映画『Gメン』公式サイト

 第36回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞の「ファンが選ぶ最高演技賞」が26日に発表され、元King & Princeで現在はNumber_iのメンバーとして活動する岸優太が受賞した。初主演映画『Gメン』も「ファンが選ぶ最高作品賞」を獲得し、2冠を達成する快挙となったが、SNS上のファンの間で「不正投票疑惑」がささやかれるという不穏な事態となっているようだ。

 日刊スポーツの公式YouTubeチャンネルで受賞メッセージが公開され、岸は「ありがとうございます。本当にたくさんの方が愛してくれたからこそいただけた賞です。ファンの方々もそうですし、スタッフさんがめちゃくちゃ頑張ってくださって、素敵なキャストさんに囲まれて、僕ひとりで獲れた賞ではないので、皆さんで賞を共有したいと思います」と喜びのコメントを寄せた。

 2021年から始まった「ファンが選ぶ最高演技賞」と「ファンが選ぶ最高演技賞」は文字通りファンの投票によって決めるもので、1デバイスにつき1日1回の投票が可能になっている。昨年は旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)のグループのファンが熾烈な投票レースを繰り広げ、なにわ男子の道枝駿佑と道枝の初主演映画『今夜、世界からこの恋が消えても』が2冠に。今年も11月1日~12月1日までの投票期間、各グループのファンが投票を呼びかけ合っていたのだが、2冠に輝いたのは旧ジャニーズから滝沢秀明氏の率いる「TOBE」に移籍した岸だった。

 岸の人気と知名度を考えれば受賞はまったく不思議ではないのだが、発表直後にSNS上で「不正投票疑惑」が噴出し、受賞の取り消しや投票のやり直しを求める声が沸き起こっている。

 不正疑惑を訴えているファンの主張などを総合すると、岸を推している一部のグループが特定のブラウザやアプリケーション自動化ツールなどを使い、1デバイスにつき1日1票の規制をかいくぐり、パソコンを放置しているだけで1日に自動で3000票以上投票できるという方法を考案。その方法を仲間内で秘密裏に共有し、不正に大量投票していた疑いがあるという。SNS上では、グループの中心人物が不正な「自動投票」を仲間に呼びかけているとされるチャット画面のスクリーンショットや音声なども出回っている。

 もちろん、あくまでこれは「疑惑」であって、不正投票の決定的な証拠が出ているわけではない。だが、疑惑が深まるような情報が拡散され続けており、ファンからは「もし不正だったら一番かわいそうなのは岸くんだよ」「これから先もファン投票系の賞は不正疑われそう」「どんな理由があっても、岸くんの名前に傷がつくようなことはしないでほしい」といった声も上がっている。

 せっかく岸が獲得した2冠にモヤモヤ感が残らないよう、日刊スポーツから不正投票の影響を否定するようなコメントがあることを期待したいが……。