滝沢秀明氏が率いる芸能事務所「TOBE」が一気に動き出した。来年3月に全所属アーティストが出演する東京ドームコンサートを開催すると発表するなど、ついに活動が本格化しそうだ。
TOBEは16日、ファンクラブ会員向けのメッセージで「この度2024年3月に東京ドームにて、TOBE全アーティストによる初のコンサートを開催することが決定いたしましたのでお知らせいたします。ファンクラブにご入会頂いている皆様に、早くお会いできる事を楽しみにしております。詳細につきましては、改めてご案内いたしますので、楽しみにお待ち下さい」と、初の東京ドーム公演の開催を発表。三宅健、北山宏光、Number_i、IMP.、大東立樹と所属アーティストの名前も記されており、最後には「このメールが皆様の宝物になりますように。#TOBEDOME」と添えられた。
この知らせを受け、とりわけ歓喜に沸いたのがNumber_iのファンだ。
3人とも5月に前グループを脱退してから半年以上も人前で本格的なパフォーマンスをしておらず、ファンとしては待ちに待ったコンサート出演となる。SNS上では「チケット当てて絶対にドーム行く! Number_iに会う!」「Number_iはFC会員数が多いから倍率が心配」「コンサートまでに曲も出すってことだよね?」といったファンの喜びの声が飛び交っている。
さらに、12月24日からABEMAにて『TOBEの夏休み。~ハワイ独占密着!新たな決意~』が独占放送されることが決定。所属アーティスト全員でハワイ旅行に行った際の密着映像が全4回にわたって放送される。
年明けからは東京ドームコンサートに向けて各アーティストの楽曲リリースラッシュとなることも予想され、まさにTOBEは順調そのものといえそうだ。
ただ、ひとつ危惧されていることがある。東京ドームといえば、旧ジャニーズの「聖地」として知られ、故ジャニー喜多川氏のお別れ会の会場にもなった。「旧ジャニーズの聖地」で一発目の大規模コンサートを開催するという戦略は、滝沢氏の旧ジャニーズおよびジャニー氏への強い思いが感じられるとの指摘がある。
また、2021年に旧ジャニーズ事務所を退所した近藤真彦が今月12日にディナーショーを開催した際、TOBEからお祝いの花が届いていたことも話題になった。
旧ジャニーズからマネジメント業務などを引き継ぐ新会社「STARTO ENTERTAINMENT」は、福田淳社長の下で新たな組織に生まれ変わったことを強調している。一方、TOBEは逆に「旧ジャニーズの魂」を受け継いでいると示唆するかのような姿勢がうかがえるとの見方がある。
どちらがファンに支持されるのか。いずれにしても、旧ジャニーズから枝分かれしたSTARTO ENTERTAINMENTとTOBEが競合関係になるのは避けられなさそうだ。