまな分野からゲストを招き、めったに見られない顔合わせの“マッチングトーク”を展開する番組。3日に放送された同番組のラスト、司会の中居正広が「今年最後の放送になるのかな。次回は赤西仁さんと山田孝之くん」と告知し、発表した中居が自ら「赤西仁さん……赤西くん!?」と驚く場面があった。

 同じMCの松本人志も「赤西くんね。久しぶりよね。久しぶりというか、フリーになってからテレビ出てないでしょう?」とビックリした様子で、中居が「どういうつもりで出るんだろう?」と漏らすとスタジオから笑いがこぼれた。

赤西は2014年に旧ジャニーズ事務所を退所し、以降はフリーとして活動しているが、退所後は大手メディアでの露出がほぼない状況が続いている。

 番組の公式SNSなどで公開されている次回予告映像では、10年ぶりのバラエティ出演となる赤西が旧ジャニーズ時代の先輩である中居に「10年間ずっと会いたかったんすよ」と訴える場面が。赤西は自身のSNSでも中居と松本について「本当に“今一番会いたい人”」だったと告白しており、トーク相手となった親友の山田に対しても「いつもありがとー」と述べている。

 『まつもtoなかい』といえば、4月30日のレギュラー放送初回に元SMAP香取慎吾がゲストとして登場し、6年ぶりに中居と共演したことが大きな話題に。以降の回は「初回以上のインパクトがない」などと揶揄する声もあったが、赤西の登場が決定したことで「フジテレビめっちゃ攻めてる!」「このドキドキ感が本来のテレビの面白さだよなー」などと好意的な意見が急増している。3日の放送でビートたけしとEXILE HIROがゲスト出演し、たけしと松本の緊迫感あるトークが展開されたのも高評価につながったようだ。

 フリー転身後に赤西が大手メディアに出演しなくなったのは、テレビ各局の「ジャニーズ忖度」が大きく影響したとみられている。しかし、性加害問題をきっかけに忖度が急激に弱まっている中、今回のゲスト出演をきっかけに赤西は再び大手メディアで活動できる可能性が出てきた。

 赤西と共同プロジェクトなどを展開している元関ジャニ∞の錦戸亮についても、来年1月期に3時のヒロイン・福田麻貴が主演するフジテレビ連続ドラマ『婚活1000本ノック』にキャスティングされているらしいと一部で報じられている。実現すれば、錦戸の民放ドラマ出演は2019年1月期に主演したフジテレビ系ドラマ『トレース~科捜研の男~』以来、実に5年ぶりとなる。

 さらに、同じフジテレビで来年4月期に山下智久の主演ドラマが放送される予定だとも伝えられており、フジの“辞めジャニ”起用が活発化しそうな気配だ。現在、フジテレビは「フジドラWINTER!」と題してTVerで名作ドラマを多数配信しているが、ラインアップには山下が出演した『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』『プロポーズ大作戦』といった作品や、錦戸の出演作『ラスト・フレンズ』『トレース~科捜研の男~』などが含まれており、これも両者の「フジドラマ復帰」の伏線ではないかと指摘されている。

 フジテレビは、今年1月期に元SMAPの草なぎ剛が主演するドラマ『罠の戦争』を放送。先月11日には、草なぎが『世にも奇妙な物語’23 秋の特別編』のエピソードの1篇で主演を務め、11年ぶりに『世にも奇妙』シリーズへの出演を果たした。この時から「ジャニーズ忖度を気にしない攻めの姿勢」がうかがえたが、それが本格化してきたといえそうだ。

 フジテレビを起点として“辞めジャニ”たちの逆襲が始まりそうだ。