アンミカInstagram(@ahnmikaofficial)

 タレントのアンミカが、6日から公開された日清食品「日清の最強どん兵衛」のウェブCMに出演。これに対して、SNS上で「アンミカにCMやってほしくない」「吉岡里帆を返せ!」といった批判コメントが相次ぎ、不買運動という不穏なワードがトレンド入りするなど炎上騒動に発展する事態となっている。

 アンミカは、同日付の自身のInstagramで「この度、日清さんの最強どん兵衛のwebCMに出演させて頂いております!オリジナル楽曲【アンミカーニバル】をアレンジして、最強どんぎつねになった私が、歌って踊ってますよ~」などと報告。新ウェブCMは、キツネ耳とド派手な衣装で「最強どんぎつね」に変身したアンミカが「私は200食たべた」「出汁ってデリシャスミックスジュースやねん」といったユニークな歌詞の楽曲に合わせて歌い踊るもので、いかにもアンミカらしいインパクト抜群の仕上がりだ。

 これに対して、ファンからは「めちゃくちゃ面白いです!ミカぎつね、ハマりすぎ!」「ミカさん最強です!」「アンミカさんパワーでご利益ありそうなCM!」といった歓喜の声が集まった。だが、X(旧Twitter)での反応はなぜか厳しいものが圧倒的に目立っている。

 アンミカの起用に批判的な人たちからは「アンミカを使うならもう買わない」「アンミカだけはないわ」「吉岡里帆を返せ!どんぎつね帰ってきてくれ!」「アンミカがどうこうより吉岡里帆を降ろしたのは失敗」といった意見が上がっており、炎上状態になっているのだ。その影響でトレンドワードに「不買運動」が入り、騒動直後に日清食品の株価が下がったこととアンミカのCM起用を結びつける意見まで出ている。

 なぜここまでアンミカへの反発が強いのかは不思議に思えるが、2018年の情報番組での発言が一因になっているようだ。同年に自民党の杉田水脈衆院議員が月刊誌「新潮45」(新潮社/現在は休刊)で「LGBTのカップルは子どもを作らない。つまり『生産性』がない」(その後に撤回)などと記して問題になった件について、アンミカは情報番組で東京五輪の開催が近づいていることを踏まえて「オリンピックの代表の方々もカミングアウトして堂々と戦っているアスリートがいる中で、日本は世界の恥です。これが表に出ること自体。すごい傷つきました」などと涙ながらにコメントした。

 あくまで「日本は国際的に注目される立場にある」という前提があっての発言だったが。

この時の「日本は世界の恥」というワードがクローズアップされ、今回のCM起用への猛批判につながっている部分があるようだ。

 ただ、アンミカは他にも複数のテレビCMに出演しており、なぜ今回の「どん兵衛」だけが炎上したのかは謎。一つの理由としては、吉岡里帆の「どんぎつね」のイメージが強かったCMにアンミカが割り込んできたように見えたことが原因となった可能性がある。だが、吉岡は昨年5月の時点でとっくにCMを降板しており、以降の『どん兵衛』のCMは人気声優を起用したアニメシリーズとなっている。また、アンミカはテレビCMに起用されたわけではなく、ウェブ限定のCMに出演しただけなので、さすがに「吉岡里帆を返せ!」と言われるのは理不尽だろう。

 バラエティから情報番組、通販番組、CMまで幅広く活躍し、近年は「白って200色あんねん」といったユニークな発言がネット上でバズったことで若者層からの支持も高まっていたアンミカ。一連の批判や不買宣言などの是非は別にしても、ネット上では「こんなにアンミカを嫌っている人が多かったとは」「異常なアンミカ叩きが怖い」といった驚きや困惑の声が広がっている。突然降ってわいた炎上騒動が、好調だった芸能活動に水を差すようなことにならなければいいが……。

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