ロッテ・佐々木朗希(写真/Getty Imagesより)

 ロッテの佐々木朗希投手が2月25日に行われた韓国のロッテジャイアンツとの練習試合で、今シーズン初登板。だが、1回無失点で抑えたものの、裏では大ブーイングが起こっていたというから穏やかではない。

 佐々木は2月19日まで沖縄県石垣島でのキャンプに参加後、空路那覇入り。20日からは糸満市にあるキャンプ地で調整していた。

「チームは沖縄でキャンプ中のロッテジャイアンツと22日に合同で練習を行い、23日、24日、25日には練習試合を組んでいた。合同練習の合間には佐々木も出場した昨年春のワールド・ベースボール・クラシック韓国代表にも選ばれた、キム・ウォンジュン投手と2ショットの記念撮影。球団公式SNSで公開されて話題を呼んでいました」(スポーツ紙運動デスク)

 糸満キャンプ最終日の25日はファン3300人が球場に来場する盛況ぶりで佐々木の人気の高さが証明されたが、日々動向を追いかけているマスコミ関係者からは大クレームだったというのだ。

 地元メディア関係者によると「2月12日から始まった糸満キャンプではチームエリアへの立ち入り禁止以外は特に大きな取材制限はありませんでした。

2月23日からの練習試合でもそのルールは変わらない予定だったのに突然、ブルペンでの取材、撮影が厳禁となりました。25日に登板した佐々木は普段、その2日前にブルペン入りするルーチンをこなしています。そのため『朗希自らマスコミをシャットアウトしたのでは』との疑惑の目が本人に向けられていました」(同)

 佐々木がマスコミに過剰反応するのはこれが初めてではない。 

「2月20日には糸満のキャンプ地に休日返上、ジャージ姿でやってきてトレーニングをしていたのですが本人の意向をくんだ球団が取材、撮影を一切禁止にしてしまったのです。キャンプ地ではファンがスマホやカメラを手に移動する佐々木を自由に撮影でき、それをSNSで発信する者もいました。マスコミだけが釈然としない理由で割を食うなど、あってはならない。

コロナ禍を理由に球団側が設定した日以外の佐々木への取材禁止令も相変わらず継続されたままです」(同)

 佐々木は昨年オフに米メジャーリーグへの移籍を強く希望したこともあり契約更改が長引いてイメージダウンを招いてしまった。令和の怪物ともてはやされて完全試合までやってのけるポテンシャルの高いアスリートなのに本業以外でどんどん損してしまっていることを本人、球団はどこまで正しい理解をしているのだろうか。