松本潤

 旧ジャニーズ事務所からマネジメント業務などを引き継ぐ新会社「STARTO ENTERTAINMENT」が、今春からの本格稼働に合わせ、4月に所属タレント総出の東京ドームコンサートを開催する計画を進めていると報じられた。滝沢秀明氏が率いる芸能事務所「TOBE」も3月に所属タレント総出演の東京ドーム公演を予定しており、比較されるのは必至であることから、STARTO側が目玉として「」を投入するのではと注目されている。

 STARTO社については、21日付の「女性自身」(光文社)が「松本潤 STARTO社タレント総出ライブで演出担当に!大野智にオファーの可能性も」と報道。ファンへの感謝と4月から本格稼働する予定だという新会社の門出を祝う意味を込めて、4月に所属タレントが勢ぞろいする東京ドームコンサートが計画され、松本潤がその演出を担当するという。

 ジャニーズ性加害問題がまだ解決していないことから、テレビ番組などで大々的に新会社のスタートを祝うのは難しいとみられ、ファンだけに向けたドーム公演というのは現実的に思える。昨年末の開催を断念したカウントダウンコンサート(カウコン)の代替公演という見方もできそうで、実現すればファンにとってうれしいプレゼントになりそうだ。

 しかし、気がかりな点もある。旧ジャニーズから離れて「TOBE」を立ち上げた滝沢氏が、3月14日から17日の4日間にかけて東京ドームでライブを予定しており、圧倒的な人気を誇るNumber_iの平野紫耀神宮寺勇太岸優太をはじめ、三宅健北山宏光、IMP.、大東立樹ら全所属タレントの出演が決定している。どちらもオールスターのドームコンサートということで、演出面やチケットの倍率などさまざまな面で両者が比較されるのは間違いないだろう。

 勢いに乗るTOBEがSTARTO社よりも評判で上回れば、それを機に今後の男性アイドル業界の勢力図が塗り替わっていく可能性がある。一方、STARTO社にしてみれば、旧ジャニーズ時代からの「聖地」でのコンサートでTOBEに負けるわけにはいかないはずだ。たまたま開催時期が近くなってしまったのだろうが、こうなると全面対決ムードは避けられない。

 先述したように現時点での勢いはTOBEに分があり、STARTO社側は「隠し玉」の投入が求められるが、それが活動休止中の嵐の復活ではないかと期待されているようだ。

 嵐の復活は、無期限で活動を休止している大野智が復帰しなければ実現しない。

記事では、演出を担当する松本にとっても嵐の復活は悲願であることから「“少しだけでもいいから”と大野さんにオファーをかけるかも」などと指摘されている。

 嵐は11月にデビュー25周年を迎えることから、再始動は「今年しかない」というタイミング。しかし、芸能活動から長らく離れていた大野がいきなり本格復帰するのは難しく、多くのグループが出演するため負担の少ないドームコンサートで「試運転」するのではという見方があるようだ。

 開催が本決まりとなれば、嵐の復活ステージになるのかという部分も含めて話題を集めるであろうSTARTO社の東京ドームコンサート。TOBEとの競合関係が明確化するという意味合いもありそうで、ファンだけでなく業界内でも注目されそうだ。

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